TREATって一般に北欧メタルのバンドだと言われているが、実際はメタルと認めない向きも多いようだ。このデビュー作を聴いてその理由が解った。出で立ちこそLAメタル風だが、音はメロハーの奔り、いや下手すると普通のメロディックロックである。例えばREO.SPEEDWAGONをもっさりしたVo.に代えたみたいな。でもそれが悪いということではなく、We Are One のようにスケールを感じさせる曲をこの時点で作っている。ブレイク前の原石として聴く分には十分鑑賞に堪えるだろう。しっかし裏ジャケは何なんだー?
自分が好きなメロディアス系のバンドの中でも興味深いのがSTRYPERとこちらのTREAT。 出身地もスタイルも異なる両バンドですが、理由は何故かというと、1stから順に聴いて行くと楽曲の確かな成長が一目瞭然だからです(共に5thでコケたという点も共通してるし/笑)。 特に完成度が高いのはGET YOU ON THE RUNとWE ARE ONE。 前者は「これぞ北欧!」な感じだし、後者は素直に良い曲を作ろうという姿勢がうかがえて聴いていて非常に微笑ましい(4thでリメイクされた前者は、実はマイナー臭いこちらのバージョンの方が好きだったりする)。 多分メインで評価されてるのは上の2曲だと思いますが、BON JOVIっぽさ濃厚なRUN WITH THE FIREも隠れた名曲として挙げておきます。