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CYCLE OF THE MOON (1988年)
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CYCLE OF THE MOON
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解説 - CYCLE OF THE MOON
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. MK-OVERDRIVE ★★★ (2015-08-16 06:43:25)

新Vo.にRUSSELL ARCARA、Ds.にMICHAEL STERLACCIを迎えメジャーのMEGAFORCEからリリースされた2nd。SCOTT METAXASを始め作曲陣は不変なれど、コレはPROPHETという名の別バンドと考えた方が良い。前作の荒削りながらも荘厳な重量感が薄れ、よりポップで分かりやすいコンパクトな楽曲ばかりになった。サウンドプロダクションも当然進歩している。1stの作風が心底気に入った人は凡作と言うだろうが、不幸は比較するから生じるのだ。一部には北欧的な叙情キラーテューンも健在であり、産業ロック、グラムメタル大好きな自分としては1stと同等の名盤としてイチ押ししたい。結局彼らには本国でヒットした作品は無く、本作もまた然り。だからと言って即駄作とは限らない、メタラー諸兄なら御理解頂けると思う。1988年という最高に佳き時代の空気を吸いに行ける好盤だ。なお11.は最新リマスター盤のボートラで自分は未聴だが、どうやら蛇足らしい…。



2. 失恋船長 ★★★ (2016-08-28 13:25:47)

US産メロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした2nd。シンガーがラッセル・アルカラに変更、彼の叙情的で温かみのある歌声が優しく響き渡る歌モノ路線をひいているが随所に拘りの演出を施しており、一聴した耳馴染みの良さと共にスコット・メタクサスを中心に演者の拘りが強く滲み出た意欲作。時代は1988年、メタルバブル全盛の中でのメジャーデビュー故に、このようなライトな作風に舵をきったも頷けるのですが、ちょっとでもコマーシャルな事をすると叩く、狭義で生きている人を相手にするよりも遥かに重要な高い次元のパフォーマンスとクオリティを保持しており、メロディックなアメリカンロックが好きな人にはたまらんでしょうね。アルカラのハスキーヴォイスが切なげなメロディを歌い上げる②の出来栄えたるや、メロディ派ならグッとくること請け合い、質感こそライトになったが演奏は相変わらず上手い、その流れは前作にも通ずる③⑤、哀愁のアメリカンロック④、アコギを生かしたセンシティブなバラード⑥など前半からバラエティに富んだ充実した楽曲を放り込み、⑦以降もテンションを下げる事無く最後まで進んでいきます(⑨はインストナンバーでフラストレーションを吐き出すが如く場面展開の多いプログレサウンドを敢行しております、PROPHET死なずですね)。良いメロディと質の高い楽曲、そしてテンションを下げさせない堅実なパフォーマンスは職人級のお手前、時代性を飲み込みつつ制約の多い中で、自分たちの流儀を貫いた意欲作、その心意気に呼応するように充実した一流のメロディックロックにのめり込みますね。質の高いメロディってのは時が過ぎても色褪せませんね。ドラムの音の作りとか上手いんだよなぁ。



3. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-12-11 22:58:53)

名盤『聖なる予言』(’85年)発表後にディーン・ファザーノが脱退。新Voに、後に自らのバンドARCARAを率いて再び日本デビューを飾ることとなるラッセル・アルカラ(Vo)を加えたPROPHETが、'88年にMEGAFORCE RECORDSから発表した2ndアルバム。
QUIET RIOTとの仕事で有名なスペンサー・プロファーをプロデューサーに起用する人選からも明らかな通り(レーベルにあてがわれた可能性大)、Keyをたっぷりフィーチュアしたプログレ・ハード風味を大きく後退させた今作は、代わりにスコット・メタクサス(G)のGプレイをより前面に押し出した、明朗なポップ・メタル・テイストが大幅増量。憂いに満ちたドラマティックな名曲“STREET SECRETS”からスタートした前作に対し、今回の幕開け役を担うのが開放的なノリを伴うグルーヴィなHRチューン①であることも、そうした方向性を如実に物語っているという。
そんなわけで掴みは少々弱く、哀愁やドラマ性を求める向きには若干の肩透かし感は否めない本作ですが、それでもスコットのGがよく歌うハードポップ・チューン②④、楽器陣のテクニカルな演奏を活かしたスペーシーなインスト曲⑨、ノリノリにラストを〆る疾走ナンバー⑩といった楽曲は、これはこれで悪くない(というか結構良いですよ)。重厚なKeyに彩られたプログレ・ハード路線のドラマティックな③や、KANSASの名バラード“すべては風の中に”を引き合いに出して語りたくなる抒情ナンバー⑥といった、前作に収録されていてもおかしくない楽曲の存在も、本編をグッと引き締めてくれています。
前作との比較ではなく単体で評価すれば、立派に「名盤」と呼べる品質を保った1枚かと。



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