CUTTING AIR(ACT 1)
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解説 - CUTTING AIR(ACT 1)

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1. 火薬バカ一代 ★★ (2018-01-08 01:07:14)

ミュージシャン業のみならず、ライター業でも知られたVo兼Gの米持孝秋氏により結成されたバンドが’89年に発表した1stアルバム。
大阪万博か、はたまた愛・地球博か…ってなバンド名のふんわりとしたイメージから、何となく売れ線のメロハーでもやってんだろうと思い込み購入はパスっていましたが、再発を機に聴いてみたらば、元FASTWAYのリー・ハートが歌い、LION(当時)のダグ・アルドリッジが鮮烈に弾きまくるOPナンバー①からして結構ハードに疾走する楽曲で、思わず居住まいを正してしまったという(数作あるAIR PAVILLIONのカタログ中、本作が最もHR/HM寄りの作風なのだとか?)。尤も、2曲目以降はポップでアメリカンなノリの楽曲もチラホラ見受けられ、全体としてはメロディアスHRというジャンルに属する作品であることは間違いないのですが。
前述の①のみならず、Keyの仕事振りが光る③、キャッチーに駆け抜ける⑤、再びリーとダグが共演する、アルバムでも1、2を争う優れた出来栄えの哀愁のメロハー⑥等、収録曲の質も演奏も安定しています(その名曲⑥をちゃっかり自作でも使い回すリー・ハートは抜け目ねぇな)が、だのにどういうわけか、各メンバーのパフォーマンスがイマイチ馴染み合っていないというか、バンドとしての一体感に欠けるように感じられてしまうのは、プロダクションのせいなのか何のか(俺の気のせい説もあり)。あとは本編に「このバンドと言えばこれ」というキメの1曲があれば尚良かったかな、とも。
ともあれ、再発してくれて感謝しかない1枚であることは間違いありません。



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