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PERFECT PROGENY (1989年)
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PERFECT PROGENY
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解説 - PERFECT PROGENY
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2017-12-05 23:27:12)

専任シンガーが脱退した穴を、GがVoも兼任する形で埋めて’89年に発表されたMANDATORの2ndアルバム。
演奏に安定感が出て来て、リフやリズムの刻みは一層スラッシュ・メタル然としたものとなり、新Voの歌唱法がかなりジェイムズ・ヘッドフィールドを意識したスタイルだったり、またこれまで以上に曲展開にテクニカルな起伏が仕掛けられていたりと、前作が「IRON MAIDEN影響下のパワー・メタル」だったとするならば、今作におけるサウンドは「METALLICA影響下のスラッシュ・メタル」といったところでしょうか。
収録曲の多くが6~7分台と、大作志向が目立ち始めた本編は、(後にメンバーが反省している通り)豊富なアイデアを上手くまとめきれていない印象で、曲によっては少々ダレるというか、即効性に関しては前作に今一歩及ばない印象が無きにしも非ず。しかしスラッシーな疾走感と、ツインGが紡ぐ欧州のバンドらしい湿ったメロディ・ラインは、聴き込むことにより次第にこちらの耳を捉え始め、特に2本のGのメロディックで劇的な絡みにハッとさせられるアルバム表題曲⑥は、本編のハイライトとして存在感を放つ名曲ではないかと。ショパンの“葬送行進曲”のフレーズを取り入れた④もユニークな仕上がり。
数年前に、ディスクユニオンが無料配布していた音楽冊子(読み応えがあって好きでしたね)のスラッシュ・メタル特集号で、NUCLEAR ASSAULTの『SURVIVE』やEXODUSの『OBJECTION OVERRULED』なんかと一緒に「再発が難しそうな廃盤12選」に選出されていた本作ですが、'17年に目出度く初CD化がなりましたので、この機会に是非。



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