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DIAMOND SUN (1988年)
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DIAMOND SUN
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解説 - DIAMOND SUN
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2016-06-08 23:57:57)

1st『傷だらけの勲章』(’86年)からシングル・カットした“DON’T FORGET ME”をいきなりアメリカでも大ヒットさせ、数々の音楽賞を受賞するなどセンセーショナルなデビューを飾ったカナダの5人組、'88年発表の2ndアルバム。
スコットランドの大地を想起させるかのようなメロディがスペーシーに響き渡る表題曲①がアルバムのOPを飾り、再登板したジム・ヴァランスがプロデュースから作曲作業にまでタッチする等、前作において確立した「勝利の方程式」を今回もしっかりと踏襲。にも拘わらず、80年代後半の北米ロック・シーンの潮目の変化のあおりを食って、思惑通りの大ヒットとはいかなかったってんだから、音楽商売ってヤツはつくづく水物ですなぁと。
尤も、ますますポップ&ライトにU2化が進行し、名曲“CLOSER TO YOU”のような哀愁のハードポップが姿を消してしまい、「和み系」の楽曲で統一が図られている本作には、個人的にも『傷だらけの~』程はノれなかった…というのが正直なところだったり。
だがしかし。全体的に無難に置きに行った感が拭いきれぬ本作なれど、それでも1曲1曲をピックアップすれば、サックスを取り入れたロマンティックな④や、アイリッシュ風味が心地良い⑥、シンガーの歌唱力向上が顕著なピアノ・バラード⑦、雄大且つドラマティックに本編を締め括る⑩…と、ツボを心得た曲作りのセンスに唸らされる場面もしばしば。
アメリカでは「2枚目の壁」にぶち当たってしまったとは言え、母国カナダでは堂々大ヒットを記録しており、質が低いわきゃないんですよね。



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