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正直者さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400

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正直者さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400
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JUNIOR WELLS - Play the Blues - Messin' With the Kid ★★★ (2020-01-04 01:55:55)

あんまりブルースには詳しくないが、それでもこれくらいは知っているよ。
70年代のロックを聴いて育ったんでね。だから、そいつがどんくらい当時の音楽に精通してるかすぐに判るのさ。
知ったかぶりも度が過ぎれば犯罪者と変わらんよ。だって嘘を流布するんだからね。
感違いと知ったかぶりの違いがすぐに分かりますよ。ホントにたちが悪いだろ(笑)

ブルースをあんまり齧っていないオジサンでもこれくらいは知っています。
それくらい有名なブルースソング。スタンダードってやつですよ。
ウェルズはお得意のハーモニカを封印してレコーディングに挑んだ。
でもこの曲には諸説あってわからん。俺は知ったかぶりは出来ないんでね。


そして作曲者のクレジット問題もある。よくある話で俺が書いただよね。
マディ・ガイも一枚噛んでいる。正式に契約書にサインした奴の勝ちだ。
今ではメル・ロンドンの曲扱いだが、ジュニア・ウェルズが大切にしていた曲だ。
その辺りが真実なんだろうよ。

要するにそれくらい有名な曲なんです。だからジョニー・ウィンターも、ロリー・ギャラガーも取り上げたのさ。


KANE ROBERTS - Kane Roberts ★★★ (2019-11-29 20:13:23)

アリス・クーパーとの活動で一気にその名を馳せた肉体派ギタリストのケイン・ロバーツがソロに転向。マシンガン風に改造したギターを抱えるランボースタイルに、やりすぎだろと突っ込まずにはいられないが、肉体派とは裏腹な細部に拘ったメロディアスなギタープレーでシーンを一気に駆け抜けた。ギタープレーも凄いが、歌のウマさに二度びっくり、筋骨隆々の身体から発せられるとは思えない繊細さが、重厚なロックと重なり合いメロディ重視の姿勢を促している。デビュー作から充実の完成度を誇るアルバムに仕上がった


KANSAS - Two for the Show ★★★ (2018-03-28 16:39:10)

異なるタイプの音楽性ブルースやロックがベースにあるリッチ・ウィリアムスと、ケリー・リブグレンのプログレエッセンスの融合。二人のコントラストがハッキリとした主張による音楽の創造。それが他のプログレ系のバンドとの明確に違いだ。壮大な世界観と叙情性、カンサスにしか表現できない空間が、このライブ盤にある。


KEEL - The Right to Rock ★★★ (2018-01-13 22:14:04)

ジーン・シモンズをプロデューサーに迎えたデビュー作。シンプルだが活きのいいギターリフを軸としたスタンダードの楽曲が聴ける。KISSゆずりの華やかさとロン・キールの武骨な男らしさの両面を兼ね備えている、これぞL.Aメタルなアルバムだ。


KEN HENSLEY - My Book Of Answers - Lost (My Guardian) (2021-05-07 21:09:00)

このプロモにひっくり返ったよ。
古希を過ぎた爺さんがタンクトップにジーンズ、やせ細ったシワシワの腕。肘のたるみがえげつない。
これはないでしょう。これは痛々しいよ。本人はイケてると思っているんでしょ?ダメだよね(笑)
北海道では、恥ずかしげもなく大胆な行動を取るおバカさんのことを、”はんかくさいんでないかい”と言います。
この衣装でプロモを撮影した事実に唖然とさせられる。誰も止められないのかね(笑)
顔もシワシワ、これじゃ即身成仏だよ。枯れたのは才能だけじゃなかった。はぁ~ため息も忘れたよ。
しかも、よりによって先行公開する⁉


KIK TRACEE - No Rules ★★★ (2021-06-14 01:23:33)

失恋船長さんに捧げるレビューを一発送ります。

ではBURRNIN VINYLのVol.4の191ページに掲載されている、現編集長の広瀬さんが84点をつけたアルバムNO RULESをやっつけます。ガンズのような癖のあるロックンロールをプレイしてるとありますが、広瀬さんのおっしゃる通りで適切な表現がなされています。WARRANT SKID ROW FAITH NO MOREと言った売れるバンドのエッセンスを持っているという表現も的を得ている。流石は広瀬編集長、私も同感です。
以上、ノールールに従いましたが、BURRN!!のレビューを下書きに投稿するのは、オリンピックに例えるならばドーピングです。そして学校のテストで例えるならカンニングに等しいです。やはり、そこはあえて外して書くのがマナーだろう。あっ‼ノールールだった(笑)


KIM KYUNG HO - Chepter Zero ★★ (2018-12-29 11:57:47)

SABER TIGERのメンバー起用したキム・ギョンホのメタルプロジェクトアルバム。韓国ではバラードや韓流歌謡曲を歌う国民的なスターなのだが、日本でのイメージは今一つなのかも知れない。
セルフリメイクにFIREHOUSEのカヴァーと新曲は①④だけなので、なんかこう物足りない。カロリーゼロの炭酸水みたいな後味が良くないんだよ。もっとこうグッとさ、濃いヤツ期待してたんだよね。
それでもキム。ギョンホは歌が上手い。SABER TIGERのメンバーもいい仕事したよね。フルアルバムに期待していたんだけど、結局はこのプロジェクト立ち消えになった。キムさんも、もう無理にメタルなんて唄わないよ。金になんないしね。


KING DIAMOND - Abigail ★★★ (2018-03-28 16:21:22)

マーシフル・フェイトの精神を引き継いだサタニックメタルバンドの2枚目のアルバム。キング・ダイアモンドの個性ばかり取り上げられるけど、独特の世界観に引き込むメロディアスなギターを弾く、アンディ・ラロックの存在感も際立っています。ドラマーはモーターヘッドに加入するミッキー・ディー。こちらも強烈な存在感だ。


KISS - Alive! ★★★ (2018-04-05 01:51:12)

KISSの名を一躍世界中に轟かせたライブアルバム。スタジオヴァージョンよりライブの方が速いテンポで演奏されている。そのおかげで曲そのものが数倍カッコ良くなった、ライブサーカスとは良く言ったもの、ベスト的な選曲を手伝い。スタジオ盤を聞き良くよりもコチラを進める。そしてライブアルバムとしても歴史に残る名盤だと断言しておこう。


KISS - Crazy Nights ★★★ (2020-06-15 13:41:13)

NHKのドキュメンタリーにも登場したジーン・シモンズ。本当にKISSは第一線を退くのだろうか?70年代の黄金期から現代まで生き抜いた男たちの終焉に目が離させない。

80年代に入り、メンバーチェンジが勃発。それを契機に素顔で活動することになったKISS。あの手この手を尽くし外部からソングライターまで招聘。とにかく、やるべきことをやり尽くした活動時期だった。
よりゴージャスにポップに煌めくオープニングナンバーの登場、PVを見たときは、些かやり過ぎじゃないの?と心配になったが売れたよね。日本人なら、哀愁が滲む次の曲にときめき、華やかな時代を象徴するようなアルバムになると確信させた。
このアルバムで一番特徴的な事象、それは歌を強化したことに尽きる。ポール・スタンレーが凄く良かった。勿論、ブルース・キューリックのギターも華やか、そのおかげで迷いが生じていた80年代の活動の中にあって、大定番といえば、これ的なアルバムと称された。賛否あるだろうが、おおむね納得できる。


KISS - Destroyer ★★★ (2018-04-05 01:59:42)

ライブ盤ALIVEの勢いをそのまま持ち込んだ一枚。やはりKISSと言えばこのアルバムだろう。全曲がハイライト。ロックンロールパーティー、楽しい時間で持て成してくれるKISS流のロックンロールが詰まっている。ロック史に欠くことのできない名盤だ。


KISS - Hot in the Shade - Hide Your Heart (2018-12-23 21:42:10)

ボニー・タイラー用に書き下ろした曲????????????????????????????????????????????

