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HEAVY BONES
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解説 - HEAVY BONES
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Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2016-07-23 14:35:26)

大橋隆志率いるキャッツインブーツのシンガーだったジョエル・エリス(キャッツインブーツはアメリカのキャピトル・レコードとアルバム8枚・契約金100万ドルという大型契約を果たし当時は話題になったがアルバム1枚で解散している)とL.A界隈では腕利きのドラマーとして知られるフランキー・バネリらが中心となり結成されたバンドが1992年にリリースした1st。ジョエルのワイルドで歪んだセクシーヴォイスを中心にシリアスなヘヴィロックを披露、軽快な『The Hand That Feeds』で幕が開け乗り良く突き抜けると思ったら、わりとミドル&バラード系の楽曲が中心で聴かせる楽曲が多い、その分メロディにも気を配り、大味なアメリカンロックとは一味違うメロウな味わいがあり、⑤⑥の流れなど顕著に感じさせてくれるでしょう。アルバム全体のクオリティは低くないが、やや流れが単調になりがちでシンプルにスッキリとノラしてくれたらもっと魅力も伝わるのになぁと歯がゆい気持ちを味わい、中盤にオープニングナンバーみたいな曲を放り込んでくれたらと楔になるのですが、まぁ無い物ねだりと言う事で、この安定感のある演奏と歌を楽しむのが一番でしょう。今作で魅力的なフレーズで自己主張をきっちりと果たしているギタリストは、ジェイク・E・リーの後任としてザック・ワイルドらと最終選考まで残ったと言われる、ゲイリー・ホーイが参加しているのが最大のポイントかも知れませんね。バンドは短命に終わり、ゲイリーは、ドラムのフランキーとベースのレックス・テニスンらとソロ作を作成、その後、彼のルーツの一つとなるジェフ・ベックよろしくなギターインストもので大成功を収めますね。ゲイリー・ホーイが真正面からメタル系の作品に参加する一品として彼のファンなら押さえておいても損はしないし、普通にワイルドなアメリカンロックが好きな人にも十分訴求するものはあるでしょう。一頃大流行りのガンズ印のワイルド系バッドボーイロックとは一味も二味も工夫を凝らした楽曲が詰まっているので。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2024-10-31 23:35:01)

90年代の黄昏時を迎えたHR/HMシーンでは「あのバンドとこのバンドのメンバーが新バンドを結成!」といった再編成の動きが活発化。元CATS IN BOOTSのジョエル・エリス(Vo)、ソロ・アーティストとして『ANIMAL INSTINCT』(’93年)をスマッシュ・ヒットさせたゲイリー・ホーイ(G)、そしてQUIET RIOTやW.A.S.P.の屋台骨を支えたフランキー・バネリ(Ds)らにより結成されたHEAVY BONESも、そうした流れの中で誕生したバンドの一つであり、本作は彼らが’93年に残した唯一のアルバムとなります。
味気ないバンド名とパンク・バンドみたいなジャケット・アートワークを初めて見た時はどうにもテンションが上がりませんでしたが、実際に聴いてみるとプロデュースをリッチー・ズィトーが手掛けていることもあり、90年代風味のモダン・ヘヴィネスには目もくれず、キャッチーなメロディと売れ線バラードを要所に散りばめ、安心感と安定感優先で奏でられるアメリカンHRサウンドはこれが意外にも(と言ったら失礼か)高品質。目新しさは皆無かもしれませんが、ジョエルの変わらぬクセ声、ゲイリーの華やかなGプレイ、'20年に膵臓癌により他界したフランキーの一発でそれと分かるダイナミックなドラミングが、ともすればありがちな方向に流れそうになるサウンドに覇気とHEAVY BONESならではの個性を刻み込んでくれています。特に叙情的に始まり、ゲイリーのフラメンコ・タッチのGをフィーチュアして劇的な盛り上がりを呈する⑥は必殺の名曲ですよ。
デビューが遅過ぎた…とはいえ、90年代だからこそ実現した顔合わせでもあるわけで、とりあえずこの面子であと数枚アルバムを作って欲しかったなぁと。



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