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COUP D'ÉTAT (1982年)
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COUP D'ÉTAT
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解説 - COUP D'ÉTAT
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1. 失恋船長 ★★ (2017-01-27 14:23:21)

プロデューサーにデューター・ダークス、エンジニアにマイケル・ワグナーを迎え入れリリースされた3rd。そのメタリックでパンキッシュな弾け具合も上々で、そこにドンと肝の据わったウェンディ嬢のカミソリシャウトが激しく咆哮。その破天荒なイメージからくるスピードに特化した音楽性を期待すると肩透かしを喰らいますが、ロックの持つ基本的なアンサンブルを重視した作りは実に的確で、モーターヘッドのような猪突猛進型の荒削りなパワーをチラつかせつつも安全運転極まりない作りは、プロデューサーによるところでしょう。
個人的にはアルバムジャケの破壊力から想像した音楽よりは大人しいが、当時としては実に攻め込んだバイオレントな作りである事は間違いないですね。パンクとメタルの橋渡し的な役割は十分に果たしているでしょう。何とも不思議な感覚の作風ですね。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2019-01-27 00:35:38)

元ストリッパーであり、ステージ上での過激な言動で物議を醸したパンク・ロッカーであり、闘士であり、MOTORHEAD黄金トリオ崩壊の一因であり、最期は48歳で拳銃自殺を遂げた女傑ウェンディ・O・ウィリアムズ(Vo)。彼女が率いたNYのハードコア/パンク・バンドPLASMATICSが’82年に発表した、「馬鹿が戦車でやってくる」を地で行くジャケットが目印の3rdアルバム。
放課後電磁波クラブみたいな恰好でパフォームするウェンディ姐さんの勇姿を初めて雑誌で見た時は、こちとら10代だったにも関わらず「うわー、嬉しくないオッパイ…」とドン引きしたことを思い出します。実際、OPナンバー①はデス/スラッシュ・メタル・バンドのシンガーも裸足で逃げ出しそうな彼女の壮絶なシャウトからスタート。しかし米メジャーのCAPITAL RECORDSとの契約を得て、プロデュースをディーター・ダークスが担ったことで音作りが飛躍的な向上を果たした本作は、グッと重心を落とし、過去2作に比べ格段にHMテイストを増量させた重量感溢れるサウンドが炸裂。メンバーの豪快な演奏と、持ち前のディストーション・ボイスとメロディアスな歌い上げを慌しくスイッチするウェンディのダイナミックな唱法が一丸となった楽曲は、女ジキル&ハイドばりにテンションが乱高下するウェンディのVoに圧倒される⑦、威圧的なヘヴィネスを放つ⑧、緩急を効かせたドラマティックな⑩等、いずれもクールな出来栄えを誇っています。
ルックスと出している音のギャップにやられたという点では、ベッツィ・ビッチ率いるBITCHの諸作のことを思い出したりもする力作。



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