2006年に解散してしまった(しかし2014年の上旬ごろに再結成した模様)、スウェーデンはボロース出身の7人編成ゴシックメタルバンドの3rd。男女ツインヴォーカル体制のTHEATRE OF TRAGEDYタイプのゴシックだが、サウンドのモダンさや浮遊感を醸すアレンジ等ではLACUNA COILあたりにも近い感じ。前作ではゲスト扱いだったロッタ嬢がリードVo役に抜擢され、新たに男性Voポジションとしてエリク・モラリン氏が加入。
程よくモダンで引き締まった音作りにスペーシーなシンセを絡ませた雰囲気作り、あそこまで激ウマではないが時折THE GATHERINGのアネクを思わせるロッタと、TYPE O NEGATIVEやTHE 69 EYESにも通ずる妖艶な低音ヴォイスを持つエリクの妖しい二本立てVoで送るロマンティシズム溢れる耽美サウンドはなかなかに上質。ゆったりした流れの中で2や7といった決め手の曲も引き締め効果をもたらしている。デジパック盤のボートラとして収録されているABBAのドンヨリ淀みまくったカバーも聴き所。