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Gipsy Queen
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解説 - Gipsy Queen
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2016-06-29 13:21:05)

1999年に突如Victor Entertainmentから1stがリリースされるまで記憶の彼方に吹き飛ばされていた北欧産HM/HRバンドが1985年にリリースしたデビューEP。あか抜けない面はあるが北欧産ならではの透明感溢れる哀愁のメロディ、これぞ北欧メタルといいたくなるような美点が詰まった力作で不安定な要素がないとは言い難いが、キラキラと煌びやかな輝きを放つ様式美HM/HRはパープル路線を踏襲する一連の流れに系譜するスタイルそのもの、北欧らしい甘さも織り交ぜつつメタリックな要素も損なわないアレンジは、この時代ならではでしょう。その魅力はオープニングを飾る『Gipsy Queen』に要約されているので、この曲だけでも聴いてほしいですね。凍てついたブリザードメタルのカッコよさに魅了されるでしょうとは言いつつもシンガーのパー・イングランド氏のパフォーマンスの不安定さには、猛吹雪で視界不良となり心も遭難しかけるのですが、満点の星空にキラ星が舞い踊るTHE北欧メタルな疾走ナンバーは、マニアならずとも引き寄せる魅力もあるかと思いますよ。1999年リリースのアルバムも良いのですが、混じりっ気なし純度100%の北欧サウンドを味わうなら今作が一番です



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-10-28 01:39:37)

スウェーデンの5人組が'85年に発表した4曲入りEP。90年代半ばぐらいに、キャプテン和田がDJを務めるラジオ番組から流れてきた“GYPSY QUEEN”の名曲っぷりに衝撃を受けるも、当時本作は既に廃盤。その後長らくCD化もされないままだったので、’18年に公式再発が実現したことは喜ばしい限りですよ。
あれから幾年月。久々に聴いた“GYPSY QUEEN”はやはり名曲でした。クラシカルなイントロを切り裂き、NWOBHMに影響を受けて荒々しく刻まれるGリフとリズム、DEEP PURPLEテイストたっぷりなKey/オルガンがスピーディに疾走を開始する様は、北欧メタルの様式美を凝縮したような劇的さ。しばしば引っ繰り返りそうになるヒヤヒヤドキンチョなハイトーンVoさえ「なぁに、この不安定さが却って北欧メタルらしい」と好意的に解釈したくなるぐらいカッコイイ。
本作はそれ以外にも、印象的なKeyリフをフィーチュアして1曲目の疾走感を引き継ぐ②、陰気なバラード③、更に今回の再発に際してボーナス・トラックとして追加されたシングル曲⑤(後に1stアルバムでリメイクされた)、完全未発表の⑦⑧⑨といった優れた楽曲も収録。“HIROSHIMA”なるタイトルからして興味深いヘヴィな⑧もいいですが、最高なのは⑨ですよ。デモ音源ゆえ音質は最低レベルながら、バッハの“トッカータとフーガ ニ短調”をイントロに据え、緩急を効かせて劇的に駆け抜ける楽曲自体のカッコ良さは最高レベル。もしバンドが今後も活動を継続するのであれば是非リメイクをお願いしたい所存。
今も昔も日本盤が発売されていないことに首を捻りたくなる北欧メタルの名作です。




3. 聖なる守護神 ★★★ (2019-01-03 10:02:41)

その昔...非正規盤ながら数々の未CD化貴重音源処を収録した名ブート盤(苦笑)"Swedish Metal Explosion"(未だ結構な価格で取引されている模様)の1曲目に北欧メタル屈指の名曲"Gypsy Queen"が収録してて驚喜した事を思い出す(同作収録TWILIGHT PROJECTの"Starchild"の方も同様だったが、こちらは一足早く初CD化され再発済み)。
耳をツン裂く裏声ハイトーンの評価は微妙かもですが、北欧メタルの美点を寄せ集めたような展開はその点を鑑みても胸をアツくさせるモノがあると思います。

...んな訳で、今回、初CD化再発に踏み切ったギリシャの『NO REMORSE Records』は凄いのだが...一昔前、この手の再発に一番敏感で"メタル大国!?"だったはずの我が日本がここ最近二歩ぐらい海外レーベルに遅れを取らされているのはナンとも悲しく感じてしまう今日この頃なのです(本作品も国内より海外の「NO REMORSE Records」の方が一足早く初CD化されたんでそちらを選択してしまったから...ねぇ)。



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