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THE RULES HAVE BEEN DISTURBED (2006年)
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THE RULES HAVE BEEN DISTURBED
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解説 - THE RULES HAVE BEEN DISTURBED
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2017-12-07 18:54:58)

Mandatorの前身バンドというか、オランダ時代に名乗っていたのがコチラになります。おそらくバンド名がエフェクターのペダルにちなんでいたのが、よくなかったんじゃないのかなぁと勝手に推察しますが、このバンドはスピードメタル愛好家の間では幻の作品と崇められ、オリジナルのアナログ盤は数万円の価格がつくほど、2006年にCD化されましたが限定品の為、直ぐに完売。こちらに登録されているのは、2006年バージョンで、デモ音源を2曲追加したもの、そして2017年に晴れてDark Symphoniesからオリジナル8曲+デモ『No AIDS in Hell』の4曲を完全追加されたものが再発されました。こちらも限定品故に見つけるのは難しいでしょうが、なぜマニアが血眼になって捜しているかを、その耳で確かめて欲しいですね。

その過激なツービートのリズムから、うねりを上げ暴れ倒す強靭なグルーブで鉄壁のディフェンスを司るリズム隊、そこに乗っかるのは角度のある鋭角的なリフワークに、急転直下のアグレッションを司る二本のギター、ガタピシ列車に揺られてはいますが、一寸先の展開を読ませない工夫を凝らしたスピード/スラッシュメタルサウンドには、マニアならずとも息を飲む迫力でしょう。
スピードと攻撃性に焦点を絞り込み、全エネルギーを注ぎ込んだ欧州産の叙情味溢れるスピードメタルサウンドのカッコよさに、改めて自分の趣味趣向を再確認させられますね。ドイツのAgent Steel、初期Running Wildや初期Savage Graceあたりが好きな方ならグッとくること間違いなしな一品です。
でも歌がイマイチなんで、一般的にはチョイと厳しいですよね。その壁を乗り越えるのがメタル愛でしょう。ドラマティックなスピードメタルやでぇ




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-02-17 23:15:27)

80年代に残した2枚のアルバムが、マニアの間で高評価を得たオランダのMANDATOR。その前身として知られるMYSTO DYSTOが’86年に自主制作した唯一のフル・アルバムが、MANDATOR共々ようやく正式CD化。オリジナルLPは5桁のプレミア価格で取引されており、とても手を出す気にならなかったので嬉しい限りですよ。
音楽性は、この時点で既にMANDATOR時代に通じるパワー/スピード・メタル寄りのスラッシュ・メタルをプレイ。MANDATOR自体、スラッシュ系にしてはメロディアスなサウンドが持ち味のバンドでしたが、本作はそれを更に正統派HM寄りにしたような仕上がり。随所で印象的にハモるツインGと、裏声ハイトーンを炸裂させながら一生懸命「歌っている」シンガーの存在もその印象に拍車を掛けているという。
Voの頼りなさや、自主制作盤ゆえのラフな音質、勢い勝負の楽曲等、あらゆる点においてまだまだ荒削りな作品なのは事実。なれど、イントロからいきなりブラック・メタルばりのトレモロ・リフが吹き荒ぶOPナンバー①、スラッシーなスピードに乗ってツインGが派手にハモリまくる③、エピカルな風格漂わす④、曲作りに際してRIOTの“WARRIOR”に影響を受けたような⑥等は、思わず「おっ」とパワー/スラッシュ愛好家の身を前に乗り出させる出来栄えではないかと。曲名通りに地獄までブッ飛ばす勢いの⑤なんて、パワー・メタリックな構築感とスラッシーな突撃感覚が絶妙な融合を見た本編のハイライトであり、IRON MAIDENがドーピングしたようなこの名曲を聴くためにも本作を是非購入すべし!と、思わず熱弁を振るいたくなる1枚であります。



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