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星きのこさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-33

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星きのこさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-33
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AMORPHIS - Eclipse - The Smoke ★★★ (2016-04-04 00:49:51)

激情と濃情とを歌い分ける巧みなボーカル、哀愁に満ちたメロディ、フォーキーでサイケな
味わい深い演奏、良い点を挙げていけばキリが無いです。三分半の短い時間で多彩な要素が絡み合った
濃密な世界観をこれでもかという程堪能できます。センチメンタルな曲が好きな人は必聴。


AXXIS - Kingdom of the Night - Kingdom of the Night ★★★ (2016-04-20 17:35:23)

基本的にハズレの無い彼らの中でも飛びぬけた質の高さを誇る正統派キラーチューン。
軟弱気味なボーカルも、この曲に限ってはメロディのクサさを大幅に促進させる重要な役割を
担っています。良い意味でソフトな質感なので、若い人よりはおっさんメタラー向けかも。


BAD RELIGION - New Maps of Hell - Scrutiny ★★★ (2016-04-06 00:55:55)

メロコア勢に多大なる影響を及ぼしたであろうベテランバンドですが、ここでも毎度同様
ポップというよりはクサメロといった塩梅で、年月に囚われない青臭さに満ち溢れています。
演出過剰のメタルに聴き疲れた際、彼らのシンプルな曲調は荒れた心の清涼剤となる事請け合いです。


BLOC PARTY - Intimacy - Zephyrus ★★★ (2016-04-07 08:23:34)

情感不在の無機質なビートの背後で宗教的なコーラスが止め処なく鳴り響く、終始幽暗な
気配に覆われた曲。ピュアブラックのような真に迫った暗さではなく、あくまでもポップミュージックの範疇で演出されたものですが、彼ららしからぬ大仰な世界観はメタラーにもオススメです。


COCK AND BALL TORTURE - Sadochismo - Heterosexual Testosterone Compressor ★★★ (2016-04-06 08:56:01)

悪ふざけを突き詰めた結果ロックンロール的フィーリングを醸し出すまでに至った珍曲。
こうなると嘔吐声も俄然愛嬌を伴ってくるもので、そこらのデスボイスよりも奥ゆかしく思えます。
グラインド系を本格的に漁りたい人はこの辺の聴き易い所から始めると良いかもしれません。


DARK TRANQUILLITY - We Are the Void - At the Point of Ignition ★★★ (2016-04-09 07:55:05)

沈鬱な気配を揺蕩わせながらシャリシャリと走り抜ける様がいかにも北欧的な一曲です。
年々近代的な音にアップデートしながらもメタルコア等の暗影に侵されない所は頼もしい限り。
アンビエント的な音の広がり、奥行きの深さにスケールの大きさを感じずにはいられません。


DIR EN GREY - DUM SPIRO SPERO - DIFFERENT SENSE ★★★ (2016-03-27 13:40:44)

微々たるものですが魔法少女アイで縁遠い界隈にまで名前が広がったのは彼らも予想外の筈。
この曲も近年のDirらしく難解かつ混沌とした雰囲気が横溢してますが、演奏自体は割と簡明です。
V系の要素は自己陶酔的なサビの歌唱に面影を残すのみ、下手なメロデスよりメタルしてますよ。


DISILLUSION - Gloria - Gloria ★★★ (2016-04-12 06:48:16)

無意味に荘厳なコーラスとシンセの奥から無愛想に呟く低音ボーカル、現実感に乏しい
冷淡な空気の随所に散りばめられたプログレ的手法。大層な作品を予感させる要素満載ですが、
何故だか仕上がりは俗っぽいインダストリアル・ロック。底意地の悪さはCircleやBeyond Dawn級です。


EXMORTUS - Slave to the Sword - Rising ★★★ (2016-03-28 16:31:20)

数百万人の戦士達をピロピロギターだけで殲滅しそうなヤリ過ぎクラシカルスラッシュ。
まるで前作の抑制ぶりが気の迷いであったかの如く無節操に走り狂っておられます。
1stと比較すると幾らか大人に近づいた印象ですが、行き着く結論は依然として速弾き症候群患者です。


FLESHGOD APOCALYPSE - Agony - The Violation ★★★ (2016-03-27 16:39:05)

全編を通して毎秒毎分起爆しているかのような超爆圧シンフォニックデス。
優雅なオーケストレーションは苛烈な音にある種の聴き易さを添え、結果として
初心者や門外漢の興味をも引き立てる程の恐ろしい作用を発揮しています。脱帽です。


GAMA BOMB - The Terror Tapes - Beverly Hills Robocop ★★★ (2016-03-26 20:20:20)

箸入れ忘れたコンビニ店員をなじる鳶職のおっさんみたいな歌唱法は驚異の一言。
小気味良いリフには強烈なフックがあり、一聴して彼らのポテンシャルの高さが窺えます。
徹頭徹尾軽薄な空気の中をひた走るだけの曲ですが、そこがいい。勝因はボーカル。


