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ACT OF TREASON
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-12-19 08:19:56)

長いこと音沙汰がなく、てっきり解散したものとばかり思っていた東京のGRIEF OF WARが7年ぶりに発表した3rdアルバム。「地道に活動を継続していたんだなぁ…」と感慨に耽りつつ雑誌のインタビューをチェックしたら、やっぱり一度は解散状態にまで陥っていた模様で、そりゃそうかと。ともあれ、こうして新作を発表してくれて良かった良かった。
長期間のブランクをアジャストするかの如く、Voの唱法が嘗てのマイケル・クーンズ(LAAZ ROCKIT)辺りに通じる男臭い発声から、エクストリーム・メタル仕様の咆哮型へとチェンジ。またクランチーなリフ&リズムよりも、テクニカルに弾きまくる2本のシュレッドGがサウンド全体の牽引役を担う等、変化の跡も確実に散見される本作ですが、そうした装飾を取っ払ってしまえば、鋭角的なGリフ、切迫感を伴うリズム、疾走感に貫かれた収録楽曲群(それに乾いた音作り)と、バンドの核たる「スラッシュ・メタル」スタイルにブレはありません。1st収録の名曲“BLOOD LUST”のリメイク⑩が違和感なく本編に馴染んでいることもその証左。ついでにガスマスクが描かれたジャケット・デザインや、あと読み難い歌詞カード(笑)も相変わらずで心強い限りですよ。
本作最大の聴きどころなのが、前2作以上に全面的にフィーチュアされ、テクニカルに狂い咲くツインG。バンドが自信作として挙げるアルバム表題曲④を前半のクライマックスに据え、2本のGが劇的且つメロディックに、縦横無尽に激走する様は時にSHRAPNELメタルを彷彿とさせるものがあったりなかったり。
これからの順調な活動に期待せずにはいられない1枚であります。



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