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Le gang des saigneurs (失恋船長)
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ATTENTAT ROCK - 最近の発言
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Strike

いまだになんて読むのか分からないフランス産の正統派HM/HRバンドの3rd。1st、2ndと作品を重ねる度に確実に成長してきた彼らですが、今作では見事に音楽性を開花、勢いと若さが漲るサウンドは欧州のバンドらしい叙情性を残しつつも攻撃性を高めており、硬質なツインリードを軸に勢いよく襲いかかる、その姿は正にへヴィメタルという言葉がピッタリとハマる強烈な一撃となっているでしょう。

多彩なイメージを膨らませる音楽性ではあるが、今まで以上に焦点も絞り込まれ、硬軟交えたドラマ性は、どの楽曲で確かな手応えを感じるし、その研ぎ澄まされた感性には、このバンドのスケールの大きさを感じずにはいられません。勢いのある楽曲にも、叙情性とフックのある歌メロをねじ込めるセンス、曲作りも上手さも冴えわたっていますね。そりゃ多少なりとも歌、演奏と未熟な面はあるでしょうけどね、核となるスタイルがあり、パワフルだがキャッチーで聴きやすいメタルソングと言うものを確実に手にしています。全編に漲る張りつめた緊張感、勇壮だがスピーディーに走り出すも、哀愁のあるヨーロピアンスタイルが根底にあるから、魅力が倍増しているんですけどね。

1stに続いて、脱力系のジャケットが大損しているバンドですが、多くのメタルファンのハートにグサリと突き刺さる質の高い音楽性は、正にストライク!!、今聴いても胸を熱くする迫力満点のバンドサウンドに唸りました。これがフランス産だから認知されていないのが残念ですね。
2008年に再結成を果たしたバンドらしいのですが是非とも最新作を期待したいものです。

失恋船長 ★★★ (2018-03-06 16:13:37)


Le gang des saigneurs

前作から3年後にリリースされた2nd。その間に彼らはしっかりと音楽性を研磨していたのでしょう、JP譲りの攻撃性やMSGばりの叙情性も蓄え、しっかりと時代にアジャストしてきました。
前作と比べると明らかにスピードもアグレッションも倍増、エッジの効いたリフワークの切れ味も、シャープなソロも、ハードにドライヴィングするロック然としたリズムも、メタルと呼ぶに相応しいダイナミズムを演出しており、音質も悪さをモノともしない迫力に満ちている。その魅力を端的に伝えているのが、スピーディでエネルギッシュな④に集約されているだろう。歌い手も一生懸命シャウトを決めているしね。
ある意味、彼らの歴史はこのアルバムから始まったと言えるのだが、イギリスのロックと親和性の高いフランスならではの、歯切れの良さとドラマ性にメタルな魅力を思いっきり感じるでしょう。テクノロジーや理論など物ともしない気骨のあるサウンドに熱くなりますね。
個人的には今回もクサれジャケを期待しましたが、マイナーバンドにありがちなツマラナイ奴でチョイと残念でした。弾けて欲しかったなぁ。でも3枚目でやってくれましたけどね。

失恋船長 ★★★ (2018-03-02 20:36:42)


Attentat Rock

フランスの古参バンドが1981年にリリースした1st。全身黒ずくめのマスク男が銃を持って車を襲撃すると言う緊迫感を醸し出すアイデアではあったが、まったく生かされていない緊張感に欠けたジャケットが色んな意味でインパクトを残していますが、時代的にNWOBHMが勃発、隣国のフランスにも、そのブームは直ぐに飛び火、シーン全体も結構な盛り上がりを見せていたとのことでしたが、どういう訳は日本の評論家の耳には届かず、全く情報を伝えることなく、完全なるロック後進国の格下扱いを受けたフランスのロックシーン。彼らはその黎明期を支えたバンドなのだが、どこかいなたい雰囲気があれど、熱きロックスピリットに突き動かされた音楽性は、まだまだ粗削りだが何かを突き破ろうとする初期衝動に包まれており、陽性な雰囲気はあれどロック然としたダイナミズムを生み出しています。彼らがメタルバンドとしての本領発揮は次作以降となるんだろうが、エンディングに向けて一気に走りだす①やルーズな②、元気溌剌な③、歯切れのいいリフが耳を惹く④、甘まめのイントロも印象的なミドルナンバー⑤、ちょっとタドタドしいのだが走り出す⑥、ドライブ感のあるロックンロールな⑦、全然ハードコアじゃない大陸的なノリの⑧、キーボードも大活躍の明るい⑨、オリジナル盤には収録されていないシングルとして1980年にリリースした⑩も収録と、和音リフも懐かしい、純正ハードロックサウンドが好きな方は楽しんでもらえるでしょう。スピード感や派手なのが好みの方はチョイとキツイでしょうね。
でもてっきり、このバンドの事はコメントしていると思っていました。老いは怖いな。

