コアなファンはポップ路線に懐疑的なようだが、もっと瞬火のプロデューサーとしての才能を信頼していいんじゃないかな。 彼のバランス感覚、「わかっている度」は、ほとんどジーン・シモンズの域に達していると思う。少なくともグレン・ティプトンには圧勝だろう。 このシングルにしても、2曲目はスラッシュメタルの「悪路王」なわけで、ポップ路線で新規ファンを釣ってコアに育てる、という方針が首尾一貫していて頼もしい。 「I Was Made For Lovin' You」のB面に「Angel Of Death」だぜ?実に痛快じゃないか。そして、思いっきり引かせたところを「Beth」でアフターケア。完璧だ。 JPのメタル魂、KISSの戦略と娯楽性。それに加えて抜群のメロディーセンス、極めつけはアン・ウィルソン級のボーカル。これだけの素質を持ったバンドが現に存在するという事実だけで、鳥肌が立つ。 何も心配することはないよ。