ポール・スタンレー、デスモンド・チャイルド、ホーリー・ナイトの3人でアルバム「Crazy Nights」用に書いた曲だというのが一般的な認知。
「Crazy Nights」から2年「Hot in the Shade」に収録されて、ようやくKISSの曲としてオリジナルヴァージョンが日の目を見た。
それ以外の新説があることに驚いた!?わざわざ問いかけて答えるくらいだから、都市伝説ではなく、れっきとした確証があるのだろう。


KISS - Kiss ★★★ (2018-04-04 21:25:17)

今と比べれば、いささか地味に聞こえるデビュー作。アメリカンなラフさとキャッチーなフレーズ、シンプルなものが多いが個性は十二分にある。ロック史に刻まれる名盤だ。


KISS - Music From "The Elder" ★★★ (2018-04-05 01:44:31)

世界中から駄作と叫ばれたKISS初のコンセプトアルバム。なんで世界中から非難されたのかは、いまだに理解不能だが、ポールがファルセットで歌いすぎだ(笑)。ファンタジーなロックアルバム、楽しんだもの勝ちでしょ。DYNASTYやUNMASKEDのようなディスコ調のロックなんて恥ずかしくて聞いてられんよ。


KKS PRIEST - Sermons of the Sinner ★★ (2021-10-09 22:48:35)

元ジューダス・プリーストのK.K.ダウニング(G)、ティム”リッパー”オーウェンズ(Vo)、レス・ビンクス(Dr)らによる新バンド、結論から言えばBURRN!!読者が喜びそうな作風になっています。
完全にジューダス・プリーストの模倣犯。K.Kがいるから当然だろうか?やり過ぎは支持できません。
ここまでくればパロディと非難されても仕方がない。まるでラルフ・シーパースがいるバンドでやりそうな曲ばかり。
レス・ビンクスも無理してドラム叩いていない?なんか年寄りの冷や水って感じかな?
次は個性を出して欲しいね。本家もだらしないアルバムを連発しているからK.Kには期待したい。
普通の新人なら好意的に受け止めるけど、ジューダスプリーストもメンバーが3人いるんだから期待するよね。


KROKUS - Big Rocks - Rockin' in the Free World ★★★ (2019-02-10 19:17:50)

Neil Young カバーもハマっている。哀愁を帯びたメロディラインにホットな声が乗っかている。これがロックの魅力か、シンプルだから余計に目立つ。レスポールの太い音も抜けがイイね。


KROKUS - Big Rocks - The House of the Rising Sun ★★★ (2019-02-10 19:22:18)

世界中で歌われるスタンダードソング。日本でも’ちあきなおみ’が唄っていたね。内田裕也ヴァージョンは苦手かな(笑)あの音程の外し方は内田節と言われても無理。ザラついたブルースロックに変貌したが、オリジナルも今の時代だったらこうなっていたかも、そんな想像力を掻き立てる優れたカヴァーだ。


KROKUS - Dirty Dynamite ★★★ (2019-02-10 19:14:46)

ギターは3人になったがドラムは不在のヘルプとなる不思議な布陣のラインナップが揃った。シンプルなロックが顔を揃えたお馴染のロックアルバム。ダーティダイナマイトな爆発力はないが、⑤みたいなゴキゲンなロケンロールを聞かされると踊りたくなる。そんな年がら年中ロックしている元気なアルバムだ。中途半端なことはせずに死ぬまでロックして欲しいバンドだね。
マークを60過ぎても衰えないねぇ。イイ声しているぞ。


KROKUS - Heart Attack ★★★ (2019-01-01 14:09:56)

個性がないのが俺たちの個性だ。パロディ風のフレーズが何か所も入っているのは気になるが、KROUKS特有の縦ノリのパワフルなリズムは、余分なものがなくシンプルで聞きやすい。歌の巧さも流石だし、男臭いロックは野性味が漂っている。


KROKUS - Round 13 (2019-02-10 19:07:34)

2000年を前にKROKUSも余計な色気を出してしまった。全ての曲が弱い。中途半端なAC/DC路線のリフの流用、安直なトレースは看過できないレベルに聞こえる。曲そのものが良ければ、いつものことと飲みこめるのに今回は辛いかな。
スイスのレジェンドが、この程度のクオリティで満足させようなんて思ってはいない。時代が悪かったではすなまいぞ。
フックのある⑤だって、このアルバムだから目立つ程度、時代を意識しすぎた悪例を残した。
ここでリードシンガーを担当したのは現Nazarethのカール・センタンス、彼の渋いが張りのある声が救いだ。


KROKUS - Stampede (2019-02-10 18:58:53)

ギターのフェルナンド・フォン・アルプ以外、みんなバンドを去った。Headhunterから4枚アルバムをだして今回の姿に変わり果てたのだが、一周回ってHeadhunter路線に戻ってきた。歌い手はロブ・ハルフォード+ウド・ダークシュナイダー÷マーク・ストレイスってところかな。したがって全部が2線級の臭いがしてしまい素直に耳に入ってこない。
バンド名は同じだが全く違うグループと捉えるのが得策。思い入れのないリスナーにとってはどうでも良いことだろうが、このバンドを追いかけてきた身としては複雑な感情を捨て去ることは出来なかった。
曲も粒が揃っている、ソリッドなライブ感もある、辛口レビュアーの酒井康氏が82点と好意的なコメントを載せたから、それにしれっと乗っかれば楽なのだが、そろそろKROKUSとしての個性が欲しいね。全曲お手本が分かるよ。
とりあえず80年代に発表したアルバムの集大成と言える内容に落ち着いた。彼らの実力はこんなものではないと断言しておきたい。


L.A. GUNS - L.A. Guns ★★★ (2018-04-06 03:45:53)

なにかとあっちのガンズと比較される運命にあるトレイシー・ガンズ、ここで聞けるものはワイルドでグラマラスなのだがポップスな雰囲気もあり、英国の影響も強めだ。仲違いしたことで明暗が分かれた二人、しかしこの音を聞けば両者が表裏一体であることは間違いないだろう。


L.A. GUNS - Loud & Dangerous: Live From Hollywood ★★★ (2021-05-08 14:53:08)

いつどこで開催されたライブかわからない。ちょっと意地悪だよ(笑)。トレイシー・ガンズのいないインチキL.A GUNS。でもでも、これがどうして捨てたもんじゃない。昔の曲も引っ張り出してきたがこれもイイ!!
ロックンロールバンドってこうじゃなくちゃと思わせるイキのいい演奏、図太くてセクシーなステイシーのギターも切れ味が鋭く、迫力の面でスタジオ作を完全に喰っちゃっている。


LID - In the Mushroom ★★★ (2018-04-23 22:40:24)

ジャケットからすでにサイケデリックな香りがします。出ている音もサイケ調のストーナーロック。ヘヴィなんだけど、ポップな感覚が全体を支配。だから聞きやすいんだよね。幻のバンドなんで中古市場でもプレミア価格なんだっさ。


LION - Dangerous Attraction ★★★ (2018-04-02 22:18:34)

最初から貫禄のある横綱相撲だった。本格派すぎてイマイチウケが悪い印象が強い。地味と堅実の狭間で揺れている。それがライオンの魅力だ。ウエッティなメロディラインを歌うカル・スワンの存在感、そしてスリリングなギターソロをブチかますダグ・アルドリッチ、両者が並び立つ名盤。苦労を重ねたダグがホワイトスネイクで懐が潤ったと聞いて嬉しかった。


LION - Trouble in Angel City ★★★ (2018-04-02 22:10:16)

日本限定でリリースされた6曲入りのミニアルバムに新曲を+したフルアルバム。全米進出を掛けた意欲作だけに内容が悪いわけがない。良く言えば堅実、悪く言えば地味。あまりにも王道路線なので日本以外の国ではウケなかった。カル・スワンの声は英国的だが、ダグのギターはアメリカだ。それだけ真面目な音なので、年齢を重ねても楽しめる大人のヘヴィメタルになっている。うーん素晴らしい。


LITA FORD - Time Capsule ★★★ (2018-11-24 18:08:02)

リタ姉さん久しぶりの新作だったと思ったら、90年代中盤に録り溜めていた楽曲をリミックスしたものだった。でもいきなりジェフ・スコット・ソートとのデュエットソングがあったりとクオリティは高い。90年代のデモだから華やかさは期待できないが、装飾の少ないリアルサウンドを楽しめる。ジェフ以外にもジーン・シモンズ、ブルース・キューリック、ビリー・シーン、ロビン・ザンダー、リック・ニールセンと豪華な顔が揃っている。


LIVING COLOUR - Vivid ★★★ (2018-10-20 15:16:30)

