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正直者さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300

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正直者さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300
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FAST DRAW - 根腐劣屑 ★★★ (2019-04-12 21:01:50)

青春時代を共に過ごしたバンド。その昔はSABER TIGERに参加する久保田陽子も在籍していた。その頃から最前列で汗を吹き飛ばしていましたよ。
ギターはFLATBACKERの飯田昌洋の実兄である光正。ド派手なメイクと過激なステージング、そして社会へ一石を投じる刺激的な歌詞が一体となり、ライブ会場は常に独特の世界観で包まれていた。

そんな魅力をレコーディングに生かし切れていないは残念だが、それでもなお、刺激的な唄と演奏が楽しめる名盤であることに変わりはない。当時、ウネウネモコモコと例えられた一癖も二癖もある音楽性、FLATBACKERのようなバンドを探しているのなら、このバンドは聞くべき。説得力のある唄と、スラッシーな演奏は唯一無二の魅力にあふれているから。


FAST DRAW - 弱虫毛虫~LET OFF THE ALARM~ - あほな害虫 ★★★ (2020-06-23 18:12:06)

よくライブに行ったよ。想い出がいっぱいだね。
粘りつく小玉さんの歌声も超クール。ギターもザクザク刻みながらも粘っている。

複数アカウントを駆使する連中に一言、あんたら、あほな害虫だな。


FIVE FINGER DEATH PUNCH - War Is the Answer ★★★ (2018-08-07 16:46:55)

パンテラ風のグルーブメタル魂を継承するバンド。そこに哀愁度が強いメタルコア勢との接近をはかり、面白可笑しくごちゃまぜに混ぜ合わせ今風のニューメタルに仕立て上げた。
ニューメタルの最終形態。早くから海外のメディアで取り上げられ絶賛の嵐となるも日本では完全にシカト。レコード会社の言いなりの忖度ジャパンのBURRN!では紹介されることなく日本での知名度は低い。
その代わりにブレットフォーマイバレンタインのようなアイドルを、猛プッシュするという不可解な事件を起こしていた

このアルバム、CDが売れない時代にアメリカだけで100万枚を売りプラチナディスクを獲得。人気のほども伺えるだろう。
凄くヘヴィでグルーヴィー、それでメロディがめっちゃキャッチーときたらノリノリだよね。
細かいジャンルに分かれるラウドシーンを統括するようなソリッドで刺激的なサウンドが楽しめる名盤だ。


FIVE FINGER DEATH PUNCH - War Is the Answer ★★★ (2019-06-21 18:33:22)

2009年前後にBURRN!で紹介されたのか?特集でも組まれたか?インタビューは?レビューは?
どこに記事が載ったんだ??つい最近の話だろ!
わざわざ名無しで絡んでくるのが腹ただしい!!

だいたいBURRN!に載る載らないが重要なのか?何を基準に音楽を聞いている。
音楽は読んで字のごとく音を楽しむんだよ。
こんなクソみたいな論調で二度と絡んでくるな!
複数アカウント止めろよ情けない。

家帰ってお父さんに聞いてこい。
人の陰口を叩くとロクにな死に方はしないって教えてくれるから、
お天道様は見てるってね。
何の感想もないクソだな(笑)面白くもなんともない。反証にもなっていない。あきあきのうんざりだ。
イケてないロックじゃねぇなぁ(笑)。クソ文だ。


FIVE FINGER DEATH PUNCH - War Is the Answer ★★★ (2019-06-22 01:34:36)

だからどれだけ扱いが大きいんだ?
はぁ~正面から受け答え出来ていないんだよ!話がすり替わっているんだよ。
載せるもんに偏りがないか?って言ってるんだよ。

名無しの件は?複数アカウントの件は?
自分に都合の悪い部分は無視かい?


人を非難する前に、自分の振る舞いを考える脳みそはないのかね?

何がブーメランじゃ(笑)

なんにも返答していないんだよ…嘆かわしい。
全然違う回答なんだよ。

本当に弱い。弱すぎる。そして俺のを良く見てるんだな(笑)
B'zかRIOTのページにいた粘着だろう。


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- ★★★ (2018-03-26 21:52:28)

超刺激的なバンドだった。今なおこのインパクトを超える奴らは現れないだろう。
パンキッシュなメタルが聞きたければこれを聞け!!で間違いない


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- - HARD BLOW ★★★ (2020-06-23 18:07:25)

なんでサビでおかま言葉になるんだよ(笑)
とにかく強烈なインパクトをメタルシーンに轟かしたパンクメタル。

卑劣な複数アカウントどもに喰らわせたいね。HARD BLOWをさ。


FOCUS - Moving Waves ★★★ (2018-10-18 00:24:41)

ハードロックにヨーデルを取り入れる奇抜なアイデアで一躍有名になったオランダのプログレ集団。その面白さはフルートやオルガンまでサウンドに取り込み、どれも想像力とオリジナルティに満ちていた。叙情性の高い楽曲はどれも優美、ドラマティックに盛り上がる展開など、一度聞いたら耳かは離れないだろう。


FOCUS - Moving Waves - Eruption ★★★ (2018-10-18 00:32:24)

優雅が叙情的。スケールの大きさに加えフレーズの親しみやすさも白眉だ。
場面展開豊かな泣きのギターワークもベストプレイの一つだろう。
それでありながらも派手なフレーズを使わなくともプログレの真髄を確認出来るのが凄い。


FOCUS - Moving Waves - Focus Ⅱ ★★★ (2018-10-18 00:26:43)

素直に歓喜の涙を流したい、そんな絶品のギターが素晴らしい。


FORTBRAGG - FORTBRAGG ★★★ (2018-03-26 22:10:12)

ブロンズエイジが倒産しているから再発は無理だろう。小野正利のハイトーンはすでに頭一つ突き抜けている。
名曲YOUR SHADOWが収録されていないのが残念だ。


GALNERYUS - Advance to the Fall - Dream Place ★★★ (2018-05-19 18:07:44)

小野さんが歌えばストライパー。そういうスウィートな叙情派ポップソング。
GALNERYUSもまだまだJ-ROCKなんだな。類似点を気にかけるコメントがほぼ皆無だ。
素晴らしい名曲とコンポーズ力には、目も醒ますほどのインパクトを誇っているのに…


GAMA BOMB - Tales From the Grave in Space (2018-10-20 14:41:51)

北アイルランド出身、期待のヤングスラッシャーによる3枚目のアルバム。ノリの良い楽曲のオンパレード。コンパクトに纏め上げ一気呵成に突っ走るというアイデアは面白い。
その半面、非凡なものを感じさせたセンスは減退、スラッシュバンドだからこそ期待できるスリルは皆無。勢いはあるが深みのないサウンドに転換してしまった。求めるものによって評価は変わるのだが、ズバーーーーッと流れて終わってしまうのはやはりマイナスでしょう。器用さが仇になったようなアルバムだ。


GARY MOORE - Corridors of Power ★★★ (2021-02-14 13:10:39)

北アイルランド出身のギターヒーロー。ブルースに回帰した90年代はさておいて、ハードロック時代の傑作と言えばこれ。アイリッシュ風味の強いアルバムじゃないのも重要。ニール・マーレイにイアン・ペイスといった有名人をバックに従え暴れ回っている。
ハードな曲では感情を剥き出しに、バラードでは徹底的に泣かせる。ギタークレイジーと呼ばれ愛された男。このアルバムは特に、セールスを気にすることなく自由なマインドでプレイしているように感じる。
熱いギターに負けない、ワイルドな歌声。常に全力でプレイされる魂の乗った名演に酔いしれる。ゲイリーの歴史のみならずロック史においても重要なアルバム。そして日本では、ゲイリーの人気に火が付いたアルバムとして知られている。


GASTANK - Dead Song ★★★ (2018-03-20 20:58:01)

