これこそ、まさに哀メロ炸裂の名盤です。特に、"Battle lines"や"Hold me now"は、これまで、Wetton先生が書いた曲の中でもベスト10に入る出来です。超名曲"Don`y cry"、"The smile has left your eyes"や"Book of Saturday"に迫ります。
ここで評価が高かったので買いました。 正直ここまでいいとは思いませんでした! ジョン・ウェットンの作る憂いのあるメロディに彼の切ない歌声が乗ってるだけで 素晴らしいのですが、それだけではなくこのアルバムは曲が本当に良く出来てます。 茫洋とした雰囲気のサウンドにASIAばりのキャッチーなメロディが乗った上に、 プロデューサーのロン・ネヴィソンの高音を響かせる音作りがさらに美しさを際立ててます。 ①「Right Where I Wanted To Be」のキャッチーなメロディや、 ③「Jane」のVAN HALENみたいな(初期ASIAの「Soul Survivor」「Time Again」か?) キーボードのリフが印象的な曲あるかと思えば、 ②「Battle Line」や⑦「Hold Me Now」、⑩「You Are Not The Only One」の様な ウェットン氏お得意の歌い上げるバラードもあって、しかもそれぞれの出来がとても良い! 特に⑩「You Are~」はASIAの「The Smile Has Left Your Eyes」に匹敵する感動名曲です。 さらに⑧「Space And Time」は元SURVIVORのジム・ピートリックが作曲に加わっていて 結構SURVIVORの雰囲気に曲は出来てると思うのですが、 ウェットン氏が歌うと、全くウェットン節になるのはすごいです。 ④「Crime Of Passin」⑨「Walking On Air」なんかは雰囲気は暗いけどメロディはいいという、 ASIAの曲に入っててもおかしくないものだし。 全曲良い曲で、しかも通して聴き終わると映画を見終わった時の様な感動があるなんて 哀愁と感動が同居するジョン・ウェットンならでは、という感じです。 プログレではなく完全なポップアルバムだし、ASIAの様なロックの要素もありません。 あえてジャンル分けすれば、AORとして聴くのが自然かもしれません。 ジョン・ウェットンの声が好きなら完全に買いです。 そうでない人も聴いてみて欲しいです。 しかし、つくづくASIAにとってウェットンが抜けたのは大きいなぁ。