1988年当時、ロックは白人のものだと馬鹿な発言を本気でしてる奴らがいた。ロックは黒人が発祥で、白人が盗んだものだよと言いたい。まあ色々見解はあるだろうけどね。
ジミヘンやスライ&ザ・ファミリー・ストーンのようなファンキーなグルーブをハッキリとわかるようにハードロックと融合させたアイデアがタイムリーだった。ロックの源流とも言える様々なアイデアを融合させたから、のちに勃発するオルタナミュージックの走りと紹介されシーンの中核を担うこととなる。
当時、アメリカでは、このバンドのファンキーに刻まれるビートがレッドツエッぺリンのようだと話題になり、ツェッぺリンが見直されるという副産物まで生み出したのだから、いかに最先端をいってたか理解してもらえるだろう。


LONDON - Non Stop Rock ★★★ (2018-03-24 19:46:35)

L.Aのクラブシーンを語る上では絶対に外せない男たち、とくに中心人物のリジー・グレイの存在は間違いなく無視できないだろう。
モトリーのニッキー・シックス、WASPのブラッキー・ローレンス、GUNSのスラッシュ、イジー・ストラドリン等など、著名人が活動していたグループです。
モトリーのファーストアルバムをより荒々しく、そしてカッチリとタイトにしたような硬派なハード・ロックサウンドで、疾走感もバリバリあり、むっちゃカッコいいグループだった。
L.Aメタル好きなら絶対に聴いて欲しい奴なんだけどなぁ。誰もしらない状態が歯痒い。


LORDI - Babez for Breakfast ★★★ (2019-12-11 21:48:06)

敏腕プロデューサーのマイケル・ワグナーを迎え、いかにも80年代を基盤とする活きのいいダイナミックなサウンドを叩きつけてきた。リフ、メロディどれもがキャッチーで、とても初対面とは思えない、馴染の顔が揃っている為に初めて聞いたような気がしないのだが(笑)北欧のモンスター軍団は見た目が怖いので、こんぐらい親しめる音を揃えた方がウケもよさそうだ。なにか吹っ切れた印象を受けた、王道のロックと思えるローディ流の極太サウンドはメチャクチャ聞きやすかった。やっぱDNAレベルで80年代のメタルを受け継いでいるんだろうな。そうとしか思えんよ、この音はさ。


LOUDNESS - Best Songs Collection ★★★ (2020-09-17 20:29:59)

ヨーロピアンスタイルのラウドネスは凄かったと再認識できるベスト。高崎のソロと樋口のソロからも選ばれている点もポイント高し。音質は厳しいが、やはり勢いが凄まじい。俺たちがシーンを塗り替えてやるんだという野望がギラついている。世界制覇を目指し渡米したラウドネスは、やはり大人しくなった。
ここで聞ける音こそラウドネスでしょうよ。
いろんなベストが売られているが、統一感のある選曲の美味しさにニンマリ出来るのはこれでしょう。THUNDERからLIKE HELLだけにしたのも方向性的に大正解。
シングルからメンバーのソロ作まで、ライブではお馴染みの名曲連発に興奮しっぱなしです。


LOUDNESS - DEVIL SOLDIER 〜戦慄の奇蹟〜 ★★★ (2018-03-20 19:49:37)

ファーストアルバムから4ヵ月後にレコーディングを済ませ、間髪入れずにリリースされた2枚目のアルバム。方向性は前作の延長だがダニー・マクレンドをエンジニアに迎え音はクリアーなメタルらしい音になった。デビューから多忙を極めたLOUDNESS、この頃には伝説のジャパンメタルファンタジーに参加したり、高崎のソロをレコーディングしたり、大忙しだったはず、それでも、このクオリティなんだから、いかにアイドル時代のフラストレーションが溜まっていたのか…ね。アイドル時代に浮かれないで曲をストックしていたのか、単に天才だったのか、高崎晃は我が国の至宝だよ。国民栄誉賞もんだよ。


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 ★★★ (2018-03-20 20:01:18)

ついに念願の海外レコーディングを果たした4枚目のアルバム。その気合の入り方は英語ヴァージョンと日本語ヴァージョンをリリースすることにあり、二井原の歌入れの壮絶さが伝わります。
アメリカでのショートサーキットも行い、さらにはヨーロッパでのライブも決まっていたラウドネス。世界制覇の足がかりとなる初期を代表するアルバム。このアルバムをLOUDNESSのベストに押す人もいますが、その意見に異論はないでしょうよ。


LOUDNESS - Engine ★★ (2018-07-02 22:55:05)

柴田直人に本間、昌樹が一緒に活動していたスーパーグループ。なのに残念な音楽性に終始していた。高崎もおかしな連中と付き合いブッタだの、氣だのおかしな事をいっていたもんね。つくづく惜しまれるスーパーグループによる残念なアルバム。これはラウドネス名義でやるべきじゃないものだったね。
でも演奏の中身は濃いよ!だから聞ける!!そして今聞くとけっこう違和感がない!!!高崎晃は早すぎた!!!!


LOUDNESS - LIGHTNING STRIKES ★★★ (2018-08-07 12:23:30)

レコード会社からボーカルとミックスにクレームが出たため再度マックス・ノーマンが歌入れを録り直したShadow Of WarのUSミックスヴァージョン。
アメリカンマーケットを意識した②のブライトさは爽快感もあり新境地を切り開いた。山下昌良の趣味を反映した⑨のプログレスタイルも顕著な曲もあったりとバンドはより多面性をアピール。
高い技術の演奏はアメリカのキッズをノックアウト、ビルボードチャート最高位の64位にランクイン。名実ともに日本およびアジアを代表するメタルバンドになった。


LOUDNESS - LOUD'N'RAW - Speed King (2018-07-02 22:57:10)

柴田さんのベースはグレン・ヒューズみたいなノリが出ている。
でもこのヴァージョンは最低の部類に入るだろう。
この音楽性ならわざわざカヴァーせんでもね…
今やって欲しいなぁ~


LOUDNESS - Live-Loud-Alive: Loudness in Tokyo ★★★ (2018-08-07 16:16:44)

撃剣霊化のレコーディングとヨーロッパツアーを終えて凱旋帰国後すぐに行われたライブを製品化。
海外でも確かな感触を掴んだバンドは、ものすごい手ごたえと熱気が籠ったライブになっている。
とくに音の良くないスタジオ盤を遥かにしのぐ迫力、手直しが少ない熱狂のライブ盤。高い演奏技術があるが故の完成度の高さに圧倒されます。

惜しいのは魔界典章からのナンバーとシングルが中心で、2ndから一曲もチョイスされていないのが残念ちゃん。


LOUDNESS - SHADOWS OF WAR ★★★ (2018-04-14 19:07:39)

複雑な構成は日本にいた時を思い出す。しかしアメリカンなストレートさも上手く出せている。Let It Goはシングルむけの名曲だ。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE ★★★ (2018-07-02 22:51:01)

レコーディング中に二井原実を解雇。後任に迎えられたのがマイク・ヴェセーラ。レコーディングは素晴らしかったがライブはイマサンだった。急遽代役とはいえ武道館のステージは全く歌えていなかったぞ、しかも自分の歌をね。
名曲 Soldier of Fortuneはやっぱりオリジナルの方がいいな。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Demon Disease ★★★ (2020-06-25 18:40:26)

アルバムの中で一番ヨーロッパ。
ちょっと古臭い曲調なんだけど、文句なしにいい。
マイクの歌も上り調子でテンションアップ。そのまま突き抜けるかと思いきや、キーを落としメロウに歌う。
樋口のドラムが全体を引っ張っているが、中盤のギターソロタイムの為にあるようなものだ。
高崎のギターにノックアウト、マジで凄いよ。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Faces in the Fire ★★★ (2020-06-25 18:36:19)

ちょっと軽め。コマーシャル性が高い。シングルのB面だからって軽すぎるよ。
ライブでの演奏を見越して各パートのソロが聞ける。
この曲だけ二井原が歌っている姿が予想できた。マイクに似合っていない気がする。
裏でなっている山下のベースがめっちゃええ。良く歌い踊るベースだ。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Long After Midnight ★★★ (2020-06-25 18:46:21)