早い段階でパンクとメタルを融合させたバンドだった。その過激なスタイルの中に、TATSUのメロディアスなギターを聴いていると優しい気分に浸れる。そんなアンバランスさも魅力的でした。


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary ★★★ (2018-06-12 20:01:58)

日本のバンドが海外のレーベルと契約を交わしてリリースしたアルバム。千葉にも同名バンドがいるけど、こちらは福井。そしてアメリカにも同名バンドがいたので、むこうの名義にNIPPONが追加された。
サタニカルメタルの代表格。サタニカルといっても70年代のジューダスプリーストの影響も強く、絡みつくギターはマーシフル・フェイトのような魅力があり、竹内稔浩さんのシアトリカルなボーカルパフォーマンスもあり、独特の世界観を強く打ち出せている。

BURRN!で酷評されたのが痛かったな。やっぱり真に受ける奴が多すぎるんだよ。そして一番イタイイタイ病なのは、洋楽の方が上という感覚ね。これに処方箋なしです。


GEORGE BELLAS - Mind Over Matter ★★★ (2018-11-01 21:13:30)

アメリカ人のギターソロアルバムとしては、かなり様式美からの影響が強い。その為にネオクラシカルギターが違和感なく調和。スリリングな展開と音符が転がり出す流麗なプレイの応酬は間違いなく世界トップクラス。並はずれた正確性を武器に1stよりも独自性を切り開いてきた。


GIRL - Sheer Greed ★★★ (2019-01-01 14:25:04)

ポップなグラムロックとソリッドなメタルが融合した音が個性的だった。しかし日本では中性的なルックスが某雑誌の女編集員の目にとまり、アイドルバンド的な売りだし方をされる。本国英国ではクラブが中心の活動なのに、日本ではNHKホールをいっぱいにする突出した人気があった。
フィル・コリンが書いたHOLLYWOOD TEASEも優れた曲だが、グラム系のMY NUMBERの方がバンドの色が濃く出ている。タイプは違えど、どどちらも甲乙つけがたい魅力があり、次のアルバムではどの道に進むのか注目されていた。


GIRLSCHOOL - Running Wild ★★★ (2018-03-24 19:52:43)

いきなりアコギで始まるとは思わず、CDをトレイから出したぜ。
しかもニック・トーバーがプロデュースでしょう、そりゃ音楽性もガラッと変わるわな。
ハードコアなガールスクールが好きなこちとら裏切られた気分でっせ。
でもさぁ、この音も真面目に聴くと悪くないんだよね。女の部分が上手く出て聴きやすくなっただけなんだよ。
覚えやすいフレーズとヒット性の追求。アメリカ進出ってこういうことなんだろう。


GRAHAM BONNET - Graham Bonnet: Anthology ★★★ (2018-06-05 22:37:35)

1967~2017とグラハムの歴史を網羅したベストアルバム。ソロ中心と思いきや、話題のGraham Bonnet BandやTaz Taylorも押さえ、メタルサイドの代表作Alcatrazz、Impellitteri、そしてAnthemまでと収録と全ての活動をほぼ網羅の凄いヴォリュームだ。無論Forcefield、Blackthorneもある。その中にひっそりと未発表曲もありの、とにかく中身が濃い。
世界配信だからグラハムファンにAnthemの曲を知ってもらえるのは日本人として誇りに思える。とにかく意味のあるベストアルバムだぞ。3枚目のDVDが熱盛だ!中野サンプラザで行われたAlcatrazzのライブが見れるぞ!!


GRAND FUNK - We're an American Band ★★★ (2018-01-22 21:20:58)

最大のヒット曲WE'RE AN AMERICAN BANDが収められた大ヒットアルバム。

まさにロックの塊のような柔軟さと頑固さを併せ持つ魅力的な一枚として広く知れ渡っています。

1971年には日本公演も行い、その時の凄まじい熱狂ぶりは今だに語り草となっていますからね。

そのライブの魅力を詰め込んでいるとは言い難いが、アメリカのHRを英国に伝える貴重な役割をこなしていた事を忘れる事が出来ません。


GRAND SLAM - Rhythmic Noise ★★★ (2019-02-24 18:09:19)

KISSフリークでも有名だった44MAGNUMの吉川 裕視がメインソングライターを務めるスーパーバンドのデビュー作。ギターはPRESENCEの白田一秀、樋口宗孝の弟子とも言えるMAKE-UPのドラマーだった豊川 義弘、ボーカルはREACTIONの加藤 純也からなるスーパーロックグループは、皆の叡智が集合したようなヌケのよいアメリカンロックを指向、派手さや楽しさを音で表現するといった嗜好ともとれ、旧知の戦友どうしから繰り出されるツボを心得たアレンジは、吉川のソングライティング力の強さもあってバンドのスタイルをデビュー作ながら確立させている。
やや下火になりつつある国内のメタルシーンを尻目に、このスーパーグループはバンドブームの名残にも上手く乗っかり見事な船出を飾った。


GRAND SLAM - infinity ★★ (2019-02-24 18:23:31)

デビュー作をさらにシェイプさせ勢いも増した2枚目のアルバム。彼らの雄姿が目に浮かぶようなSEから勢いのある②で幕が開く展開もお見事、キャッチーでコンパクトながらも、このバンド特有のアメリカンな要素もあるが荒々しいハードさと、叙情的なフレーズが上手く組み合わさり独自性も強めているのが素晴らしい。4MAGNUM時代は広瀬の影に隠れがちの吉川だが、ここではバンドの主導権を握り極上のパーティーロックサウンドを展開している。
単に楽しいだけじゃないタフなロック象があるのも強みだ。新境地を開拓したような楽曲がある中で、気になるのが加藤純也の歌唱スタイル。ラフでパワフルと言えば聞こえはいいがい、メロディに乗せて唄うとなると、このバンドが目指しているサウンドとフィットしているとは言い難く、ハッキリいえば全然声が合っていない印象が強まった。
楽曲は良くなりハードで練り上げられたアレンジに耳を奪われるのだが、それと同じくらいのテンションで加藤の歌が気になるのだ。国内のメタルバンドが抱える最大の欠点。このバンドも、この問題にぶち当たってしまった。楽曲重視のデビュー作なら誤魔化せたのだが…難しい問題だよ。


GUNS N' ROSES - "The Spaghetti Incident?" ★★ (2020-09-17 19:59:40)

最後にチャールズ・マンソンの曲を取り上げ全米では相当な物議を醸しだした。ガンズらしい反骨心なんだろうけど失敗だろうな。パンクバンドのカヴァーになると発売前に紹介されたが、グラム系からも多く取り上げられた。イジーのパートを後任のギルビー・クラークに差し替えられたのも話題になった。兎に角、この時代のガンズは何をやってもニュースになる。Use Yourと同時期に録音されていたせいなのか、パンキッシュな曲があるにも関わらず激情渦巻くガンズらしさが足りないのが気がかり。バンド内の軋轢が始まっていたのかもしれない。


GUNS N' ROSES - Appetite for Destruction ★★★ (2018-10-01 23:59:47)

新人ながら破格の契約金を手にデビューを果たすも売り上げは良くなかった。ふてぶてしい態度に業を煮やしたゲフィンレコードの上層部。不良債権になりつつあったバンドが一躍スターダムにのし上がったのが①のPV。
イントロからゾクゾクとさせる不敵なギター、そこから一気に爆発するジャングルロックに衝撃を受ける。特にアクセルの変化自在の歌声は驚異的なインパクトを残した。
それまでシーンの真ん中でのさばっていたヴィジュアル重視のグラム系バンドを総駆逐。一部メディアが、そこら辺のグラム系と同格扱いをしたために、それを真に受けた目ざとい情報ツウもいたが、音を聞けば明らかに違う事は明白だ。
後付けじゃなく最初から別もんのロックバンドだったよ。

