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Sulfin' Beer / Free Beer..... Surf's Up! (火薬バカ一代)
Free Beer..... Surf's Up! (火薬バカ一代)
Escape from Reality (失恋船長)


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Sulfin' Beer / Free Beer..... Surf's Up!

雄叫び一発。小気味良く回転するGリフと豪快に突っ走るリズムに乗って
ライブじゃ会場が一体となって盛り上がるであろうキャッチーなコーラスが炸裂。
Gソロに、映画『パルプ・フィクション』のOP曲としても有名な
ディック・デイルの“MISIRLOU”を組み込む小技も効いて、
何となくSACRED REICHの“SULF NICARAGUA”リスペクト?
と思わせてくれる名曲です。

火薬バカ一代 ★★★ (2017-11-09 21:46:35)


Free Beer..... Surf's Up!

アルコール万歳!が徹底されたバンド名・曲名・歌詞、そして「飲めや騒げや」感を前面に押し出した抜けの良いサウンドが、ドイツの酒豪軍団TANKARDを彷彿とさせる(でも出身地はイタリアのサルデーニャ島だという)5人組が'14年に発表した2ndアルバム。キレのある演奏、思わずメートルのアガるキャッチーなコーラス、喉越し爽快。飲み干したらすぐにまたお代わりを所望したくなる後味のスッキリさ加減といい、まさに美味いビールの如きスラッシュ・メタルが醸造された快作です。
クランチーなリフをザクザクと刻み倒す一方、2本のGが紡ぐ欧州のバンドらしい流麗なメロディや、クロスオーバー・スラッシュを思わす前のめりな楽器陣の演奏とが、ビシッと本編に緊張感の糸を通してくれているお陰で、陽性なノリに反して楽曲に緩さや能天気さは皆無。特にドッスンバッタン制御不能の暴れ馬ばりに跳ね回るドラムはこのバンドの大きな武器の一つ。その破壊力は「アルコール!」「レイザー!」コールに導かれ突進を開始するOPナンバー①から早くも全開ですが、中でもお薦めは名曲③。忙しなく動き回るキレッキレなGリフ&リズム、それにディック・デイルの“MISIRLOU”のメロディを引用したGソロを伴う怒涛の突進ぶりには、身の内で燃え盛るスラッシュ魂にガソリン注がれずにはいられませんて。
上記2曲に、ツインGハーモニーが印象的な②を加えた冒頭3曲の畳み掛けが強烈過ぎて、後半の流れにやや尻すぼみ感を覚えなくもなりませんが、それでも収録時間は全10曲で40分ぽっきりというタイトさ。ワッと盛り上げ、悪酔いしてグダグダになる前にさっさと撤収する、腕利き幹事に仕切って貰った飲み会が如き充実した内容を誇る1枚であります。

火薬バカ一代 ★★★ (2017-11-08 23:22:36)


Escape from Reality

お酒大好きなバンド名が微笑ましいカナディアンスラッシャーが2015年にリリースした2nd。昨今のリバイバルブームも落ち着き、こういった当たり前のことを当たり前に行うバンドが増え、一頃の2000年型の折衷案スタイルではない、まさにピュアスラッシュメタルをひねる事無く再現。あまりにもど真ん中な方向性ですが、当時を知らない若い人にとっては、逆に新鮮に聞こえる可能性も大なので、こういうバンドにはドンドン活動の場を広げてもらってシーンを牽引してもらいたいものですね。
音楽性は初期スラッシュメタルの流れを組むものでアルコール繋がりならTANKARDだし、埃っぽい暴走感は同郷のEXCITERだし、キャッチーだがハードコアパンクスな匂いはOVERKILL辺りかなと楽しみつつ、ノリの良いグルーブ感は全般的にEXODUSだよなぁとなるも、MEGADETH的なダイナミズムもあり、先人たちの往年のスタイルを余すことなく咀嚼する事に成功、その血となり肉となった栄養源を嫌みなく再提示していますね。初期スラッシュメタルに確実にあった、胡散臭いアングラ臭も漂い、絶妙な塩梅なのも懐かしいですよ。

失恋船長 ★★ (2017-01-31 20:21:12)