マイクに代わっての成功例。二井原ではこうはいかない。
英詩の乗せ方がネイティブ。スムーズで途切れない、語感の響きもグルーヴィーで滑らか。
彼が何人か分かる歌い方。黒人じゃないし、ヨーロッパ英語でもない、アメリカ英語だ。
マイクのメタリックな声質が、ここではセクシーに感じる。曲の方向性にもあっていると思う。
北米マーケットを意識したのに、売り上げはどんズベリですよ。
この曲、もっと評価されてもいいよね。アメリカ人に聞かせると、彼らが言うにはあざといってさ。
日本人には分かりません。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Running for Cover ★★★ (2020-06-25 18:32:07)

強力なグルーブがむっちゃ気持ちいい。
マイクの歌もガッツリハマっている。二井原ヴァージョンも聞いたがむこうはバタ臭い。
コマーシャル性の高い曲なのに複雑と思わせる構成。LOUDNESSの立体的な組み立てによる美学を感じる。
難しいことをやっているよ。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Soldier of Fortune ★★★ (2019-02-10 19:27:37)

ヴォーカルがマイクに変わり本格的にワールドワイドなバンドになったと印象付けたアルバムのオープニングにて最高傑作。
しかし、このアルバムは、二井原が抜けた事により人気を落とし売り上げが凄く悪かったと言われている。
中途半端なジェラシーの方がうけたなんて信じられないぞ。何度聞いても両手交差タッピングのパート凄い。


LOUDNESS - TERROR 〜剥離〜 ★★★ (2020-09-17 20:47:38)

失敗作と世間から烙印を押されているが、初期の悪魔3部作に通ずるダークメタルサウンドに震えあがる。雑誌のインタビューでもサバスを意識したと発言していたが、その言葉に偽りなし、無駄なモダンメタルもトリップしたインドメタルとも、遠からず離れてはいない統一感すら感じさせ聞き込むほどに味わいが深まる。
密接に絡み合う一体感のあるサウンドの凄み、厚みのあるサウンドの向こうから聞こえる緻密な仕掛けを用意と、勢いだけで逃げない70年代テイストのロックと向き合った拘りに驚かされる。
このバンド、想像以上に器用なんだと思い知った。ヘヴィでありながらもリズミカルなドラムとベースが土台を築き、高崎のオープンマインドが空間をトリップしている。リリースされた時から、こういうアプローチのサウンドが続くとは思わないが、スラッシュ、グランジ、ドゥームと全てのヘヴィミュージックと繋がっているかのような、濃密な世界観は非難されるものではない。


LOUDNESS - THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜 ★★★ (2018-08-07 12:02:33)

アイドルから本格的にミュージシャンへと変貌。ジャパニーズメタルの扉を開けたLOUDNESSの記念すべきデビューアルバム。メンバー全員20歳そこそこの若者なのに、プレイアビリティの高さがエグイ。しかもレコーディング期間はたったの1週間!!。スゴイよ、スゴクねぇかこれわ!?
短期間のレコーディングだけに荒削りだけど、楽曲の出来は申し分なし、ド頭の雷の如きノイズギターに脳天がカチ割られたかと思ったよ。

ライブの臨場感を出すために一発録りに拘ったレコーディング、これだけ凝ったフュージョンやプログレからの要素も巧みに取り込んでいるのにね。
本当に凄い奴らが日本から現れたと思ったよ。


LOUDNESS - THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜 ★★★ (2018-03-20 19:54:57)

こうして見ると今なおライブの定番ナンバーが収録された3枚目のアルバム。前回と同じくダニー・マクレンドがエンジニアとして参加、顔なじみのメンバーとレコーディング環境にも慣れたのか、LOUDNESSというバンドの音が確立された非常に優れた内容を誇るアルバムです。高崎のギターヒーローしての輝きがエゲツナイ。

ストレートな曲は徹底的に分かりやすく、複雑な曲は細部にわたり徹底的に拘りぬく、今日までに繋がるラウドネス像を明確に打ち出した名盤だ。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST ★★★ (2018-08-07 12:15:28)

遂に念願の全米デビューが叶った通産5枚目のスタジオアルバム。かねてからプロモーション用に現地で配っていた①を筆頭にシンプルな曲が増えたと評論されているが、②③⑥⑦などを聞けば撃剣霊化にも通ずる凝ったラウドネスサウンドと日本人的なメロディとも言える湿り気があって、アメリカ人には出せない独特のオリエンタルな雰囲気がある。

彼らが売れたのはアメリカのマーケットに迎合したからではない、日本人的感性をアメリカ人がくみ取り個性的と捉えてくれたから売れたのだ。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST ★★★ (2019-02-18 23:34:47)

私は外資系の会社で勤務しているので日頃から英語に携わることが大きい。よく日本人の英語はと発音云々をしったかぶってイマイチだとのたうち回るイタイ人に出会うのだが、ほとんどのケースでインチキだろう。その人の耳が凄いのではなく、自分自身がしっかりと発音出来ないと聞き分ける事は絶対に出来ないと断言しておきたい。
つまり自分自身が、英語における標準であることが重要なのだが、そんな日本人がどれほどいるのか、もっといえば世界中にどれだけいるのかになる。海外ではニュースキャスターですら、若干のなまりが出るのだ。
例えばアメリカなら完全に東西南北で大きく発音が違う、もっといえば黒人が一般的に使う英語と、白人の話し方が全く違う。黒人のノリというかリズムは白人には出せない。そして黒人が白人みたいな話し方をすると嫌われる。あいつ気取っているなぁとなるのだ。ビジネスシーンでは別だが、日常では当然のように互いがバカにしあう関係性がある。
わたしはアジア生まれなので一生アジア英語のままだ。どんなに発音に意識をしても日本語と英語の発声が違うので絶対に、彼らとは同等になれない。私は一生リズミカルな英語を話すことは不可能だ。日本人を誤魔化すことは出来るが、本物が聞いたら笑われる。

古い話だがシンゴジラで石原さとみさんのゴジラの発音をバカにするネットユーザーが巷に溢れた。あの時に、日本にはこんなにネイティブに近い発音の奴がいるのかと驚いた。でも多くが、英語の出来ない俺でも分かるである。これは完全に嘘。発音出来ない人間は聞き分けられない。これは言語学的に証明されている。何故、耳の不自由な人が言葉を正確に話せないのかと同じ論理である。だから、こういう発言は嘘だ。万に一つも正解がない。こういう輩に出会ったら皆さん気をつけましょう。根拠のない出まかせトークだからね。

ロシア人の発音は奇妙だ。東欧圏の人たちは巻き舌になるし語感が強い。日本人とは違うが母音の発音に癖がある。フランス系も違う。南米なども顕著。アジアはカタカナ英語になる。これらを言葉で説明するには難しい。
でもここで面白いエピソードをいくつか教えます。
外国人の前でスコーピオンズのRock You Like a Hurricaneをカラオケで歌ったのだが、若い女性が大笑いしていた。彼女はアメリカ国籍のアルジェリアの女性なのだが、 何を唄っているかチンプンカンプンで面白い。とにかくファニーでありストレンジと言われた訳すなら奇妙でおもろいである。
Rock You Like a Hurricaneという文法がアメリカではありえないからだ(それ以外にも歌詞全般)
石原さとみの発音をイジる人間は沢山いるが、スコーピオンズの歌を爆笑する日本人に出会った事はない。無駄に力んだ発音のドイツ訛りに、めちゃくちゃな歌詞、それがスコーピオンズがアメリカ人に、興味を持たれた一つになった事実がある。それが1984年の出来事だ。1984年に渡米したバンドで、なにをして正確なのかはさておき、アメリカ人が満足する発音で英詩を唄うアーティストなど、ものすごく限定出来なことだろう。南部訛りや黒人訛りをバカにする人種だからね。
そういう自分たちも地方出身だ。日本でも東京に住んでいることに優越感を感じている究極の田舎者は沢山いるからな。同じようなもんだよ。

英語の発音とはそれほど、多義に渡り存在する。それを聞き分けられる耳というのは、それだけ多くの発音を駆使することが出来る語学に堪能な人間なんだろう。何度も言うが自分が発音できない言葉は聞き分けられない。これは間違いないと断言しておきたい。眉つばトークには是非とも気を付けてください。今の若い人ではなく、80年代を生き、そんな論調が巷に溢れたオジサンの寝言だろう。