シーンにカツを入れるストレートな表現、パンキッシュなロックサウンドは、本来あるべきワイルドなムードに満ち足りている。生々しい喧嘩上等サウンドはマイク・クリンクの手腕によるところも大きく、彼の仕事がゴージャスを競ったヘアメタル勢とも一線を画すサウンドを築き上げることにもなった。

綺麗な音じゃないのに、メロディの良さが際立つ⑨を作れるセンスに非凡なものを感じる。破壊的で凶暴な音なのに、そこには一点の濁りもない清らかさ。商業目的のロックじゃない、本物のヴァイヴがあるから売れたんだろう。


GUNS N' ROSES - Chinese Democracy (2020-09-17 19:53:13)

結論から言えば失敗。ガンズの名を持ち出してリリースするべきではない内容である。ライブで二度とアペタイトの曲をやらない覚悟があるなら新生ガンズとして支持もできるが、ライブでは最初のアルバムの曲ばかり演奏している。
これはガンズというより、アクセル・ローズのエゴ剥き出しの作品。完全に彼一人のモノである。
それが悪いのではない、単にロックとして聞くには眠たい曲が多すぎる。後半は完全に失速した。音がいいのは当たりまえ、演奏が素晴らしいのも当然。金の掛け方が違う。一枚のアルバムに14億って馬鹿げている。
アクセルは裸の王様だった。


HALESTORM - Halestorm ★★★ (2019-12-11 21:53:23)

美男美女の兄弟が中心となって結成されたペンシルバニアのバンド。ボーカルのメロディラインだけ聞けばエバネッセンスみたいに聞こえるけど、骨太はモダンロックと伝統的メタルサウンドのいいところを取り込み、ダイナミックに鳴らせる才能をデビュー作からもっていたのが凄い。歌声も焼けつくようなハードさがあり、火傷するほどのイイ女ぷりを発揮している。これが新時代のメタルヒーローなら大歓迎だ。ブレットなんとかみたいな流行りもんとは分けが違うよ。


HALFORD - Crucible ★★★ (2018-06-05 22:55:51)

ヘヴィでモダンなアメリカンメタル。これが2002年の音だったんだろう。徹底的に焦点を絞りこんだ作風には説得力がある。前作とは切り離すべきアルバムだが、ロブが本気を出して歌えば、これくらいのクオリティにはなる。余裕を感じさせるのは無理していない証拠だ。


HALFORD - Crucible - Crucible (2018-06-05 22:52:48)

ペインキラーのグランジヴァージョン。
おふざけは聞きたないよ。


HALFORD - Made of Metal ★★★ (2020-01-29 21:21:42)

ジューダスプリーストのノストラダムスに不満のあったメタラーのストレスを発散させたアルバム。とにかく勢いのあるロブが歌うに相応しい攻撃的な曲が多い。これはこれでよいのだが、70年代のロックに戻ったノストラダムスも悪くない。
これはロブのソロとして楽しむべき、このモダンなギターはプリーストでは聞けないよ。味付の違いがソロアルバムなんだと声高らかに叫んでいる。これがロブが世界中のファンに届けたメタルの在り方だ。


HAMMERFALL - Glory to the Brave ★★★ (2018-05-16 20:24:32)

当時BURRN!でも大絶賛をうけたデビューアルバム。パワー&メロディ、そしてスピードと三拍子揃った正統派サウンドはシーンの起爆剤と目された。でもヨヒアム・カーンの声が細い。頼りないんだよね。それをも補うメロディの良さがここにはある。


HARD GEAR - Muddy Black ★★★ (2019-01-29 20:18:23)

何度となくライブに足を運んだお気に入りのバンド。2018年に再びライブを行うようで嬉しいね。マシーンさんにはサーベルもイイが、このバンドも永続的に活動して欲しいと願うんだが、書き込みの少ないのだから人気ないんだね…悲しいわ(涙)

テクニカルでパワフルなサウンドなのにメロディアスというアルティメットなバンドだ。難易度の高いフレーズを構築するマシーンさんのギタープレイは、ひたすらスリリング!それなのに耳を捉えて離さないキャッチーさもあったりと、親しみやすいメタルをやっている。
参加メンバーがオールSABER TIGER組になっているのも心強かった。日本のメタルだからってバカにしないで聴いて欲しいね。


HEAVY LOAD - Death or Glory ★★★ (2018-01-22 21:12:08)

上の方がおっしゃる通り、こころない評論家のレビューに黙殺された歴史的に価値のある一枚。

そのNWOBHM仕込みの攻撃性と北欧風味が二度おいしいね。

少々強引な展開だけど、ギターソロは目立ちまくりの弾きまくり、ツインギターを生かした緩急とメロディは完ぺきと言ってもよい。

産声を上げたHMの醍醐味を正確に伝えている。


HEAVY LOAD - Stronger Than Evil ★★★ (2018-01-22 21:05:55)

念願の再発盤が今年リリースされることになった北欧メタルの黎明期を支えたバンドの通産3枚目のフルアルバム。

北欧らしいクールなメロディと鋭利なリフワーク、その両面を併せ持った魅惑的音楽性を逞しく、そして聞き易く仕上げてきた。

NWOBHM勢の影響下に、初期アイアン・メイデンやジューダス・プリースなどの音楽性を継承。

そこに涙を誘うツインリードが、これでもかと炸裂します。

ドイツにはアクセプト。デンマークにはマーシフル・フェイト、そしてスウェーデンにはヘヴィーロードがいると、マニアを鼓舞し続けた存在として、今なをコアなファン層に愛されるバンドです。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part I ★★★ (2019-04-16 21:26:25)

元々バンド側は2枚組のアルバムとして制作していたが、レコード会社のアイデアでバラバラになり販売された経緯があるアルバム。古めかしい音色ではあるが、シーンの勢力図を塗り替えるスラッシュからの影響もあるスピードとアグレッションを加味させた楽曲は、親しみやすいメロディとの相乗効果もあいまって独自のスタイルを築き上げた。
その音楽的影響力は凄まじく、枝分かれしたガンマレイを筆頭に、多くのフォロワーを生み出した。少なくともハロウィーンがいなければ、アングラもストラトヴァリウスもソナタアークティカも誕生しなかったと断言できる。
昂揚感を煽るツイン・リードが、ファンタジックな歌詞を描き出すような展開もお見事であった。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part II - We Got the Right (2019-04-27 22:28:43)

スタンダードなヨーロッパ民謡をモチーフにしている為、メロディが親しみやすい。
キスクの青臭いハイトーンも、まだまだ覚醒しているとは言えず、今にも声がひっくり返りそうだ。
キスクがソロでリメイクしたバージョンを聞けば一目瞭然だろう。
今聞けば古臭い音色なのも、このバンドの特徴と言える。まだまだワールドワイドで勝負出来る音ではない事を証明した。

良い曲だが大風呂敷を広げるのは可哀そうだ。特に一人二人の人間が何度も名前を変え投稿すれば余計に傷つけるよ。


HELLOWEEN - My God-Given Right ★★★ (2019-04-26 23:54:07)

なんだか最近、猫も杓子も原点回帰ですね。このアルバムも、そんな流れの中で世に放たれた。

Helloweenファンの評判が悪いことで有名だが、一般的な感覚で聞けば、そんなに悪いアルバムじゃない。MASTER OF THE RINGSを彷彿とさせるタイトルトラックの凄味、Battle's WonなどWALLS OF JERICHOに収録されてそうな曲調だ。

わざとらしい前作よりもバランス良く古さを導入したデビュー30周年の門出を祝うメモリアル作。これがダメなら一生、守護神伝だけを聞いていればよいのだよ。

これほど80年代を意識していても安易に守護神伝に逆戻りしてないのも評価に繋げたい。


HERMAN FRANK - The Devil Rides Out ★★★ (2019-09-26 19:57:06)

