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ZELLO (1991年)
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ZELLO
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解説 - ZELLO
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2017-09-23 00:19:45)

ソビエト連邦の国営レーベル「メロディア」とライセンス契約を交わし、主に共産圏のクラシック、ポップス、ロック、民謡等の輸入盤を日本に紹介してきた「新世界レコード社」をご記憶でしょうか?メタル・マニア的にはソ連のメロハー・バンド、GALAXY(ガラクチカ)のアルバム――帯付中古盤は今じゃ5桁の値が付く超レア盤――リリースを手掛けたことで知られる同レーベルから発売され、我が家のCD棚に鎮座まします作品の一つが、アレクサンドル・シトコヴェツキー、’91年発表のこのソロ作。パッと見はほぼクラシック作品(実際古本屋のクラシックコーナーにて500円で売られていた)。というか「そもそも誰だよ?」ってな話でしょうが、帯に書かれた《アフトーグラフのリーダー》表記に「それって日本盤も出てたソ連のプログレ・バンドか」と興味を引かれて、購入に至った次第。
’91年頃といえば、欧米じゃ速弾きブームはすっかり下火となり、新たな方向性を模索するギタリスト達は生き残りを賭けて音楽性を拡散させ始めていた時期ですが、鉄のカーテンの向こう側で作られた本作はそうしたシーンの流行り廃りや、ドヤ顔の超絶技巧、トリッキーな楽曲等とはまるで無縁。極々シンプルなギター・インスト物を志向しています。クラシカルな風情漂わす抒情メロディを素直に届けようとする姿勢と、如何にもソ連的な貧…素朴な音質とが相俟って、周回遅れ感を漂わせつつも逆にそこにグッと郷愁を誘われる仕上がりという。Gの腕前も確かで、例えば③における泣きっぷり等はなかなかに強烈ですよ。
随分前に新世界レコードが店仕舞いしてしまったため、今でも入手可能かどうかはよう分かりませんが、もしどこぞで見かけることがあったら是非お手に取って下さいませ。



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