そしてついでに、発音の話は実に面白い。日本人がボイトレの講習を受ける際に指摘されるテーマがある、それは正しい日本語の発音だ。TVで唄っている歌手の真似をして、癖のある唄い回しで注意いされる。もっと喉を開き正しい口の動きで歌う。マジで”あいうえお”からやり直すのだ。
TVで唄っている歌手の多くが、怪しい日本語で唄っている。それを見て爆笑している日本人に出会ったことがない。でも石原さとみさんのゴジラはバカにする。本当にファニーでストレンジな人種だとつくづく思ったよ。

日本のバンドが抱える一番の問題は、英語の発音以上に文法である。Rock You Like a Hurricane同様に、壊滅的な文法に尽きる、何を言っているか分からないのに、あやふやな発音が重なれば、それは英語ではない。私も含め英語に堪能な人は前後の文章を組み合わせ、全体的にこういう感じで唄っていると判断するからだ。

二井原の発音がダメなら、マイケル・ジャクソンの歌など呪文レベルだよ。それを聞き分けられる素人がいるのかね。何を言っているかも分からないだろう。でも少しでも英語が分かる人ならマイケルの歌はチンプンカンプンなはずだ。
私の地方では、知りもしない事を物知り顔で振る舞う、調子に乗りまくった人間のことをこういう「いい振りこきのシラミたかり」と、子供の頃、大人たちがこう言って陰口を叩き、あんな人間になるなと注意してくれた。
そしてバカな奴のことを「はんかくさい」という。

石原さとみさんのシンゴジラ騒動の時に私は心の底から「いい振りこきのシラミたかりがぁ、はんかくさい」と叫んだよ。

根拠の見えないしったかぶり発言は本当に見てらんない。そして哀れな感情になる。


LYNYRD SKYNYRD - (pronounced 'lĕh-'nérd 'skin-'nérd) ★★★ (2018-10-07 23:50:53)

骨太なサザンロックが魅力のバンド。アレン・コリンズ、エド・キング、ゲイリー・ロッシントンによる、トリプルギターが奏でる、三者三様の違いが同時に鳴らされるから、生まれる独特のドライブ感が最大の魅力だった。ダビング録音じゃない三人の持ち味がコクをだしてるんだよ。
シングルカットされた⑧もスマッシュヒット。デビューアルバムなのに代表作と推すファンも多いアルバム。


MAGNUM - Sacred Blood “Divine” Lies ★★★ (2019-11-16 01:21:32)

いかにもブリティッシュな憂いが満ち溢れている。新しい要素は見当たらないが、音に対する信頼と深みが物凄く強い。70年代から変わらぬ音楽性を温めながら、無理なく今の時代に相応しい音を響かせる音楽的ブレインであるトニーのセンスに毎度ながらも感嘆させられる。ボブの歌声も衰え知らずだ。マグナムの歴史に相応しいアルバムだ。


MANIC EDEN - Manic Eden ★★★ (2019-02-05 18:21:05)

渋い渋いって言われているけど、70年代のロックを聞いてきた身としては凄く若々しい音にしか聞こえない。80年代のバブリーな時代を通過して耳がおかしくなってしまった、90年代にリアルタイムで体感した世代は古いと感じたはずだ。
こういうのは経験値がものをいうのだが、まぁ俺はロックを何十年聞いているとか、寝ぼけた爺さんのクソみたいな戯言には付き合わない方がいい。あてになりませんからね。
歳もキャリアも関係ない、どれだけフラットに、そしてフレッシュな感性を維持できるかが重要。この音は、聞いてると身体が勝手に反応する、当時も昔も今も変わらない、躍動する原始時代のロックを再現しているよ。


MANOWAR - The Triumph of Steel ★★★ (2020-03-21 15:05:51)

「アンプの音量を下げるくらいなら死を選ぶ」こんな明言を残した男の中の男、ジョーイ・ディマイオはメタルの中のメタルを突き進んでいる。偽メタルに死を合言葉に、濃厚マッチョメタルを展開。並々ならぬメタル道を極める姿勢に信者が続出、今なお熱狂的なファンを生み続けている。
この音を聞け、重厚で切れ味鋭い任侠メタルの応酬に快感を覚える。中世ヨーロッパの英雄伝説になぞらえた、物語が見せるドラマティックサウンドに圧倒されっぱなしだ。一ミリのブレもない構造を伴ったヘヴィメタルサウンドは一種異様なほど際立った存在だ。


MARINO - FROM ALL OF US TO ALL OF YOU ★★★ (2018-08-09 10:09:01)

前作同様ダークス・スタジオで録音されたスタジオラスト作。
日本人好みのメロセンスやキャッチネスさもあるが、大谷令文のギタープレイには、どこかアーバンな大人の魅力があって、他のバンドとは違う魅力がマリノにはあった。
男性化粧品のタイアップソングにも選ばれた「BRAKE」もそんな魅力が感じ取れるからだと思う。
前作同様、重厚なマリノサウンドとドイツレコーディングが生みだす独特の空気は、メンバーの個性が互いに共鳴しあうことで成り立ったんだと思う。


MARINO - MARINOⅡ ★★★ (2018-08-09 09:55:32)

当時は大谷令文の人気は高くデビューアルバムのと2枚目のアルバムの間にソロアルバムをリリースしていた。そんな勢いはバンドをドイツのダークス・スタジオへと連れていく。
前作と同じくマリノらしい重厚なメタルサウンドは、2枚目にして既に王者の風格が漂い、浮つき始めたメタルシーンに一石を投じてるようだった。
それにしても皆がロスやサンフランシスコなどアメリカでのレコーディングが多いのにドイツを選んだというのが、いかにもマリノらしい、そりゃ爽やかな青空が似合わないバンドだったけどさ(笑)


MARINO - TARGET ★★★ (2018-08-09 09:45:57)

ストラトの魔術師とギター誌などで呼ばれた大谷令文のテクニカルなギターに注目が集まるが、マリノの魅力と言えば関西の重戦車と名付けられた重厚なリズムプレイを中心としたパワーと、キレのある演奏が魅力だと思う。
その魅力を表しているのが、バンドの代表曲「IMPACT」でしょうね。
1984年にリリースされたデビューアルバム。ルックス重視の音楽界に一石を投じる本格派のバンドが登場したと注目された。


MARK BOALS - Ignition ★★★ (2018-04-22 23:05:38)

繊細さと力強さを兼ね備えたマーク・ボールズの歌声には、本当に惚れぼれする。曲はオーセンティックすぎるのだが、マークの伸びやかで華麗な歌声が全曲を一段上に押し上げたのが凄い。シーンを代表するシンガーの一人だろう。


MARTY FRIEDMAN - Dragon's Kiss ★★★ (2018-11-01 21:02:12)

ジェイソン・ベッカーとコンビを組んでいる、カコフォニーとの共通点も多いソロアルバム。スラッシーで攻撃的な曲が満載だ。若さ任せの速弾きだけではない、エモーショナルなギターは唯一無二の個性を感じさせる。日本人の感性に引っかかる④や感動的な⑧など、マーティー節といっても大げさではない。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. (2019-04-16 21:42:53)

叙情的なフレージングの凄味、その凄まじい気に圧倒されたギターキッズは多く、マイケルを神と崇める信者がいたのは間違いない。その男がマネージメントも刷新、新たな相棒にロビン・マッコリーを迎え成功するためのバンド運営に力を注いだが上手くいくことはなかった。
ベースはドッケンのジェフ・ピルソン、ドラムはキングダム・カムのジェイムズ・コタックと新顔を揃えるも、単調な歌声に難のあるロビンの悪い部分が目立つ仕上がりにガッカリさせられたファンは少なくない。
肝心の楽曲の出来も弱くSAVE YOURSELFよりは、まとまりはあるがPERFECT TIMINGよりも地味で全てが印象に残らない。完全な失敗作と言える。
これでマイケルは一気に信頼と人気を失うことにもなった。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★★ (2018-10-05 21:57:52)

日本では神を崇められた元祖ビックインジャパン、マイケル・シェンカーが3年間の沈黙を破りリスタート。新たに迎えたロビン・マッコリーの名前もバンド名に組み込んだ溺愛ぶりにファンはどよめいた。
そして蓋を開けたらAUTOGRAPHとの仕事を終えたばかりのアンディ・ジョーンズがプロデュースを務めるハードポップアルバムが出来上がってきた。信者が待ち望んでいたのと乖離した音楽性にファンは大ブーイング。指針となるBURRN!でも高い評価を獲得できず、ブーイングの声は一段と大きくなる。とにかく当時はボロカスだったね。