腕はあるのにイマイチ名前が売れないドイツ人ギタリスト・ハーマン・フランクの通産3枚目のソロアルバム。気心の知れたジャーマンメタル同盟を引き連れパワフルなメタルをやっているのだが、これがメチャクチャかっこいい。一流のメンバーと奏でるガッツ溢れる王道ヘヴィメタルサウンドは、ハーマン・フランクの才能を遺憾なく発揮している。パワフルでエネルギッシュな演奏はグイグイと楽曲を引っ張り上げ男臭いメタルを展開、ハーマンが今まで培ってきた経歴が生命力を持ったかのように息づいている。英米のバンドにはない独特のスタイルを極めたピュアなサウンドは、男の哀愁を漂わせた一線級の傑作だ。


HOLY MOSES - World Chaos ★★★ (2018-05-16 20:39:48)

ウリ・カッシュのラストプレイが楽しめる。今や当たり前の女性によるデス系シンガー。当時はマジでバカにされていた。時代は変わるもんだとつくづく思うよ。だから若者にススメたい。キュートな顔立ちからは想像もつかないディストーションヴォイスに震えるよ。
凶暴なアジテーションメタルにはピッタリの歌声だから、今の耳で捉えても超絶クールに聞こえるから。


Hyts - Hyts ★★★ (2020-01-26 01:28:37)

邦題は「地獄のフィッツ」。BURRNの創刊号でもレビューされているから知っている人も多い。アメリカの泥臭い典型的なロックだが、キーボードがお化粧することでメイクアップ完了と言わんばかりに身奇麗に仕上げきた。
その反面、裏じゃけに映るオッサンぶりにたじろいでしまうが、素顔の美しさが一番と言いたいね。基本はアメリカンロック、それこそサミー・ヘイガーなんか好きな人なら納得だろう。しかしだ、メイクが少々盛りすぎなんで緊張感が持続しないのがキツイ、そこはAOR系のソフトロックとして割り切って欲しい。


IAN GILLAN - Naked Thunder ★★★ (2019-02-09 21:21:44)

犬猿の彼がいないからギランがノビノビと唄っている。典型的なロックンロールシャウターだから、ギランの事を音痴というやつがいたんだが、ビージーズじゃあるまいしギランはロックを歌っているんだよ。ハーモニーをつけてメロディを追いかけるわけがない。
この歌声こそロックだよ。メロディが弱いと感じれば凡庸なアルバムだ。
しかしギランの持ち味を知るものならば迷わずGETしようぞ!!歌謡曲がお好みの方はおやめなさい。


IMPELLITTERI - The Nature of the Beast ★★★ (2019-11-16 00:50:50)

世間から時代遅れと後ろ指をさされても変わることのなかった音楽性。スピード重視のテクニカルなプレイこそ、己の信念と胸を張れる男気すら漂わせていたのが最近のクリスだった。
フル・ピッキングを多用した力強いプレイ、ネオ・クラシカルからモダンヘヴィネスまで飲み挑んだ、ヘヴィ・メタルの伝統と革新、クリスは自らの創造性を試しているように、多種多様な楽曲を収録してくれた。

クリスの劇的なスピードプレイの横にはロブの強靭なハイトーンが良く似合う。互いが水を得た魚の如く駆け回っている。スピーディーでメロディアスなサウンドを好むすべてのメタルファンに捧げる入魂のアルバムが仕上がった。


IRON MAIDEN - Iron Maiden ★★★ (2018-01-13 22:09:06)

パンクっぽいと筋違いな評価をウケガチなデビューアルバム。
むしろクラシックなNWOBHMと評価をウケるのが順当か?
デビュー作ならではの荒さ、全てにおいてスッキリと流れないタドタドしさが、なんとも微笑ましいヤツだな。
その反動とも言えるデイブ・マーレイとデニス・ストラットンのツインリードの美しい旋律と、
緻密な構成とダイナミックなメタルの醍醐味を同時に楽しめる素晴らしいアルバムだ。


IRON MAIDEN - Senjutsu (2021-10-09 22:56:06)

結論から言えば地味なアルバム。第七の予言のように動よりは静、剛ではなく柔、北斗の拳ならラオウよりはトキです。
ん~、BURRNの評価は絶大だったが職業ライターの話は鵜呑みに出来ないね。
個人の好みの話じゃなくて、これはメイデンのカタログを紐解いても駄作の部類に入るだろう。とてもじゃないがメイデン初心者にこれからすすめるヤツはいないわぁ。

ここにヘヴィメタルのエンターテイメント性を極めた男たちの姿はない。劇的に展開される一流のドラマを忘れたバンド。なし崩し的にすすんでいくから欠伸が止まりません。昔のアイデアに負けるアルバムならわざわざ出さなくてもね。


IRON MAIDEN - The Final Frontier ★★★ (2018-11-07 18:24:50)

デビュー30周年を自ら祝う快心作。アイアンメイデンの代名詞と言えるストーリー性重視の大作主義。10曲なのに70分声は、いささか体力を奪いかねない消耗戦になりそうなのに、そこは百戦錬磨のベテラン。確固たるスタイルの中に意表を付くアイデアを盛り込んでくる辺りに匠の技を見出します。①の幕開けに驚いたよ。


ISSA - The Storm ★★★ (2020-11-20 21:30:38)

一曲目を聞いてイングヴェイの元嫁を思い出したよね(笑)幅広い楽曲を難なく歌いこなすイッサ嬢、彼女がメタルに限定されたアーティストではないスター性のある存在だと言える。しかしだ、ポップス畑で終わらせるのは勿体ないと思える芯の太い歌声はロックシンガーそのものだ。ツアーで鍛え上げた強靭な喉、確かな歌声を武器にキャッチーなメロディラインを最大限に生かしたアレンジは見事としか言いようがない。ノルウェーが生んだ新たなるロックディーバの登場、彼女のキャリアとしては転機となるアルバムなはずだ。


JACK RUSSELL'S GREAT WHITE - He Saw It Comin' ★★★ (2018-11-24 18:26:57)

酷いドラッグ依存を抱えていた。ジャック・ラッセルが完全復活。二つのGREAT WHITEが存在する歪な構図は気になるも、この絶品の歌声を楽しもう。トニー・モンタナも参加してたりと、けして一人きりの復帰じゃない。がんばれジャック!! 日本盤にはANYTHING FOR YOU(STRIPPED DOWN VERSION)も収録。どちらのヴァージョンも泣けるぞ。


JADED HEART - Devil's Gift ★★★ (2019-09-26 19:39:43)

久しくバンドの動向をチェックしていなかったら日本人まで在籍している多国籍バンドになったメロディアスジャーマンメタルバンドの最新作。昔よりも遥かにタフになった印象を受けるのは中盤以降に登場するファットでヘヴィなミドルナンバーが充実しているから、重厚でタフな楽曲はいつも以上に表情豊かさな顔をのぞかせる。
ソウルフルな歌唱も活かした哀愁、このバンドの基本的な売りを押さえつつも、同じ場所に留まらない攻めの姿勢が貫かれているように感じられる。そんな印象を強めるのがメタリックなリフも飛び出す優美なギターコンビは、終盤で高速シュッレッドまで登場と強烈だった。
良質なメジャー感と伝統的なスタイルをミックスした意欲溢れる快作。独自のメロディックメタルに変換させたアイデアは驚くほどバラエティに富んでいる。


JEFF BECK - Blow by Blow ★★★ (2021-05-08 14:34:35)

メタル系のサイトなのにベックのコメントが以外と多いんだね。でも全然、芯は喰っていない。
ジャズやブルースがどうのこうのじゃない。
ファンクとプログレッシブなオーケストレーションという食材をロック鍋で煮込んだんだ。
スゴイスゴイは分かったけど、何がスゴイかの言及がないのにも驚く。
そうかベックはBURRN!!では詳しく掲載されないか(笑)
フュージョンって何?の答えがここにある。
あとギターはストラトキャスターじゃなくてレスポールを使用。その違いくらいは、どなたか気が付いて欲しい。
一番、酷いのはストラトがどうのこうの言っている嘘つきもいたな。耳がちぎれているのか?


