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INITIAL VELOCITY (1988年)
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INITIAL VELOCITY
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解説 - INITIAL VELOCITY
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-12-04 22:51:33)

MYSTO DYSTO名義でアルバム1枚を残したオランダ出身の5人組が、ドイツのインディ・レーベルとの契約を機に、よりワールド・ワイドな活動を視野に入れてバンド名をMANDATORと改名(他にもNIGHTMAREやGOBLINも候補だったそうだが同名バンド多数のためボツった)。’88年に発表した再出発デビュー作がこれ。
トレブリーな音色でガンガン暴れ回る「好きやねん、スティーヴ・ハリス」な新Bの演奏にリードされ突き進む、IRON MAIDENからの影響を根っこに据えた荒っぽいパワー/スピード・メタル…という基本スタイルはMYSTO DYSTO時代から変わりなし。と同時に今作では、彼らの主戦場たる欧州でのスラッシュ・メタル人気の高さを踏まえ、噛み付くようなアグレッション剥き出しに歌うVo、ササクレ感倍増のGリフ、畳み掛けるリズム等々、よりスラッシュ・メタル・テイストの底上げが図られています。
前者(パワー・メタル路線)の筆頭が、緩急と泣きのドラマを活かして盛り上げる②、2本のGが勇壮に歌う④、このバンドなりのバラードと言えるドラマティックな⑧辺りであるならば、荒々しく斬り込んで来る①③、躍動するBに引っ張られて突っ走る⑤といったスピード・ナンバーの数々は後者路線の代表格。また、スラッシーな攻撃性と劇的なツイン・リードGの絡みという、両者の特性を併せ持つ⑦のカッコ良さも耳を惹きますし、展開多めの⑥は次作の作風への布石として機能しています。
演奏には相変わらずドタバタ感がつきまとうものの、そうした忙しなさを良質の「スパイス」として受け止められる、業の深い…もとい度量の広いスラッシュ愛好家なら、本作が愛聴盤になることは間違いありませんよ。



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