メジャー化したメタルフィールドにすり寄った駄作。トレンドメタルの急先鋒のような扱いをうける。その戦犯がロビンだった。いわれのない罪のなすり合い、はたから見てればそんな程度にしか映らない。ロビンの歌は個性的で美麗な泣きメロを唄っているよ。
マイケルだってヨーロピアンな哀愁に満ちたメロディを弾いている。ロビンとマイケルのメロセンスが融合。⑧ばかり取り上げられるが、⑨が始まった時はゾクっとさせられたね。歌もギターも相性抜群だよ。

誹謗中傷の的になったアルバムだが、数年後BURRN!誌で見直されたのがきっかけで擁護するファンが不自然なくらい増えた。世の中がいかに権威に引っ張られているかの象徴のような事象だ。最初からメジャーフィールドに打って出たクオリティの高いAORよりのハードポップアルバムだったよ。ブリティッシュハードポップでは全然ないけどね。それは色んなとこで読んだこと説です残念ちゃん。
でも結論を言えば、マイケルのアルバムじゃなきゃ話題にならない程度のありがちな音だけどね。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2020-01-31 20:24:01)

アメリカで売れようとして大失敗した前作。ファンに対する背信行為ともいえるヴォーカルオリエンテッドな作風に落胆の声は大きかった。今作も中途半端な路線の楽曲が交互に登場するために印象は悪い。統一感に欠けた消化不良気味のアルバムになった。しかしだマイケルのギターに焦点を絞った楽曲のキレは素晴らしい。マイケルらしい叙情性に満ちたフレージングの構築をおろそかにしなかったのも正解。ソロも含めテクニカルなプレイを多く収録しているのもマイケルらしい。でもだSAVE YOURSELFが始まった途端、前作の不甲斐なさを払拭したとガッツポーズを決めたのに、この勢いを持続出来なかったのが残念。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Bad Boys ★★★ (2018-10-09 00:27:03)

ロビンの太い声が似合うね、新生MSGにピッタリとロックナンバー。
これならラジオでもオンエアーしてもらえそうだ。
前作が不評過ぎて、このタイプは不満の槍玉にあげられた。
でもロビン&マイケル両者の特性が見事に融和している名曲なんだけどな。
この曲を楽しめないとアルバムも楽しめないと思う…


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Destiny ★★★ (2018-10-09 00:39:57)

アニメソングのような親しみやすさ、成功したならば文句も押さえつけれるが、売れなかったよな。
その空しさが裏で鳴り響いている乾いたロビンの歌声とマイルドさがポイント。
バンドとしては間違いなく成熟しているんだが、キメ手に欠けたアルバムを象徴するような佳曲。
この程度で満足しなければならないアーティストまでマイケルは落ちぶれた。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Save Yourself ★★ (2018-10-09 00:31:23)

冒頭から弾きまくっているな。でもなんかシックリこない。
ソロも技術的に見ても最高峰。やっぱりこの時代のマイケルはらしくない。
その象徴のような曲だ。最高にクールな部分と最悪の不似合いさが共存している。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Take Me Back ★★★ (2018-10-09 00:43:03)

欧州的な繊細さがメロディに編み込まれている。確かにライトでポップな作風だが悪くない。
このアルバムでしか聞けない曲だ。覚えやすすぎる歌メロはエンタメ性の高さを巧みに表現している。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - There Has to Be Another Way ★★★ (2018-10-09 00:33:40)

マイケルのギターが大泣きしているインスト。
この叙情性がマイケルでしょうよ。
このアルバムの他の曲ばかり褒めているけど、これが一番だろ。
短いインストにしたのは誰のせいだ!
もっと聞かせろ!!責任者でてこい!!!


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - This Is My Heart ★★ (2018-10-09 00:46:51)

前作パーフェクトタイミングに収録されても違和感がない。
アメリカン指向だがドイツで売れる為の仕掛けがほどこされている。
しかしマイケルのギターじゃなくとも成立する曲でもある。
これがMSGなのか…


MEAT LOAF - Bat Out of Hell ★★★ (2020-09-17 19:47:01)

ミュージカル育ちのハードロッカー、ミート・ローフのデビュー作。オープニングナンバーが始まった途端、ワクワク楽しいダイナミックなロックンロールショーが目の前で展開、底抜けに賑やかでショーアップされたサウンドは、地球を丸ごと飲み込むほど勢いがある。
コマーシャル性を取り入れつつも緻密にしてドラマティックな音作りに長けたプロデュースによって成功へと導かれた。


MEGADETH - So Far, So Good... So What! - Liar ★★★ (2020-02-14 20:23:37)

メガデスにしてはストレートでキャッチーな曲調に驚く。
世の中に蔓延る矛盾を嘘つきと罵る歌は痛快だ。
匿名性をいいことにやりたい放題の奴らに向かって叫ぼう。


METALLICA - Death Magnetic ★★★ (2019-03-12 20:34:10)

自らメタルフィールドから離れたメタリカ。多くのファンを落胆させたBURRN!誌におけるインタビューで、あのラーズが「最近はオアシスがお気に入りだよ」発言等など、もはや名前だけが独り歩きする大物になった。
時代に擦り寄り自らを失ったバンド。日本では今でも大御所扱いだが、アメリカでは実は過去の人だ。メタルの看板を背負ったバンドとしては、日本ほど大きな影響をもっていない。
つまんないアルバムを連発したメタリカ。ここにきてようやく原点を見つめ直す。リック・ルービンはデビュー時代を思い出せと何度もハッパをかけたというのだから興味深い。
ここには高速スラッシュもある、ドラマティックなスローナンバーもある、皆の思いを受け止めた結果だった。遅きに失したと言えば、それまでだが、これだけの大物が原点回帰を決め込んだ思いと腹の据わった行動は賛辞に値する。
メタリカは復活した。それだけで十分だ。


METALLICA - Master of Puppets ★★★ (2018-10-01 23:39:47)

音楽を聴くうえで一番不必要なものは先入観。食べログの点数を気にしながら飯食う奴の意見を当てにするかね?ここのお店は3.5だから美味いって言われても全然入ってこないよね。理論武装なんて何の役にも立たない、そんなもん後から幾らでもついてくるよ。
BURRN!のレビューみてCD買いにいく奴と同じだね。点数ありきの絶賛じゃ、誰も耳を傾けてくれないよ。嘆かわしい。

メタリカを語るなら間違いなくこれが一番。まだまだマイナーだったスラッシュメタル、メタリカの地道な活動がメジャーレーベルをも動かすことに、大手エレクトラとの契約。既に一部のファン層が楽しみジャンルの枠を超え始めたメタリカ。大がかりな宣伝の効果も功を奏し大成功を収める。

それは音そのものが表す説得力の凄さ、特に①から②の流れはヘヴィメタルの歴史に刻まれる程のインパクトだ。強力なスタートダッシュはメタリカのイメージを決定つけることになる。破壊的な部分もあるが、ヘヴィメタルのマナーを重視する姿勢、そこに塗りたくる混沌とした独自性の高いメタリカワールド。それらを整理整頓し自らの力に変換することで唯一無二のサウンドを築き上げたのだ。今後、メタリカがどんなに売れたアルバムを作ろうとも、今作を超える作品を作ることは不可能だろう。商業的な成功を残したから素晴らしいアルバムなのではない、メタリカがメタリカである必然性。それが見事に揃ったから凄いアルバムなのだ。
雑誌の評価も、世間の認知も関係ない。自らの力で切り開きメジャー流通の機会を手に入れたのだ。そして予備知識もない多くのロックファンが一発で魅了されぶっ飛んだんだ。

知識って何かね?馬鹿も休み休み言いなさいな。


METALLICA - …and Justice for All ★★★ (2020-09-17 20:11:21)