JEFF BECK - Wired ★★★ (2021-05-08 14:41:34)

まずはメインで使われたギターが全然違う。だから出てくる音も当然変わるのは常識。同じことをやるなら愛機を変えないでしょ。ヤン・ハマーのキーボードもメインに据え意識して変えてきたギターアプローチ。前作と相対する関係性があるから、このアルバムも並び称して絶賛される。比較してどうのこうのではない。対なんだよね。
ヤン・ハマーだからマハヴィシュヌオーケストラから影響は感じられない。それは前作の話。どこかで書いていたのだろうけど、間違いが多いね。
これはピアノ主体の前作とキーボード主体の違いが一番大きいのだ。フュージョンロック全開だぜ。
だけどレスポールとストラトの違いくらいわかってほしいわ。


JETHRO TULL - A ★★ (2018-09-01 19:46:47)

メンバーチェンジを余儀なくされたイアンは、かねてから考えていたソロアルバムに着手する。元々はジェスロタルはイアンのバンドなのにソロとは?いかなる方向性に向かうのか興味が注がれていました。
結局はリリースにあたりレコード会社から、バンド名義で出せとプレッシャーを受けることに、それに伴い音楽性にも口を出してきた。

イアンは当時流行りのニューウェーブを意識したものでソロアルバムらしい意欲に溢れるものだったが蓋を開ければフォーク/トラッドも無理やり押し込んだ作風になった。
一番の問題は、これをバンド名義で出した為に、ジョン・エヴァンを解雇せざるをおえなかった事件が問題だろう。

エディ・ジョブソンのエレクトロニクスがアナログなサウンドと上手く融合しているのだが、それまでも流れから大きく逸脱している為の多くのファンを失うこととなった。かなりの問題作であり、幾度ジェスロタルらしい魅力を発見できないのだが、それは前述したソロアルバムの為のアルバムだった。したがって方向性が違うのは当然の結果である。
この一枚の失敗で、このバンドを見限ってほしくない。もし、このアルバムがイアンのソロだったら好意的に受け止められ高い評価を得られたと思う。けして質は低くないのだ。そして次へのステップへと確実に影響を及ぼしている。その一点だけでも価値は大きいのだ。

キーボードの裏でなり響くイアンの崇高なフルートの音色が空しく響いているのも間違いないけどね。


JETHRO TULL - A Passion Play ★★★ (2018-08-28 17:35:36)

キリストの受難という西洋人にはなじみ深いコンセプトを扱い。コンサート会場でも映像を使いながら演劇性の強いコンサートを行っていた時期の作品。
ファニーなイメージもあった「ジェラルドの汚れなき世界」に比べダークなイメージが強いのは題材がキリストの受難だからだろう。
英国で評判の悪かった演劇風コンサートに、ヘヴィでダークな曲調になったので、当時の日本では文句をいっぱい言われたアルバムだった。英国では13位止まりも全米1位に輝く、全米1位の影響を大きく、げんきんな奴らが手のひら返したのは滑稽だったな。

フルート以外にもサックスも大きくフィーチャーされ、他に類を見ない独自の世界を探求。新しい音楽の世界を開拓していた。70年代中期の演劇風サウンドを楽しんでいたバンド。その遊びに付き合えるかは音楽的な偏差値の高さを要求されるだろう。

当時、世界的に文句を言われたアルバム。日本でも好意的じゃなかったが今このアルバムを駄作と呼ぶ人も少なくなっている現状が実に愉快だ。昔はあんなに文句言ってたのにね。若気の至りですまされない時代になった昨今、不用意な発言は控えたいね。


JETHRO TULL - Aqualung ★★★ (2018-09-01 18:55:56)

パープルのSMOKE ON THE WATERのように有名なリフ①のインパクトが強烈。ライブでも重要なレパートリーなのも頷けるが、このバンドを紹介するとなれば、この曲は外せないだろう。蒸気機関車のあえぎ、やぶにらみのマリーのイカした邦題を頂戴した⑩③も代表曲だ。
このアルバムから正式メンバーになったジョン・エヴァンの存在感も大きい。アコースティックな静のパートからハードな動へのパートへと変化するスタイルに老舗プログレバンドと重なる姿も魅力だ。


JETHRO TULL - Benefit ★★★ (2018-09-01 19:08:24)

この時代のバンドをニューロックとかアートロックなんて言葉で区分けしていた。ジェスロタルもそういった部類に当てはまるのだろうが、いち早くジャンルの壁を乗り越えるかのように新たなるスタンスへと道を切り開く。アルバムを出す度に同じ路線を進まないというのもミュージシャンとしてあるべき姿なのだが、その革新的な創造性に多くのミュージシャンは影響をウケた。
どこかニヒルな荒涼としたメロディ、手触りの荒い乾いたサウンドは、これまでと明らかに違う感性を研ぎ澄ましてきた。前作のブルース臭を抜き、次のアルバムへと繋がる音楽性。バラバラの方向性にベクトルを放っているのに時系列で聞き直せば、そこには一本の道が繋がっていたと気がつかせるのが、ジェスロタルの凄さだろう。


JETHRO TULL - Benefit - Nothing to Say ★★★ (2018-09-01 19:12:00)

ヘヴィなギターリフと対峙するように感傷的なメロディが飛び込んでくる。
独特のムードを生み出すイアンの歌も素晴らしいが、裏でなるピアノに泣かされる。


JETHRO TULL - Benefit - With You There to Help Me ★★★ (2018-09-01 19:17:24)

トラッド/フォークの影響も大きく出ている。なんと言っても寒々しいフルートの音色にドキッとさせられた。
冷やかな音色の中でハードなギターがクールさを倍増、そこの合間をフルートが駆け抜けた。
ナイーブだが逞しいイアンの歌声に酔いしれる。そんな冷やかな曲なのに終盤に向けて狂気じみた盛り上がりも鋭い。
やはり並のバンドでは表現できない魅力がこの曲だけ聞いてもハッキリと伝わるだろう。


JETHRO TULL - Heavy Horses ★★★ (2018-08-28 18:28:13)

見事にソングライティング力が復活したバンドの勢いは留まらず、このアルバムもブリティシュなフォーク/トラッド路線を踏まえたものとなった。この時期、全盛期ほどの売り上げを残せない状況に陥ったのはバンドが悪いのではなく、世間の流れが確実に英国的なものから離れて行ったという背景がある。質は高いが利益を残せなければ失敗の烙印を押されるのは残念な結果だ。やはり芸術を数字で表すのは愚かな行為と言わざるを得ない。
聞きやすさ最優先した結果、楽曲はコンパクトになったが、それでもJETHRO TULLらしい満足感が得られるのは名盤の証。デイヴィッド・パーマーがいるのも心強い。


JETHRO TULL - Heavy Horses - Heavy Horses ★★★ (2018-08-28 18:34:02)

デイヴィッド・パーマーがオーケストレーションを担当している。
彼の存在は大きなウェイトを占めているのは、この曲を聞けば一目瞭然だ。
数ある代表曲の中でも名曲中の名曲と推される。この曲をまずは聞いてもらいたい。


JETHRO TULL - Minstrel in the Gallery ★★★ (2018-08-28 17:58:19)

