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Lancia (????年)
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Lancia
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2017-12-27 22:53:57)

'89年に結成されたLA出身の4人組が、AIE RECORDSから’92年に(日本盤はポニー・キャニオンを通じて’93年に)リリースした最初で最後のフル・アルバム。
フロントマンであるポール・ランシアの名前をバンド名に冠しているため、何となくBON JOVIフォロワーの連中なのかと思っていましたが、イントロからDsの派手なフィル・インが炸裂し、エネルギッシュなVo、フラッシーに弾きまくるヴァン・ヘイレン・タイプのG、それに対抗するかの如く躍動するBという、全メンバーが対等に火花を散らして疾走するOPナンバー①が、いきなり挨拶代わりにブチかまされることからも明らかなように、スカッと豪快で抜けの良いパーティ・メタル・サウンドがその持ち味だったという。
90年代当時は、華やかなルックスも含めて完全に時代遅れ扱いされていた音であり、殆ど話題に上ることもありませんでしたが、確かな技量及び熱量を有するメンバーのパフォーマンス、及びメタリックなエッジや重量感と、ポップなメロディ・センスとを併せ持つ曲作りの巧さは決して侮れません。特に80年代にシングル・カットされていたならチャート上位に食い込むことは必至だったろうと思わされる、キャッチーなポップ・メタル・チューン⑤は名曲。また都会的な哀愁が効いたHRナンバー⑦、ほんわかバラード④といった、しっとりと聴かせるタイプの楽曲も底抜けに明るい本編の丁度いいアクセントとなってくれています。
このバンドが本作のみを残して消えたことを思うと、せめて80年代にデビュー出来ていれば状況も少しは違っていたろうに…と、惜しまずにはいられません。なかんずく、中古盤がそれなりの価格で取引されている現状を見聞きすると尚のこと。




2. 失恋船長 ★★★ (2023-10-29 16:56:58)

リリースは1992年、日本では遅れて翌年に販売されたが、時期既に遅しと言われても仕方が無いようなサウンドを披露。懐かしい雰囲気満載のドライブするロックナンバーは、アメリカンなハードサウンドを良心とも呼べるモノであり、メインストリームに押し上げているが、見た目だけではない腕のあるメンツと粒だった楽曲を揃え、時代が違えばヒット間違いなしの音楽性だったろう。
ヘアメタル勢の中には、完全に青田買いの実力不足バンドが多数存在した。
都市伝説のように、困り果てたプロデューサーが馴染みのアーティストに差し替えでプレイさせていたという時代があったアメリカの歪んだ音楽市場。そういうことの慣れの果てがメタルバブルの崩壊に繋がるのだが、いずれにしろ西側に与するメディアのやり口にウンザリさせられますね。

適度にハードでヘヴィ、セクシーで男臭いサウンド。ドライだが粘土のある情念とパワー。売れ線になびかない本格派のサウンドというのは、そう滅多にお目にかかれませんよ。見かけたら迷わず手に取って欲しい一枚です。
LANCIAで検索しても車ばっかり引っかかるのも運の無さだよなぁ。



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