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Legacy (2016年)
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Legacy
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解説 - Legacy
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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-09-09 00:01:48)

今年開催のLOUD PARKでの来日が決まっている(実現すればアフリカ大陸のHR/HMバンドとしては初めての来日公演になるのかな?)、チュニジア出身のKey奏者を含む5人組が’16年に発表した4thアルバム。
奇を衒ったエキゾティズムではなく、アラビックな音階を交えてへヴィなリフを刻むG、アグレッシブにして舞踏的なリズム、全編をシンフォニックに彩る気品に満ちたKey、そして独特のオリエンタリズムを湛えて奏でられるメロディ…と、MYRATH独自のプログレッシブHMサウンドは、本作においても聴き手の琴線を確実に鷲掴んで来ます。
直線的なノリでガンガン頭を振らせるのではなく、しなやかに描き出される曲線美によって思わずクネクネと踊り出したくなる(?)収録楽曲は、日本デビュー作となった前作『TALES OF THE SAND』よりも一層キャッチーに/抒情的に/ドラマティックに練り上げられている印象で、雑誌で見かけた《KAMELOT meets MEDEINA AZAHARA》という表現には、「そう、まさにそれ」と膝をピシャッと叩きたくなりましたね。
悶絶を誘う哀愁を発する歌メロを、コブシを効かせて熱唱するザヘル・ゾルガディのVoも、相変わらずこのバンド最大の武器として機能。挨拶代わりの様式美を感じさせる①②のメドレー、聴く度にのたうち回りたくなる③、妖しく揺らめく④、大仰な⑤…といった具合に、彼の熱唱を最大限活かした本編は捨て曲不在のクオリティを提示しています。
邦題は『遺産の継承者』ですが、この立派な完成度なら骨肉の相続争いの心配は無用ですな。(不要なボケ)




2. ヤングラジオ ★★★ (2017-01-09 10:35:01)

この手の作品を積極的に聞かない人にも、大きな衝撃を与えたという意味においても、16年この作品を高く評価したHR/HMファンは予想以上に多かった気がする。
よく言われるように、オーファンド・ランドやキャメロットに音楽性は近いと思うけど、僕は広義的に捉えて今回ドリーム・シアターを比較対象とする。

ドリーム・シアターは16年に新作を出した。
だけど、僕は全く好きになれなかった。
実際、購入後2回しか聞いていないし、今後聞かないのかもしれない。

実はドリーム・シアターの方が、このバンドよりも遥かに高度な事をやっている。
なのに、この作品の方が、圧倒的に心を揺さぶる。
それは、何故なのだろうか......。
こういった嬉しい誤算的作品は、たまに出てくるけど、いつも思うことは、音楽にとって何が大事であるかという事である。
計算で作れそうで作れない、出来そうで出来ない空気感......。

HR/HMファンなら、一聴の価値はある作品である。
初めて聞いた人は、何かしらの衝撃を得られる内容である。
僕は、単純に音楽を聴いて熱くなりたい。



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