またもストーリー性を大切にしたアルバムに着手した。②は北欧神話を題材に、⑥はロンドンを舞台にした組曲。
このアルバムはフルートよりもアコースティクギターを弾く機会が多いイアンだが、それでもJETHRO TULLらしいリティッシュ・ハードロック/プログレッシヴ・ロックはスタイルは健在。独自の世界を切り開いている。この時点で一枚とて同じ内容のアルバムを作っていないという才能はもっと評価されるべきなのだが、日本ではプログレは人気薄なのが残念でならない。
全英20位、全米7位と思ったほどのセールスには結びつかなかったが作品のクオリティは高く従来のファンは勿論、新規のお客さんにも優しいアルバムだ。


JETHRO TULL - Songs From the Wood ★★★ (2018-08-28 18:19:25)

74年にSTEELEYE SPANのプロデュースを担当した件はイアン・アンダーソンの音楽性に多大なる影響を与えた。その後のアルバムを聞けばわかるのですが、今回はそのブリティッシュフォーク/トラッドの影響下のもとにアルバムに着手。
その魅力はオープニングから見事に開花、久しぶりにたっぷりと聞けるイアンのフルートソロ、早くも名盤の予感を漂わせる。その後も複雑なリズムは前作以上に耳に残り、このバンドの高い技術力を発揮。ソングライティングもイアンに頼ることなく皆がアイデアを出し合ったりとすべてが素晴らしい方向へと進みだしているのが分かる。
ジェラルドの汚れ無き世界同様、70年代のJETHRO TULLを代表するアルバム。前作の低迷を見事に払拭しただけでも素晴らしい偉業だ。ベテランの域に達するバンドが、仰け反るくらいにV字回復したんだからね。


JETHRO TULL - Stand Up ★★★ (2018-08-22 22:26:09)

デビュー作が話題を呼び売り上げもそこそこあったのだが、ギターのミック・アブラハムズが脱退。後釜に収まった人物が当時はEARTHと名乗っていたバンドのレフティ、トニー・アイオミであるのは有名なエピソードだ。結局アイオミはバンドに馴染めず早々と去ったのだが、マーティン・バレというギタリストが無事に後を収めた。
ミックが抜けバンドのイニシアチブはイアン・アンダーソンへと移行。イアンのフルートが主導権を握るシングルヒットした③を始め、バラライカを使った⑦、アコースティカルなストリングスナンバーの⑨と多様な音楽性の数々にイアンの才能の豊かさを感じた。
JETHRO TULLの歴史は早々とオリジナルラインナップが崩れた2枚目から始まったのは皮肉な出来事だ。
それを証拠に全英第1位、全米第20位に輝いたヒット作でもある。


JETHRO TULL - Stormwatch ★★★ (2018-09-01 19:31:30)

この時期倒錯していたトラッド/フォーク路線に一区切りをつけたアルバム。世間的にはトラッド3部作のラストと認知されています。全体的なムードは冷やかでメロディアスな魅力を上手く強めているが、ジェスロタルならではのスリリングな演奏も楽しめる名盤だ。この後、バンドは大きな転換期を迎える。心臓病の悪化に伴いジョン・グラスコックがレコーディング途中で離脱。病状は良くなることなく帰らぬ人に、さらにはドラムのバリーモア・バーロウもバンドを去ることになった。


JETHRO TULL - The Broadsword and the Beast ★★★ (2018-09-17 22:09:01)

多くのアーティストが直面した時代の流れ、その潮流の中でイアン・アンダーソンも大いにもがき苦しんだ。方向性をガラリと変えた前作は実験的な要素も強く意欲に溢れてはいたがセールスは惨敗。ツアーも盛況とはいかず多くのファンを失った。そして追い打ちをかけるようにメンバーもあいついで脱退。イアンのソロプロジェクト的なスタイルへと変貌を遂げていくことになる。
そんな過渡期の作品だがプロデューサーにポール・サムウェルスミスを招聘、外部の血を導入することで袋小路に迷い込んだバンドに新たなる可能性を見出そうと苦戦していたんだと思う。
前作よりもトラッド色が復活、不自然なほどに浮いていたキーボードもアジャストしてきた。当時は無名だったピーター・ジョン・ヴェテッシも重厚なサウンドのカギを握るかのように大活躍、その見事な指さばきは②⑥⑦⑧などで確認できる。


JETHRO TULL - Thick as a Brick ★★★ (2018-08-22 22:44:09)

1972年リリースの5枚目。ジェラルド・ボストックなる少年が書いた詩が、大きな賞をとったと実際に起きたニュースのようなジャケットを使い、真実のように装ったアイデアが英国流のジョークなんだろう。イアン・アンダーソンのユーモアセンスがアイデアの源流なのだが
、これが傑作なんだ。
静と動のパートを行ったり来たりしながら目まぐるしく展開する、プログレシッブロックさながらのスリル。無駄のない演奏はいつ聴いても手に汗を握らせる。新ドラマーのバリー・バーロウのツーバスが、これまた迫力あるんだよ。
ちなみにデジタルリマスターヴァージョンの方がイアンのフルートの音色がハッキリと聞こえるからアナログ盤もっている人も聴き比べるべき。それにJETHRO TULLの代表作に上げるファンも多いから、未体験のかたには、これから聞くことを薦めるね。


JETHRO TULL - This Was ★★ (2018-08-22 22:15:27)

今一つ日本では人気のない英国のフルート奏者がいるユニークなラインナップが話題となった伝説のグループ。今も解散することなく活動を続けている凄いバンドなのだ。

当時流行りのブルースロックをベースにイアンのフルートが重なるスタイルはかなり斬新なアイデアだったが、デビューアルバムはギターのミック・アブラハムズの渋いギターが大きなウエイトを占めている。それでも単なるブルースロックの枠に収まらなかった個性が話題を呼んでいた。⑤はローランド・カークのジャズナンバーを取り上げたり、ドラムソロで幕が開ける⑥など年代を感じさせる作風でもある。


JETHRO TULL - Too Old to Rock 'n' Roll: Too Young to Die! ★★ (2018-08-28 18:09:44)

落ちぶれたロックスターの復活劇をストーリーにしたコンセプトアルバム。アルバムのジャケットを見ればわかるように、主人公のロックスターはイアン・アンダーソンに見立てているのがブラックジョークとして成立している。

ジェフリー・ハモンドからジョン・グラスコックへとベースの座は変わったが、バリーモア・バーロウとの相性が良くリズム面は今まで以上に複雑な展開へと様変わりした。イアンがプロデュースしたSTEELEYE SPANのマディ・プライアもゲスト参加。フォーキーなトラッド色も上手く出ているが、売れなければいけないプレッシャーと、イアン拘りの狭間で音楽性が揺れ動き、JETURO TULLの何ものでもないのに、どこか散漫な印象を与えてしまうのは何故だろう?コンセプト作なのに、一曲が独立している為にコクが薄まったのも要因。このバンドは、そういう色気を出さない方が良いのだが売れないと喰えない、背に腹は代えられないのだろう。


JETHRO TULL - Under Wraps (2018-09-17 22:21:55)

やはりアメリカで売れたかったイアン・アンダーソン。前作は従来の姿勢を取り戻したのに今回はまた悪夢のニューウェーブ路線へと進んだ。大胆にフィーチャーされたシンセサウンドを前にイアンのフルートの音色が空しく鳴り響いています。

それもそのはずでイアン以外のメンバーが曲作りに深く関与しているのも影響しているだろう。移り変わりが加速しだした80年代、時代に取り残されまいとのアイデアなんだろうが、アメリカでは前作よりも売れずセールス的には惨敗。単にファンを失っただけのアルバムと酷評を結果に、それでもピーター・ジョン・ヴェテッシが、かぶせるシンセサウンドは彼のアイデアなしには実現不可能だっと思える。彼の貢献度がイアンの後押しになっていたのは間違いない。


