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BREAKING THE ROCK (2016年)
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BREAKING THE ROCK
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解説 - BREAKING THE ROCK
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1. 失恋船長 ★★★ (2017-01-21 16:36:36)

フレンチメタルの遺伝子を引き継ぐジュリアン・イザード率いる若手NWOTHMバンドの2nd。今作は2カ月遅れでSpiritual Beastより国内盤もリリースされました。前作のメイデンよろしくな流れを組みつつも、より洗練されたメタルにおける幅広い音楽性を踏襲。憂いのある哀愁のメロディックサウンドに小気味よく回転するリフワークと屈強なアンサンブルがスクラムを組み突き進むスタイルはまさに正統派HM/HRのお手本のようなもの、スピード・パワー・メロディとどれかが過度に振り切れる事のないバランス感覚にも優れており、普通のHM/HRに興味のある方や、往年のスタイルを探しているマニアにはうってつけのバンドでしょう。勿論、安易な先人達の模倣で終わらない時代性も取り込み古臭く聞かせていないのも好印象です。
前作にあったマイナー臭を消し去り、よりメジャーな世界へと打っていく事の出来る洗練度に、母国フランスでも順調な活動を行っていたんだなぁと推察できますね。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-03-01 23:43:36)

80年代のフレンチ・メタル・シーンを盛り上げたH-BOMBのシンガー、ディディエ・イザールのご子息ジュリアン・イザール(と聞いて「おお!」と色めき立つ方は、きっと失恋船長さんクラスのメタル・マニア)をフロントマンに擁する5人組が、’16年に発表し日本デビュー作ともなった2ndアルバム。
雷鳴に続く抒情的なアコギのイントロを鋭利なGリフが切り裂き、頭振るのに丁度良い速度でOPナンバー①が疾走を開始。ツイン・リードGもメロディックにハモってみせる、このSAXONライクな楽曲に冠されたタイトルは“HEAVY METAL FURY”…。最早この時点でバンドが高純度の正統派HM路線を志向していることは明白です。
但しジュリアンのふにゃっとしたハイトーンVoが柔和な響きを宿していたり、2本のGが快活に弾き出すリフやソロ、もしくはキャッチーなコーラスの飾り方が、曲によってはLAメタル的とも言えるブライト感を含有していることもあって、オールド・スクーラーなゴリゴリ度は然程でもないという。この辺はやはりフランス出身というお国柄の表れなのかどうか。
何にせよ、フラッシーに躍動するツインGが曲展開を牽引する②、ライブ映えしそうな独産パワー・メタル風の③、メロディアスなコーラスが印象的な⑤、IRON MAIDENばりに勇ましく飛ばしまくる⑦、溌剌とハジける⑨といった、タイトにまとめ上げられた楽曲が次々とテンポ良く繰り出される本編は、最後まで退屈する暇なく楽しめます。
それと、もし本作がお眼鏡に適ったならばH-BOMBのアルバムの方も是非どうぞ。親子の作品を聴き比べてみるのも一興かと。



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