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ATOMIC ARENA (1988年)
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ATOMIC ARENA
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解説 - ATOMIC ARENA
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2016-09-22 15:44:44)

カルフォルニア出身のクリスチャンHM/HRバンドが1988年にリリースした2nd。クリスチャンに88年ですから、相当キャッチーで爽快なサウンドなんだろうなぁと、完全に決めつけて聴き始めたら完璧に裏切られました。シンガーのマイク・リーの声質もさることながら歌い方もブルース・デッキンソンそのものので、サウンドの方もアタッキーなベースと、メイデンよろしくなユニゾンパートをふんだんに盛り込んだメイデン風味も持ち込み正攻法で迫る王道サウンドに驚かされました。本家ほどの隙のない作りではありませんが、甘いクリスチャンメタルを想像すると完全に肩透かしを喰らうでしょう。派手目のタッピングやギターソロも盛り込みあたりは当時の流れを組んでいるし、大味だがアメリカンロックのダイナミズムもあるし、多少の事には目を瞑って楽しめますね。しかしUS産のメタルバンドってのは、どうしてこうもバタバタとした音楽性になるのか、もう少し整合感を持ち出せば全般的に聴きやすさもUPするのになぁと思いますが、そこがUS産の正統派バンドの旨みの一つなんでしょう。OMENのようなオドロオドロしさはありませんし、たまにキーボードが出てくる程度で壮麗なメロディもありませんが、地に足をつけた豪快なヘヴィメタルサウンドは気持ちがエエですね。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-07-08 08:03:05)

LAを拠点に活動していた4人組がENIGMA RECORDSからリリースすると、これが全米FMネットワークのラジオ番組で絶賛。CMJのHMチャート20位圏内にもランクインする話題作となった、BARREN CROSSの代表作でもある’87年発表の2ndアルバム。
プロデュース担当がディノとジョンのエレファンテ兄弟であることからも分かるように、彼らもまたクリスチャン・メタル・バンド。ストレートなキリスト賛歌ではなく、麻薬、テロ、自殺etc.といった社会問題を、怒りを込めて取り上げる硬派な歌詞世界は余りそれ系っぽくありませんが、伝聞によればメンバーの中には実際に教会で教えを説いたり、カウンセリングの奉仕をしている者もいたという、クリスチャンとしての経歴は結構な本格派。
但し音の方は、分厚いハーモニーと美旋律に彩られた教科書通りのSTRYPER路線ではなく、もっとハード寄り。ハイトーンVo、切れ味鋭いG、アタッキーに主張しまくるリズム隊がタイトに突き進む正統派HMサウンドは、寧ろIRON MAIDENを始めとする欧州勢からの影響が色濃く感じられる塩梅。②を聴けばお察しの通りシンガーのお手本は間違いなくブルース・ディッキンソンで、彼の力強い歌唱とパワフルな楽器隊が一丸となってACCEPTばりに猛進する⑦等は、いっそパワー・メタルと評したくなる迫力を有する。
全体的に肩に力が入り過ぎというか、もっとキャッチーな部分が出せれば更に良くなるのに…とか思いつつも、80年代のLAのバンドらしくパワー・バラード⑧を収録したり、さりげなく各所でKeyを効かせ収録曲に親しみ易さを付与したりと、バンドの達者な曲作りの手腕を前にすれば顔がほころびます。BARREN CROSS入門盤に如何でしょうか。



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