JETHRO TULL - War Child ★★★ (2018-08-28 17:47:20)

前のアルバムが酷評された為にレコード会社からも口を挟まれたアルバム。イアンは74年に英国のエレクトリックトラッドと当時呼ばれていたスティーライ・スパンのアルバムをプロデュースしていたのだが、その時、トラッドの影響を受けたと公言。その影響もほどほどに、レコード会社の指示に従いコンパクトでポップな曲が増えた。
アメリカで売れた⑦などを聞けば一目瞭然だろう。しかしJETHRO TULLとらしいと言えば⑤だろうけど。
まだ正式メンバーではなかったがカール・パーマーがストリングスアレンジを担当。次のステージへと向かう準備を着々と進めていた印象が強い作品だ。


JIZZY PEARL - All You Need is Soul ★★★ (2018-11-25 12:11:43)

ラヴ/ヘイトで名前を売ったあとは、L.A.ガンズ、クワイエット・ライオット等に参加。いずれも低迷期時代の在籍の為、キャリアアップへと繋がらなったが、L.A.メタル界隈では重宝される男。絞る出すようなシャガレ声はNAZARETHのダン・マッカファーティをイメージさせる。ガンズのアクセル・ローズと同系統と分類出来る、その魅力がお仕事のオファーへと繋がるのだろう。

参加バンドの経歴も想像通りのサウンドは、ラフでスリージーなのにメロディアスと洗練されている印象が何よりも強く、覇気と輝きに満ちている。丹念に聞けばジジーの歌声をメインに据えてはいるが、ダーレン・ハウスホルダーの生々しいトーンから流れるように弾き出されるプレイの数々、並のギタリストにはないリズム感と相まって、華麗という表現がピッタリの凄腕を見せている。


JOE LYNN TURNER - Rescue You ★★★ (2018-03-27 21:30:08)

なんだかんだでソロアルバムいっぱい出しているけど、このアルバムがベストじゃないかと思う。
甘く切ないメロディとジョーの相性は最強の組み合わせだ。


JOE STUMP - Guitar Dominance ★★★ (2018-10-07 23:33:38)

ネオクラ系ギタリストの一人。イングヴェイのようにバンドを組んだり、ソロアルバムを作ったりと節操のない活動が目につく男。このアルバムが世に出た最初だと思うが、途切れる事のない力技の速弾きプレイにぶっ飛んだ。荒々しいピッキング、高速スウィープとレベルも高い。骨太なネオクラサウンドはお世辞にも音質が良いとは言えないが、それを補って有り余る迫力が備わっている。


JOEY TAFOLLA - Out of the Sun ★★★ (2018-11-01 20:56:37)

トニー・マカパインが参加。その影響は大きくスウィープやピッキングの流麗さに現れている。ポール・ギルバートと4曲も競演。火花散るスリリングなバトルも見せ場。イングヴェイのフォロワーとしては一歩抜きんでた存在感を示している。


JOHN NORUM - Face It Live '97 ★★★ (2018-05-16 20:12:47)

ライブならではの生々しい音がエグイ。ジョンのギターからも熱気がダイレクトに伝わってくる。まさにライブならではの臨場感が封印された名盤だ。フリーのカヴァーもグッド。ヨーロッパのカヴァーに1stからも選曲と、ファンの気持ちを理解しているよね。主役はジョンだが、リーフ・スンディンの渋い歌唱が光る。彼がいなければ、このアルバムは、ここまで歯応えのあるものにならなかったね。MVPはリーフでしょう。


JOHNNY WINTER - White, Hot & Blue - Messin' With the Kid ★★★ (2020-01-04 01:33:14)

ジョニー・ウィンターのハードなギターがめちゃクールだぜ。
歌もド迫力。オリジナルにある軽快なノリよりタイトにスピードアップさせたアレンジも悪くない。
ブルースのスタンダードをジョニーらしく攻めたアレンジで録音してくれた。
ロリー・ギャラガーの曲でもTasteんなアホな(笑)
アモス・ウェルズ・ブレイクモア・ジュニアが録音した曲がオリジナルですよ。


JOURNEY - Infinity ★★★ (2018-04-12 22:06:51)

コマーシャル性を高め売れる為に専任ボーカルを迎えたのが成功の第一歩。しっとりとしたムードと緻密な構成が実を結んだ歴史的なアルバム。メロディアスなWheel in the Skyは名曲ですね。


JOURNEY - Infinity - Wheel in the Sky ★★★ (2018-04-12 22:09:21)

哀愁のメロディが映えるバラードタイプの名曲。スティーブ・ペリーの歌のうまさは常人じゃないよ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith ★★★ (2019-06-10 21:31:36)

ヘヴィメタルが好きなら、このアルバムを通らずにはいられない歴史に残る傑作であり、多くのバンドのお手本となるヘヴィメタルの教科書的な名盤中の名盤だ。
だから、このアルバムを聞けば自分のお気に入りの曲が、まるでこのアルバムのあの曲にそっくりだと気付かされるだろう。本当に元ネタが詰まっている。それほど完璧にヘヴィメタルの様式というか雛形を形成している。

ごちゃごちゃ言っても始まらない。まずは聞いて欲しい。そしてもしピンとこないのであれば、無理してメタルを聞く必要はない。上から目線で申し訳ないが、それほど多くのバンドに影響を及ぼしたアルバムなのだ。

そしてこれを知っているロック歴を自慢する一部のバカや、Burrn信者がFirepowerを絶賛する姿を見たら涙が出てくるぜ。あのアルバムをイマイチと思った若者は、そのセンスが正しいのだよ。その感性を大切にロックを聞き続けて欲しい。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Defenders of the Faith ★★★ (2019-06-10 22:02:50)

DEFENDERS OF THE FAITHという語源の意味を知れば、こういう終わり方も納得出来る。
ヘヴィメタルの新たなる理念を作り上げた男たち。
だからこそ次のアルバム「TRUBO」は問題作と言われることとなったのだ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Eat Me Alive ★★★ (2019-06-10 21:46:00)

ヘヴィメタルの美点が詰まったファスト・チューン。
オープニングナンバーがやたら人気あるのだが、この曲の方が断然メタリックでクールだ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Freewheel Burning ★★★ (2019-10-04 18:12:41)

どれだけのバンドがこの曲のアイデアを受け継いでいるのか、ドラマティックなギターソロが放つカタルシス。スピードとパワーを兼ね備えたヘヴィメタルを極めた名曲だ。
名曲PAINKILLERにも通ずる利点が詰まっている。聞き比べてみれば分かりますよ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Heavy Duty ★★★ (2019-06-10 22:00:50)

これと次の曲は組曲のような形で構成されている。
オマケ的な立場になってはいるが、映画のエンドロールのようなものだと思って欲しい。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Jawbreaker ★★★ (2019-10-04 18:14:47)

Freewheel Burningにも負けない魅力的な曲。
ブリティッシュロックならではのウエットな質感と空間を切り裂くシャープさ。絶対王者の風格漂う歴史に残る名曲中の名曲。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Love Bites ★★★ (2019-06-10 21:43:57)

PVも作られているようにシングルに向いている。覚えやすいリフレインの導入も巧みに作用している。
ポップな曲なのに、どこか厭らしく瘴気が漂っているのがエグいぞ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Night Comes Down ★★★ (2019-06-10 21:59:42)

素晴らしいドラマの終わりを告げる感動のメタルバラード。ロックの持つ力強い躍動感を飲み込んだ傑作だ。
ブリティッシュメタルの看板を背負う男たちによる名演に涙がこぼれる。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Rock Hard Ride Free ★★★ (2019-06-10 21:39:35)

