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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2017-06-23 14:13:26)

2014年に電撃復帰を遂げた森川之雄擁する新生アンセムが3年ぶりにリリースした最新作。老いては益々壮んなるべしと言うにはまだ若いのかも知れないが、いい意味でのラフさやパワーだけで押し切るのではない、獣性を帯びた森川のストロングヴォイスは深みを増し、多彩な楽曲の中で、哀愁のあるメロディラインを力強く歌いあげ、ロックシンガーここにありと言った貫禄のパフォーマンスで本格的にシーンにカムバックしてきたなぁと印象付けていますね。
そして現在のアンセムサウンドを語る上で外す事の出来ないギタリスト、清水明男の貢献度も今まで以上に高い比重を占め、楽曲提供のみならず、テクニカルなプレイをサラリとねじ込みつつも、やはりメロディで魅了するプレイを心がける姿勢は貫かれており、ある意味、線も細く華のないギタリストと言われる彼だが、メロディラインや変態的なスケールの運用など、彼の個性とセンスが光り輝いております。
新生リズム隊のコンビネーションも強化、盤石のグルーブを生みだす事に成功、起承転結のハッキリとした楽曲の中で多彩なグルーブを持ちこみメリハリを見事につけます。ドラムの田丸も鬼軍曹について行くのはしんどかったでしょうね。跳ねたグルーブを面白かったです。
再結成後の活動が長く続き、ここ2、3作で感じられるマンネリズム、良く言えば柴田直人節だが、そのデジャブ感が少々気になるのが今作最大の評価を分ける要因でしょう。その中で、清水の書いたナンバーが半数近く収録される事で新たなるアンセムサウンドを印象付けてはいるが、やはり似たようなパターンの曲に引っ掛かりますね。それも高い水準をキープしての話なのですがね。
従来のアンセムメタルをより先鋭的に研ぎ澄ました最新作。森川完全復活を濃密に語る作品。強靭なアンサンブルの頂点に君臨する、歌を大切にした、叙情派メタルサウンドに、偽りも揺るぎも一切ありませんでしたね。期待を裏切らずに、新しい事を模索する姿勢は素晴らしい事ですよ。




2. 帰ってきたクーカイ ★★ (2017-06-28 22:08:48)

 ANTHEMを聴く、ということは私にとって少し特別な体験である。
 例えば、「何か聴きたいな。ANTHEMでもかけてみるか」という聴き方はしない(いや、あくまで個人的な話です)。「よし。ANTHEMが聴きたい。ANTHEMをかけよう」という聴き方となる。どこか居住まいを正すというか、気合を入れるというか。

 本作は森川さんになってから2作目。失恋船長さんが上でおっしゃっているように、「ここ2、3作で感じられるマンネリズム」というのは確かに気になるところである。そして私はと言えば、マンネリズムを良い方向に評価して聴いている。それはバンドにとって良いことなのか、バンドの将来にとって良いことなのか、というのとは全く無関係な、本当に個人的な聴き方ではあるのだけれど、まぁ無反省に好きなのだからしょうがない。
 おそらくANTHEMがANTHEMではない音楽をやりだしたら、黙って(本サイトで悪口雑言を吐き散らすこともなく)聴くことを止めると思う。でも、ANTHEMの音楽を聴かせてくれているうちは喜んで聴き、コメントをする。
 私的に本作は、清水さんのメロディがたくさん聴けてバラエティが豊かになった良作。
 名盤連続記録更新中です。




3. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-08-25 00:43:05)

絶対的支柱である柴田直人(B)と、昨今HR/HMシーンでも猛威を振るうガンとの闘病という一大事を乗り越えて、’17年にANTHEMが発表した新作。そうした緊急事態がレコーディング作業にどの程度影響を及ぼしたかは知る由もありませんが、本作のクレジットを確認して先ず吃驚するのが、収録曲の半数近くを清水昭男(G)が手掛けている点。復活前を含めてもこんなことなかった!(よね?)ってな前代未聞の大事件ですが、それでいて聴き終えてみると「やっぱANTHEM最高」という会心の仕上がりになっているのですから2度吃驚ですよ。
いやこれまだって清水は曲作りにタッチしてましたし、多数の有名アーティストに楽曲提供をして来た作曲家としての実力に疑問符なんぞ付きようもありません。しかしこうしてANTHEMの重責をこれまで以上に柴田の親分と分け合っているのを目撃すると、「アラ~、ANTHEMさん家の昭男君が立派になっちゃってまぁ!」と、正月ぐらいにしか顔を合わせない親戚のオバちゃんよろしく肩をバシバシ叩きたくなるという(なんだそりゃ)。特に哀愁が絶妙に効いたコーラスが秀逸な⑤は本作のハイライトの一つではないか?と。
そして勿論、柴田御大もしっかりと存在感を主張しています。歯切れ良くキャッチーに躍動する①、哀愁のHRナンバー②、田丸勇(Ds)のタイトなリズム・ワークが冴える疾走ナンバー③という、破壊力よりも機動力(メロディ)重視という、アルバムの完成度と方向性を保証する頭3曲の畳み掛けは「さすが柴田直人!」と喝采を上げる出来栄え。またそれらの楽曲において、メタリックな熱量は十二分に保ちつつも、青筋は幾分控えめに伸びやかな歌い回しを披露する森川之雄(Vo)の熱唱も本編に新鮮な風を吹き込んでくれていています。
各メンバーのより一層の成長で、ANTHEMが後10年は余裕で戦えることを証明した力作。



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