失恋船長 ★★ (2018-03-02 20:09:34)


I Want You / Strike
アルバムB面のハイライト。
疾走感溢れる曲調を彩る劇的なGと、
そこに絡みながらリード楽器的な役割も果たす
Dsの良い仕事ぶりがキラリと光っています。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-19 23:23:21)


Sandy / Strike
アコギをバックにVoが歌い上げる抒情的なイントロを経て疾走を開始。
音質の向上に、緩急を活かしたアレンジから曲展開に至るまで
バンドの成長ぶりをしかと物語るアルバムのハイライト・ナンバーの一つ。
ピロピロとメロディックに弾きまくるGソロも◎。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-19 23:20:10)


Ouverture / Forces of the Dark / Strike
いきなりカマされるシンフォニックな幕開けに
意表を突かれるOPナンバー。
しかし雷鳴と共に走り出す楽曲自体は前作同様、
正統派HMナンバー以外の何者でもありません。
音作りの向上と、Keyを有用したアレンジの洗練もあって、
かなりキャッチーさが強化された印象あり。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-19 23:13:50)


Strike

タイトルが『STRIKE』で「おお、メタルっぽくてカッコイイじゃない」とか思ったら、ジャケットではボウリングをプレイ中の女がニッコリ。…ストライクってそっちのストライクかよ!とまぁ、トホホ臭半端ない脱力アートワークが目印の'85年発表の3rdアルバム。
しかし内容は素晴らしい。晴れてVIRGIN RECORDSとの契約を得たことで、プロダクションの厚みが格段に増しただけでなく、本編開巻を告げる序曲なんて「あれ?俺、間違って別のバンドのアルバム買っちゃった?」と思わされるほど大仰且つシンフォニック。メジャー資本の後ろ盾を得た成果がガッツリ反映されています。
だからと言って浮かれて足元を見失ったり、ポップ路線に日和ったりしていない点もナイス。全曲英語仕様となった収録曲は――汗が飛び散るような熱さこそ薄れたものの――Gリフの切れ味もリズムの疾走感も損なうことなく、よりメロディック&キャッチーに磨き上げられていて捨て曲なしの充実度。中でもKeyを有用したスリリングなOPナンバー①、緩急の活かされた劇的な③、Gのキメ・フレーズに絡むドラム・リフ?にテンション上がりまくりの⑥といった疾走曲は、作曲術からアレンジ能力に至るまで、バンドが一皮も二皮も剥けたことを証明する本作のハイライトです。新Voのパワフルな歌いっぷりも◎。
これが最終作とは俄かには信じ難いATTENTAT ROCKの最高傑作。入門盤にどうぞ。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-19 10:09:21)


Le gang des saigneurs

80年代のフレンチ・メタル・シーンは、バンドの粒が非常に揃っていたことでマニアから高く評価されていますが、アヴィニョン出身の4人組、ATTENTAT ROCKが'84年に発表したこの2ndアルバムも、そうした中に加えられて然るべき1枚。
ジャケット・デザインや音作りは多少チープですけど、IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTからの影響を糧に、荒っぽいシャウトを滾らせるVo、熱くドライヴしまくる2本のG、骨の太いソリッドなリズムとが、「セコセコした小細工なんざいらねぇ!」とばかりに正面突破を図る、タイト&ガッツィーなHMサウンドは火傷しそうなぐらいに熱い仕上がりで最高です。
“ヨーロッパ横断特急”の名に相応しいキレと疾走感に満ちた③や、ツインGが劇的にハモるイントロだけでその名曲ぶりを確信させられるアッパーな④といった、プリミティブな正統派HMの魅力を凝縮したかのような収録曲(ランニング・タイムがいずれも3分台なのも潔し)を耳にしたら、多少アレなジャケットだって「やだ、飾り気のなさが男らしくて素敵!」、チープなプロダクションに対しても「お陰で生々しい迫力が出てまっせ!」とポジティブなジャッジを下したくなるというものですよ。多分。
語感がどうの、国民性がこうの、といったフランス産メタルに対する偏見を一蹴してくれる強力作。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-03-16 22:51:50)