'72作。THE DARK SIDE...の直前のアルバム。 映画のサントラらしいが、そんなことはどうでも良い。 これまでの彼らと同様に、アコースティックなナイーヴな感覚のあるフォーク調、 環境音楽っぽいインスト曲など、リフレッシュしたい時に聴きたいアルバム。 その一方で、VCS3シンセが使用されたタイトル曲は、新しい試みで、 次作に通ずる感覚も帯びる、おもしろい作品。 ラストの曲は、環境音楽風に、原住民のトラディッショナルがかぶさる 彼らの中でも異質な曲。いいアルバムだ。
2. たきやん ★★ (2003-12-31 03:51:00)
大作"Echoes"を含むMEDDLEの約半年後にリリースされた、映画『ラ・ヴァレー』(MORE同様バルベ・シュローダー監督)のサントラアルバム。映画をぜひ観てみたいのだが、いまだお目にかかれない。 ドラムのnickお気に入りの1枚だそうだ。 ライヴでは『狂気』レコーディング前のツアー(この当時はDark Side of the MoonではなくA Piece for Assorted Lunatics"各種狂人のための作品"と呼んでいたそうだ)では登場しないのだが、'73になりスタジオバージョンの狂気とともにtrack1-2(Obscured by Clouds-When You are In)がよく演奏されている。 個人的にはtrack8のFree Fourが好きである。おちゃらけた曲ではあるが、その内容はRogerはで父が戦死したことを初めて歌っている。 全体としては軽い曲調なのだが、ラストのAbsolutely Curtainsでフロイドらしさに戻り、さらにワールドミュージック(この表現も10年前しか通用しないのだが)の走りにもなっている。