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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2016-02-17 12:17:32)

2015年発表の5曲入りEP。
PERGALEのライブメンバーが参加、関連バンドのNRCSSSTが先日日本盤をリリースしたことから、注目度はそこそこ高めでしょうか。

音的にはアトモスフェリック/ポストブラックに分類される感じですね。単に攻撃的なだけではなく、引っ掛かりのあるリズムと、どす黒い靄が掛かるように歪んだギターリフで禍々しい情景を描き出していくタイプで、サタニックというよりもサイコ・スピリチュアルな雰囲気が強いのは今風という感じですね。ただ、邪悪さの強い音で、ルーツが明らかにポストロックよりブラックメタルにあることから、「アトモスフェリック」「ポスト」のどちらかであれば前者の呼び名の方がしっくり来そうです。

荒廃した精神状態を表現するように疾走したり、鬱々とドゥーミーになったりだけでなく、魂を黄泉に送るかのような儀式的な雰囲気を醸し出す展開があったり、メロディも不協的で狂的な雰囲気とメロウさがブレンドされていたり、楽曲はこの手のブラックとしても非常に出来が良い感じ。ただしヴォーカルの絶叫はやたらと力が入っていて…禍々しく潰れた様な表現力を発揮している所は良いんですが、箇所によっては正直若干うるさく感じるところも。

しかしこのバンドを聴くと、やっぱりリトアニアのブラックって病んでますよね。PERGALEやSVARTTHONもそうですけど、お国柄なのか、たまたまその手の音が注目されているのか…。



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