まずドラムの音が硬い。物凄くシェイプされている。テンションの高い硬めの音に生々しさはあるのだが、今もって正解だったのかと言いたいがライブさながらの臨場感は伝わる。だからと言ってベースの音を小さくしたのは問題だろうよ。ギターもカッチカチになるまで叩きあげている。
こうして時が立てば、オープニングから恐ろしいほどメロディアスで細部に拘り綿密に音を積み上げている。それにジェイムズの唄を中心とした作風だったことに気が付かされた。
リリース時は聞き逃したが、スラッシュメタルという激しいスピードに重点をおいた音楽性だけにとどまらない、次のフェーズを見据えた新しいメタリカスタイルを堂々と宣言している会心の一撃だった。


MICHAEL KISKE - Past in Different Ways - We Got the Right (voice-over) ★★★ (2019-04-27 22:34:00)

キスク作曲の曲だから堂々とリメイク出来る。本来あるべき形になったといっても大げさではない。
熟成された唄声、輝きをましたキスクのハイクラスなパフォーマンスに惚れ直しました。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Systems Failing ★★★ (2018-10-09 00:58:36)

ゲイリーの歌をフォローするようにマイケルの弾きまくるソロが超絶クール。
そろそろ初期の曲をセルフリメイクしたアルバムを作ってほしいな。
こんな素晴らしい曲が知られていないなんて不幸だ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Lost Horizons ★★★ (2018-10-09 00:54:41)

ゲイリー・バーテンの下手な歌に目眩がする。
ゲイリーショックを引きずるリスナーの目を覚まさせるマイケルのギターソロにぶっ飛んだ。
そしてまたゲイリーの歌が始まりずっこける。
MSGとは、その両極端を楽しむバンドなのだ。
そしてここで泣かせまくったギターを弾きマイケルは”孤高の天才”の名を頂戴したのだ。


MONTROSE - Montrose ★★★ (2018-10-03 22:22:39)

エドガー・ウインターバンドで活動していたギタリスト、ロニー・モントローズ。モット・ザ・フープルからの誘いを蹴ってまで始動させたのがモントローズだ。
当時は無名だったサミー・ヘイガーの野性的な歌声とロニーのハードなギターは、両者の魅力を存分に際立たせ、どストレートなハードロックサウンドを鳴らしている。トータル33分、代表曲が立ち並ぶ本作の聴きやすさはハンパない魅力だ。
プロデュースはヴァン・ヘイレンと同じくテッド・テンプルマン。だからなのか両者には共通する魅力があると思いませんか?ドライブ感のある音作りも類似たかしですよ。


MONTROSE - Paper Money ★★★ (2018-10-03 22:30:00)

期待のスーパーグループ。気合の入ったデビューアルバムだったが全米100位にもランクインせず商業的には失敗。作品のクオリティも高く清いくらいスパッと聞かせてくれるアルバムだったのに残念無念な結果。
結果がすべてのショービズの世界、早々と路線変更に舵を切ってはいるが、前作との類似性も高くサミー・ヘイガーもこなれてきたので歌が上手くなっている。
そのかいあって全米60位代まで駆け上る事に成功。前作の面影がある⑤が突出したイメージを植え付けるが、大人びた普遍的アメリカンロックへの歩み寄りが成功への道のりならばウケいれるべきだろう。これはこれで全然悪くないよ。


MR. BIG - Mr. Big ★★★ (2018-04-07 02:29:18)

テクニカル集団によるスーパーバンドだったMR. BIG。売れるほどにソフトロックバンドに変わっていったけど、ここでは親しみやすさを持ち込んだ、玄人も喜ばせるスタンダードなロックを聞かせていた。英国寄りだが泥臭いブルース風味も漂わせたのが、このアルバム最大の魅力だろう。


NIRVANA - Bleach ★★★ (2018-10-02 00:13:12)

シアトルのインディレコード、ボブ・サップからリリースされたデビューアルバム。最初に反応が上がったのはイギリスからだった。
突貫工事のレコーディングだからか、非常に生々しい音がパッケージされているのが興味深い。リアルなサウンドはアレンジも含め既に非凡なセンスを感じさせ、特にショッキング・ブルーのカヴァー⑤の料理の仕方を聴いてもらえばご理解出来るだろう。

混沌とした時代に生まれたジェネレーションX世代の若者たちから絶大な支持を受けた時代の寵児。そのニューカーマーを受けれたのがイギリスだったという事実がすべてを物語っている。
有形無形のプレッシャーに押しつぶされる若年層のはけ口になる様な音楽性、激情が暴れる荒々しい音。その奥で鳴り響くのが親しみやすさだというのだから売れる要素も高いよね。


OUTRAGE - Outrage(1987) ★★★ (2018-07-02 22:47:17)

メタリカに影響を受けたバンドと雑誌に書いてあった。その書評通りの音楽性だがクオリティでは負けていない。IT'S PACKED!5曲入りライブ盤にボーナスとして収録されたのは大事件だったろう。
幻の自主製作盤。その仕上がりっぷりに震えあがるぜ!


OUTRAGE - The Final Day ★★★ (2018-03-28 20:39:26)

アクセプトのステファン・カウフマンがプロデュースを担当。日本を代表するメタルバンドからワールドワイドなサウンドへと変貌。
これがアウトレイジの音だと声高に叫んでいる。痛快極まりないアグレッシブなアルバムだ。


OUTRAGE - The Final Day - My Final Day ★★★ (2018-03-28 20:36:12)

ハードコアパンクスなムードもある激烈スピードメタル。アルバムのスタートに相応しいこと、この上ないね


OZZY OSBOURNE - Bark at the Moon ★★★ (2019-01-20 15:32:46)

ランディの死後、多くのギタリストを試したオジー。バーニー・トーメもいれば、ジョージ・リンチもいたが、後任の座に就いたのが日系人のジェイク・E・リー。ツアーで鍛えたリズム隊のコンビネーション力や楽曲面など初期の2枚を意識して作られたアルバムだけに違和感はない。それよりもジェイクのL.Aのクラブシーンで鍛えた派手でフラッシーなギターは新鮮だった。彼を選んだ功績の大きさは、良い曲を書けたという事実にある。難しい後任問題、重要な時期だけにマネージメントは素晴らしいギタリストを発掘した。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz ★★★ (2018-04-05 02:15:21)

リズムセクションをロバート・トゥルージロとマイク・ボーディンの演奏に差し替えられた事でも有名なアルバム。ランディ・ローズが悲劇的な死を遂げ神格化されすぎているのが気になる。優れた作曲家だがプレイヤーとしての実力はそこまではない。しかしオジーの引き立て役としては最良の人材だった。そしてオジーもランディを輝かせる人物だった。二人が並ぶ事とでお互いを光らせる奇妙な関係性。それがこのアルバムを後世に語り継がせる原動力になっている。


OZZY OSBOURNE - Diary of a Madman ★★★ (2019-01-20 15:05:25)

デビュー作から間髪いれずリリースした2枚目。一時期は引退を考えたオジー。前作の成功を肌で感じ完全に息を吹き返した。抑揚のない唄い方は、上手いとは言えないが個性は十分。サバス時代のイメージを上手く引きずり悪魔的な要素を倍増させた。
楽曲、演奏、アレンジと全てが前作を上回りオジーとランディの間にある強固なケミストリーを感じた。それだけにランディ非業の死を悔やまずにはいられない。


OZZY OSBOURNE - No More Tears ★★★ (2018-03-28 16:32:42)

デビューした時は金髪のイケ面ギタリストだったザック・ワイルド。その後は、名前の通り毛むくじゃらの粗暴な容姿に変わりましたが、ギタープレイも容姿に引っ張られるようにワイルドに変貌。サザンロック調のナンバーもあったりと、オジーのどの作品とも違う印象が強いです。とにかく技術はあるが技巧的な面よりも力技を聞かせるプレイヤーにザックは成長した。
豪快なギターが暴れるメタルアルバムなのに、BURRN!!の記事に触発され感傷的だと言い張る一部のファンがいる事でも知られています。これを進めてくるオジサン達は異口同音で同じ説明をしてくる。勘弁してくれい。記事を自分が見たように言われるのは本当にキツイ。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked ★★★ (2019-01-20 15:52:11)