IMPIOUS - Holy Murder Masquerade - The Confession ★★★ (2016-04-16 07:36:18)

それ程速いテンポでもないのに何やらただならぬスピード感を伴った一曲。
鋭角的なギターに猛々しい吐き捨てボイスを絡めながら突進する様はまさにデスラッシュ。
骨ばった気配を削ぎ落とさんばかりの無闇なメロメロ具合は北欧出身故のご愛嬌です。


IN FLAMES - Come Clarity - Dead End ★★★ (2016-04-12 19:53:25)

エモーショナルなデスボイスと涼しげな女性ボーカルの交差が勇ましい、北欧情緒たっぷりの
モダン・メロデス。どれ程獰猛に掻き鳴らして弾き倒してみせても、曲全体に立ち込めて止まない
清々しさは彼らの最大の持ち味だと思います。メロディ偏重のメロデスが好きならマスト。


KEEP OF KALESSIN - Epistemology - The Grand Design ★★★ (2016-03-25 09:20:17)

一層強まったメジャー感は既にCradle of Filth級ですが、ブラック由来の禍々しさは依然健在です。
この曲は往来の彼らとは少し異なる雰囲気で、何となくMelechesh辺りに近いような印象も。
Obsidianの流麗なギターこそ一貫しているものの、今作の中では地味な部類でしょうか。自分は好きです。


KILLING JOKE - Killing Joke(2003) - The Death & Resurrection Show ★★★ (2016-03-24 12:26:03)

ドゥーミーでダンサブルでメタリックで……と、若手でも無いのにミクスチャー感覚抜群です。
彼らの中では聴きやすい部類ですが、どこまで俗気を出しても不穏な気配が全く薄れないのは流石。
デイブのスコンスコンしたドラムも妙に耳に残ります。一聴の価値あり。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Danger of Love ★★★ (2016-04-05 06:41:27)

マイク・ヴェセーラが冷やっこい声色を駆使して暑苦しく歌い上げるパワーバラード。
当時大抵のジャパメタ勢が纏っていた野暮ったさとは距離のある音で、洗練された都会的な質感が
彼らの玄人ぶりを如実に物語っています。こういった曲でも高崎は結構な熱演を惜しみなく披露。


METALLICA - St. Anger - St. Anger ★★★ (2016-04-04 19:29:28)

無機質で閉塞感のある音作り、特にひしゃげたドラムの歪みに歪んだ響きは否が応でも
オルタナロックの影を感じさせます。疾走する場面も多くメタル特有の過熱感は随所に潜在していますが、
純粋なスラッシュを求める人にとっては肩透かしな曲かも知れません。このアルバムでは傑出した出来。


NOMEANSNO - The Worldhood of the World (As Such) - Humans ★★★ (2016-04-18 12:56:35)

サビは歌自慢牧場主の鼻歌、後の歌唱は劇団員のアジりの練習といった具合で、
近年無闇に深刻ぶるバンドも多い中、ベテランである彼らの腕白な佇まいは痛快です。
躍動的で切れ味鋭い演奏は流石のプログレパンク、ブリブリと鳴るベースがカッコいい。


NUCLEAR DEATH - Bride of Insect - Stygian Tranquility ★★★ (2016-03-23 23:39:44)

90年作でこの激しさ、狂騒の中に無気力がちらつく辺りはむしろ今風。
音質が劣悪で分かり辛いですが割とメロディアスな部分も点在してします。
ただ、これを一体どういった心境の時に聴けばいいのか。


ONSLAUGHT - In Search of Sanity - Lightning War ★★★ (2016-03-30 23:12:48)

ザクザクと刻まれる明朗なスラッシュビートにGrim Reaperのスティーブが高らかな歌声を
被せていくパワフルな曲。ボーカルと演奏陣、お互い高い所で噛み合ってない感がありますが、
そこから生じる異物感はこの曲に本来以上の奥行きを与えているように思います。


PAIN OF SALVATION - Scarsick - Disco Queen ★★★ (2016-03-29 21:56:07)

なんとタイトル通りのディスコ風。しかしそこはPoS、タイトなリズムと捻くれた展開に往来の
ディスコミュージックのような卑猥さ放蕩さは全く感じられません。風刺的なメッセージこそ
あるようですが、曲に渦巻く白々しさのおかげで深刻に受け止める事が困難。色々と諧謔的です。


PRINCE - The Rainbow Children - 1+1+1 Is 3 ★★★ (2016-04-22 08:15:53)

どこをとってもナルシシズム全開、ある種キッチュな音の鳴りは殿下の真骨頂でしょう。
粘り気のある黒人然としたボーカリゼーションと先鋭的な曲調との絡みがとてもカッコいい。
昨日亡くなられたみたいです。また一人、偉大なスターが舞台から去っていってしまいました。