全曲の余韻を引き継ぐようにドラマティックなイントロで心臓を鷲掴み。
ブリティッシュロックならではの愁いも感じられるメロディが美しく鳴り響く。
メタルアンセムとして今なお、語り継がれる名曲中の名曲。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - Some Heads Are Gonna Roll ★★★ (2019-06-10 21:53:30)

このウエッティなメロディライン。これぞブリティッシュロックと声を大にして言いたい。
アナログのB面が弱いと、ほざく輩もいるが、メタル好きを公言するならば、この世界観を理解できるはず。
美しきメタルの様式を作り上げた男たちによるメタル賛歌。これを聞かずに何を聞くのかね。
これが登場した時は涙が溢れそうになるほど感動したよ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith - The Sentinel ★★★ (2019-06-10 21:41:36)

ドラマティックなイントロから一転。ギアを一気にトップに入れ加速。
これまた多くのメタルバンドに影響を及ぼしたファスト・チューンだ。


JUDAS PRIEST - Demolition ★★★ (2018-03-19 22:02:34)

アルバム枚に変化を遂げるのがJUDAS PRIESTだ。モダンヘヴィネス路線を引きずるも速さが若干復活。そのおかげで楽曲にメリハリが出来た。リッパーも脂の乗った若々しい歌声でロブの後任を勤め上げている。御苦労様と言ってあげたいが、前作よりもフックが減退、メロディアスな面はあるが、とにかく耳に残らないツマラナイものが多い、これがJUDAS PRIESTと言われるとかなりつらい。しかしあくまで攻撃的な演奏をくり返す衰え知らずの姿は恐ろしくエゲツナイ。やっぱりJUDAS PRIESTは偉大なバンドだ。


JUDAS PRIEST - Firepower (2018-03-19 22:25:41)

BURRN!誌でも軒並み高評価をウケた最新作。点数やコメントを鵜呑みにはできないが、前田氏のコメントには彼の真意が隠されている。
BRITISH STEELとPOINT OF ENTRYの間のような作品。言い得て妙なコメントだった。前者はアメリカンマーケットを意識したアルバム、後者はさらにアメリカンマーケットを意識したことによって、もっともツマラナイと評される機会の多きアルバム。
なるほど、点数に隠された真意。その暗号を読み解くと本当の評価が見えてくる。
前作よりも簡潔な曲が増え、ギターリフやメロディが強調された、とくにサビメロなどは一緒に歌えるほど、シンプルに分かりやすくしてある。聴いたことはあるが印象的なフレーズも多い、そのおかげでキャッチーさも増えた。曲そのもののアイデアは悪くないが、この程度かという印象が拭えないのは何故だろう。
切れ味鋭いロブの歌とメタリックな要素も強いギターがあるのに…


JUDAS PRIEST - Jugulator ★★★ (2018-03-19 22:14:48)

ヘヴィメタルの指針となるバンドだったJUDAS PRIEST。売上ならMETALLICAやGUNS N'ROSESに敵わないがメタルという旗の下ではJUDAS PRIESTが一番のバンドだった。しかし、そんな彼らにもモダンヘヴィネスの波に飲まれ、スピードとキャッチーさは大きく減退。ミッドテンポ中心のダウナー系がメインのアルバムになった。どんよりとした楽曲が頭から続き、多くのファンには悪夢が訪れたが、新シンガーのリッパーはロブに迫る威力があり、メタルゴッズの復活に貢献している。
往年のファンにとっては一番進んで欲しくないモダンヘヴィネス路線。残念ながら今聞いてもやはり違和感は拭えない。


JUDAS PRIEST - Nostradamus ★★★ (2019-02-10 20:56:21)

疾走ナンバーが少ないから駄作と呼ばれた印象が強い。2枚組のコンセプトアルバムだから長尺に感じる意見も頷けるが、そういう人は初期のプリーストも苦手なんだろう。FIRE POWERみたいな5番煎じアルバムよりも遥かに聞くべき利点が多い意欲に満ち溢れたアルバム。
日本でのノストラダムスのイメージは、なんといっても世紀末預言者、かってに訳された「空からアンゴルモアの大王が降ってくる」で一世を風靡したが、ヨーロッパでは昔から、ことあることに政治利用されたことでも有名。彼の真実に迫る書籍が沢山あるので、西洋文学や学術に親しい人なら、オカルトの側面を悪用されたことは周知の事実である。そういう認知度がキーパーソンを占めている。

この音を非難されたらプリーストも戦隊ヒーローアルバム作る方が楽だよな。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - (Take These) Chains ★★★ (2019-10-03 21:17:21)

叙情的でマイナーなイメージを残しながらもメジャーな感触を大きく残している。多彩な曲調を収録したアルバムだから違和感なく馴染んでいる。しかし良く聞けば重厚な格式高いジューダス流のヘヴィメタルに仕上がっているよ。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Bloodstone ★★★ (2019-10-03 21:38:21)

シンプルなアルバムの中で王者の風格を感じる事が出来だ。種類は違うが雄々しいメロディにかつての面影を重ねた。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Electric Eye ★★★ (2019-10-03 21:08:01)

ヘヴィメタルのアンセムと呼ばれる名曲。ドラマシズム溢れるイントロからの流れは完璧だ。その後世に及ぼした影響力は計り知れないものがある。ギターリフにソロ、そしてサビと分かりやすさを強調、ヘヴィメタルの進むべき道を示した。簡潔になったが故に、かつてのように大英帝国を背負う音ではないが、スピードとパワーが格段にアップした印象を植え付けた。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Fever ★★★ (2019-10-03 21:36:15)

初期の頃に通ずるダークでメランコリックなメロディも顔を覗かせるバラード調の曲。イマイチフックに乏しいのが残念。しかしギターソロから終わりのパートが泣かせる。何故だかわからないが泣けるんだ。短い部分なんだけど毎度泣ける。つなんない唄のあとのスローパートにも同じく感動するんだな。全曲のメタルアンセムと全くタイプが違うのに同列に語るのはナンセンス。土俵が違うよ。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Pain and Pleasure ★★ (2019-10-03 21:24:50)

スピードとパワーは増量されたが風格はなくなった。そんなコンパクトなアルバムの中で初期の頃から通ずるブルースロックと英国スタイルを併せ持つ今作の収録は意味が大きい。曲順に飲みこまれたと言う意見もあるが、なんのなんのと十分に魅力的だよ。この次に控えるタイトルソングを引き立てたからね。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Riding on the Wind ★★★ (2019-10-03 21:12:31)

ブリティッシュロックの王者的風格を捨てた代わりに、親しみやすさを手にしてた。直ぐにでも唄い出したくなるキャッチーさ、軽快なムードも感じさせる楽曲は80年代の幕開けを予見してたようだ。スピード感と重量感を巧みに織り交ぜていたアレンジも後続に与えた影響は計り知れない。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Screaming for Vengeance ★★★ (2019-10-03 21:01:57)

攻撃性とメロウな部分が絶妙にマッチングしてる。このドラマティックと感じさせるアレンジがヘヴィメタルのアイコンとなった。簡潔な曲の中にあるドラマ、ヘヴィメタルの聖典と呼ばれるアルバムに相応しいタイトルソング。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - You've Got Another Thing Comin' ★★★ (2019-10-03 21:30:12)

シンプルで小気味がいい、無駄を省いて骨と皮になってしまったぞ(笑)。そこまでいっちゃ言いすぎだと怒られそうだが、ライブではめっちゃ盛り上がるメタルアンセムだ。これでノレなきゃ、メタルなんて無理して聞きなさんな。
いきものがかりでイイじゃん。米津なんとかでイイじゃん。俺たちはヘヴィメタルを愛してるんだぜ。


JUDAS PRIEST - Turbo - Turbo Lover ★★★ (2019-03-08 19:58:37)

途中から詩の乗せ方が早くなるのが好き。のっぺりとした展開にスリルが生まれる瞬間だ。時代を見越したリーダートラック。