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WROUGH & WREADY (1981年)
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WROUGH & WREADY
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解説 - WROUGH & WREADY
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-08-20 09:12:06)

ツインG編成にKey奏者を含むカナダの6人組メロディアスHRバンドが、メジャーのMCA RECORDSに残した’81年発表のデビュー作。
未だに折を見ては読み返すBURRN!!誌の名企画『いにしえのメロディック・ロック』において、本作が「必聴盤」として別格扱いを受けていたのを切っ掛けに興味を持ち購入したわけですが、いやお世辞抜きに素晴らしい作品ですよ、これ。胸を打つ哀愁のメロディ、それを十全に引き立てる木目細やかなアレンジと美しいコーラス・ワーク、煌びやかなKey(オルガン)、それにハードロッキンなエッジがもたらす適度な緊張感を身に纏い、キャッチーに躍動するメロハー・サウンドは、聴く度に涙がちょちょ切れます。
特に、張りと透明感を併せ持つハイトーンVoと、伸びやかにハモる2本のGとが、美しくも切ない哀メロを「泣くがいい、声をあげて泣くがいい」とばかりにブッ込んで来る1曲目の“ANYWAY, ANYTIME”は、メロディ愛好家秒殺必至のバンドの代表曲です。
WRABITというバンドの魅力が集約されたこの名曲だけで、アルバム購入代金を回収した上にお釣りまで貰えそうな勢いの本作ですが、以降もポップに弾む③、甘やかなピアノ・バラード④、キリリと引き締まった緊迫感漂わす⑥、TOTOと比較されるのも納得な⑦、哀愁とハードネスのバランスが絶妙な⑨等、優れた楽曲の乱れ打ちで、これほどの作品が日本でしか正式CD化されておらず、しかも既に廃盤ってのは大きな損失である!と。
一刻も早いリマスター再発が望まれる名盤です。




2. 失恋船長 ★★★ (2016-08-20 13:57:45)

BURRN!!の藤木氏が事ある毎にプッシュしていたカナディアンメロディアスHM/HRバンドが1981年にリリースした1st。STYX、TOTO、FOREIGNERといったメロディックロックサウンドと比肩出来るクオリティの高い楽曲が目白押し、ロックな躍動感を失わないアレンジは軟弱に陥りがちなスタイルの音楽を瀬戸際でセーブ、所謂雄大な大陸的ノリを効かせつつも埃っぽくならぬよう洗練されたメロディを導入、繊細なハイートーンヴォイスと滑らかなギターサウンドと爽快な風を吹かせる事に一役も二役も買っている鍵盤楽器が織りなす魅惑のカナディアンロックに、心の底から根こそぎ持ってかれます。メロディ派は勿論必聴の一枚ですが、唯一CD化されたのが1993年リリースの日本盤のみという幻の一品、僕はリリース時に買いましたが、中古で云万円の価値になっていて驚きました。そして20年くらい前に北海道の片田舎のゲオにて250円で売っているのを発見して即購入した事を覚えています。リプロ盤は輸入盤店でも手に入るので(ボートラ3曲入りらしい)拘らないメロディ派の方は是非ともチェックして欲しい一品です。


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