RAGING SPEEDHORN - We Will Be Dead Tomorrow - Welcome to Shitsville ★★★ (2016-04-13 07:35:14)

スラッジ由来の鈍重かつ埃臭いリフを交えて砂嵐さながらに力走するサザン・ニューメタル。
厳めしい曲調に情緒的な面は窺えず、ブリティッシュというよりはアメリカン。視野狭窄気味に
怒鳴り散らすボーカルは頼もしい限り、ハードコアも顔負けのマッチョイズムを展開しています。


RAZOR - Shotgun Justice - Stabbed in the Back ★★★ (2016-03-28 23:35:53)

もっさりした音質の中でも多分に鋭利なギターワーク、走っていないと死んでしまうと
宣わんばかりの過剰な全力投球ぶりに思わず頬が緩んでしまいます。無闇にイービルです。
彼らの奏でる眼前爆砕型メタルは数居るB級スラッシュ勢の一つの到達点ではないでしょうか。


RUNNING WILD - The Rivalry - Agents of Black ★★★ (2016-04-02 13:34:17)

メロい熱い質が高いと、曲に含まれた要素を取り出せば何だか敵無し。メタラー理想の音楽性です。
彼ら特有の鈍臭さはついて回りますが、メリハリの利いた曲展開と安定した演奏はベテランならでは。
ギターの音色なんてまるでThin Lizzyのように情緒的で鮮やか。知名度の割に過小評価気味だと思います。


SCAR SYMMETRY - Holographic Universe - Morphogenesis ★★★ (2016-04-01 10:38:53)

極めて整然とした感のあるモダンメロデス、不思議と軟派な印象を抱かないのは
へヴィな音作りと作曲能力の高さ故でしょうか。質感としてはプログレメタルにも近いかも。
厳つい電球頭のボーカルから繰り出されるイケメンクリーンボイスは男性でも垂涎ものです。


SLAMMER - The Work of Idle Hands... - No Excuses ★★★ (2016-04-11 07:43:52)

英国のスラッシュ・メタルで所謂Metallicaフォロワーに当たりますが、あちら程あれこれ
多方面に色気を出す風でも無く、危なげない調子で優等な常道的スラッシュに励んでおられます。
殊の外勇ましい快走ぶりが特徴といえば特徴、仄かに滲む潤んだ空気は意図的では無くお国柄故でしょう。


TALKING HEADS - Remain in Light - Born Under Punches (The Heat Goes On) ★★★ (2016-04-21 16:06:37)

ビチビチ跳ねるギターと硬質なベースがいかにもそれらしいポスト・パンクです。
シリアスなのかコミカルなのか判別し難い曲調の中で、ボーカルの偏執的なアジりと
トライバルなコーラスが空々しく鳴り渡ります。当時としても画期的だったであろう良曲。


THE BERZERKER - Animosity - Eye for an Eye ★★★ (2016-04-14 08:41:38)

闘争心に満ちたデジタル・ハードコア勢も全裸で逃げ出す非人間的サイバー・グラインドデス。
雪崩寸前の人外ドラムと荒涼としたギターリフの隙間に一種ファニーな感触が伏在していて、
意外な事に聴きやすいです。やり過ぎな音楽を求める人や電子音好きメタラーは聴く価値アリ。


THE DARKNESS - Permission to Land - Love on the Rocks With No Ice ★★★ (2016-04-08 07:40:23)

サビに辿り着くや否や発表会で張り切りすぎたオカマみたいな甲高い歌声が炸裂、
驚嘆を引き出すには十分過ぎる妙技です。曲自体は適度にモダンな正統派ハードロック、
何故かデビュー作から大御所の一角のような堂々たる風格が備わっているのが彼らの恐ろしい所。


THE MONOLITH DEATHCULT - Tetragrammaton - Human Wave Attack ★★★ (2016-04-23 15:49:15)

無骨で中東ライクなブルータル・デスを基本に、シンフォ、インダストリアル、ニュー・メタル、
エピック・メタル、多種多様な要素を混ぜ合わせ、手堅く纏め上げています。闇鍋上等といった様相を
呈しておきつつ、硬派な気質を損なわない辺りは驚嘆すべき点です。奇妙な音楽が好きな人ならマスト。


THIN LIZZY - Bad Reputation - Bad Reputation ★★★ (2016-03-23 22:16:44)

CronosやPhantom Blueもカバーしてました。
一般的にThin Lizzyに求められるタイプの曲じゃないかもけど
独特の風味は此処でも発揮されてます。意外とドラムがガツガツしてる所がミソ。


松山千春 - 君のために作った歌 - 君のために作った歌 ★★★ (2016-03-24 00:20:23)

本人のエベレストみたいな態度とは裏腹、朴訥な詩の暖かい歌です。
この曲も含めて、彼のギターは簡単なので弾き語りの練習におススメ。