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CLOAK OF ASH (2015年)
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CLOAK OF ASH
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解説 - CLOAK OF ASH
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-12-31 12:30:11)

2015年発表の1st。

ブラックメタル特有のトレモロリフとノイジーな音質、スケールの大きな展開で聴かせる、いわゆるアトモスフェリック・ブラックやポストブラック路線の音ですが、クリーンヴォーカルは排されていたりなど、過剰なメロウさは抑えられている傾向で、ブラックの持つ本質的なダークさが前面に押し出されている辺り、「White Tomb」「Mammal」期のALTAR OF PLAGUESなどにも通じる音ですね。サタニックというよりはエスカティック(終末的)というか、どこか荒廃した情景が浮かんでくるような音。

個人的にはこの手のバンドでも凄く好みの音です。情景的・音響的であることと、楽曲的・劇的であることのバランスが凄く良いんですよね。リフのノイジーさの中にドラムやらヴォーカルやらメロディやらが上手く溶け込んでいる感じで、うっとりと聴き入ってしまうような音。最初のドローンめいた音で始まるオープニングからして、なにか衝動だけではない本気さを感じさせる音響へのこだわりぶりが垣間見えますし。

昨今ではこの手のアトモスフェリックブラックは珍しくないですが、根本的なクオリティや、ダークさを貫いてくれる感性など、頭一つ抜けて良質な音を出しているバンドだと思います。ポストブラック好きだけでなく、Cold Dimensions勢やLes Acteurs de L’Ombre勢、最近リリースがあったバンドならTOMORROWWILLBEWORSE、MARE COGNITUMなどに惹かれた方にもお勧め。



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