リリース時、このアルバムの評判は今ほど高くなかった。コマーシャル性もあるしメタリックな要素も高まったが、全てが中途半端でツメが甘いという論調が強かった。
無名のギターを発掘したオジーサイドの眼力の鋭さに毎度、驚かされるがザック・ワイルドのキレのあるメタリックなギタープレイは新時代を迎え討つに相応しい人材だったと言えよう。何度聞いても①のリフとフラッシーなソロにはゾクゾクさせられる。ド派手な印象が強い新生オジーサウンドのカギを握るのはザックだけではない、ランディ・カステロの豪快なドラムは見事な援護射撃を喰らわしていた。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Miracle Man ★★★ (2019-03-08 20:02:59)

皮肉たっぷりのシニカルな歌詞もオジーらしいのか?自分を攻撃した奴らに一撃を喰らわしたね。ここで聞けるザックのソロは、彼のベストテイクだろう。長い金髪を振り乱す天才ギタリストが、数年後に、あんなホームレスさながらの野人に変貌するとは、この時は夢にも思わなかった(笑)世間が軽い軽いと非難するドラムも、この乾いた音だからバッチリ合うと思うんだが…


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man (2020-06-15 02:31:11)

二度目の引退発言もあるが、にわかには信じられない。シャロンが辞めさせてくれるかね(笑)

それにしても、わざとらしいくらいメディアが口をそろえ大絶賛。これもにわかに信じられない。莫大な広告料と、アクセス数稼ぎが目に見えて辛い。それもこれも結果が伴えばいいけど…

とてもじゃないがダフ・マッケンガイにギーザーのグルーブも、ボブ・デイズリーの魅力的なラインをなぞるなど不可能。役者不足感がハンパない。ものを知らなければ気にならないかもしれないが、メタルに対する一般常識があれば受け入れられない抜擢だ。
昔、喜国さんの漫画であったよな。ヴィヴィアン・キャンベルがデフ・レパードのギターになると予言したネタがね。

この世の中には、作品の質よりも大切なルールがある。バンドの見栄えも重要。インスタ映えって奴だ。好き嫌いと、技術に対する批評は別の次元。そこを聞き分ける耳を持っていなければ批評にあらず。

白い服が好きか、髪の長い女が好きか、そんなどうでもいい見た目の話には付き合えない。核になる音楽の話が重要。このアルバムには、ショウビジネスの匂いしか漂わない。これを聞いてインスピレーションを受けるアーティストなどいないだろう。オジーよ、これ以上晩節を汚さないでおくれよ。


しかしだ、粒そろいの楽曲が揃っている。これは売れる。だから勝ち組だ。芸術というのは難しい。必ずしも素晴らしいものが売れるとは限らない。
インスタ映えする話題性があれば人は並ぶ。このアルバムは現代を象徴するようだ。そしてなんの疑いもなく、列に並べる奴等の面を拝めるのは助かる。信用ならん連中だからな。


OZZY OSBOURNE - Prince of Darkness ★★ (2020-01-26 18:11:24)

これは1984年に日本向けにリリースされた企画EP。目玉はA面収録のランディ・ローズの未発表曲「You, Looking At Me Looking At You」とジェイクの未発表曲「One Up The 'B' Side」が聞けること、ランディの曲は地味だがシンプルな奏法だけに、ランディのファンにとっては、一音に魂を込めるジェイクのプレイに感動できる。
ジェイクは、やっぱ若いよ。これは上手い下手の話じゃない。時代の違いを感じる。趣旨が違うんだよね。

B面はBark At The Moonの Live Versionが聴けるゾ‼


OZZY OSBOURNE - Speak of the Devil ★★★ (2019-01-20 15:19:54)

ランディの死を乗り越えツアーに出るしかなかったオジー。アルバムを売れていたし止めるわけにはいかなったのだろう。バーニー・トーメを代役にツアーに出るも、トーメはオジーとの仕事を続ける気になれなかった。そして次に代役を探すべく、シャロン・オズボーンが白羽の矢を立てたのがブラット・ギルズ。すでに自分のバンドでデビューも決まっていたブラットが後任とは、不思議な人選であり裏にどんな画作があったのか知らないが、今となっては非常に面白い人選になった。

ベースもドラムもオリジナルとは違うしランディもアイオミとは違うが、それでも各自がリスペクトした演奏を行い。イメージを壊していない。オリジナルのラインナップに出せた重厚なサウンドは薄れたが、若々しいプレイヤーによるソリッドでメタリックな演奏は、オジーのバンドがやるサバスの曲として面白い。なにより、この声あってのサバスであり、歌の上手さでは計り知れないキャラクターの重要性。ロックシンガーとはそういうもんだろうと認識させた。


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin ★★★ (2019-01-20 15:45:45)

アメリカの音楽シーンがおかしくなりだした80年代中期。オジーも売れる為に禁断の果実をもぎ取ることになる。
プロデューサーに売れっ子のロン・ネヴィソンを迎え制作。端的にコマーシャル路線を突き進めている。その為にラジオ向けのコンパクトな曲も増え淡白な印象は拭えない。後にも先にも、こんなライトなオジーサウンドを聞くことは出来ない。だからと言って質が低いわけではないのがオジーだ。
今作における最大の功労者は新世代のギターヒーロー・ジェイクのプレイに尽きる。彼は柔軟かつフレッシュなプレイで楽しませてくれた。メロディアスなフレーズも相変わらず印象に残る。ランディ・カスティロのド派手はドラムも当時は話題に。


PETE SANDBERG - Back in Business ★★★ (2018-05-16 20:20:59)

透明感のある歌声がミスターAORと呼ばれる男、北欧メロディアスハード界を代表する名シンガーのソロアルバム。悪いわけがないじゃない。素直なメロディがどこまでも染みわたります。


PIST*ON - Number One ★★★ (2018-04-23 22:34:56)

タイプ・オー・ネガティブのジョッシュ・シルヴァーがプロデュース。そのかいあってかザクザクのヘヴィサウンドなんだけど、センシティブな美しさがあるよね。ラフでアグレッシブなノイジー系のロック。内向的ないびつさが癖になるわ。


POISON - Open Up and Say... Ahh! ★★★ (2018-04-07 02:39:36)

ロックというよりはパワーポップと呼んだほうがシックリくる。軽薄な存在感とケバケバしいサウンドは、インチキ臭く演奏もへたっぴ、スタジオミュージシャンによる演奏の差し替えもあっただろうに、しかし全米2位の大ヒット作。なんだか日本でもゴールデンボンバーなるコミックバンドが売れたのと同じ原理なんだろうね。楽しめれば良いと深く考えないで音楽を聞く人にはピッタリのインスタント商品だ。


POISON - Open Up and Say... Ahh! - Every Rose Has Its Thorn ★★ (2018-10-20 15:00:08)

曲は良いが歌が下手すぎる。全然感動出来ないが全米1位に輝いてヒット曲。
ティーンエイジャー向けのバンド。それが功を奏してデビューも早かったんだが、当時のアメリカは想像以上に浮足立っていたんだな。


POISON - Open Up and Say... Ahh! - Your Mama Don't Dance ★★ (2018-10-20 14:55:21)

ロギンス&メッシーナのカヴァー。メタルの枠に留まらない柔軟な姿勢が表れている。
モトリー・クルーが監獄ロックをやっているから、自分たちもみたいな臭いがするぞ。
大衆志向があるから全米2位を記録するほどアルバムが売れたんだ。


PRAYING MANTIS - Forever in Time - Best Years ★★★ (2019-09-26 19:16:40)

ブリティッシュハードロックの伝統を受け継ぐ哀愁のマンティスサウンドの魅力を凝縮。
だから日本人の琴線に触れることになったのだ。間違っても歌謡曲との類似性など皆無。
チェッカルズ等と同等に語られるような曲ではない。安心して手を出してください。


PRAYING MANTIS - Time Tells No Lies ★★★ (2019-03-12 20:21:02)

戦慄のマンティスという邦題は完全に的外れだったが、攻撃性を高めたNWOBHM勢の中でメロウ過ぎたのか、メンバーが流動的だったが為に足場を固められなかったのも問題だったろう。デビュー時期に行き場を失ったバンドだった。こういう音楽性が好きな日本でも、あまり知られず、NWOBHM10周年イベント絡みの伊藤政則やBURRN!誌のプッシュのおかげで復活した。
このアルバムは世界で初CD化したのは日本だ。日本主導で復活を果たしたバンドの代表例だ。かつて日本はそれだけの力があったと言うことだ。今ではすっかり世界のトレンドに擦り寄った、既に成功しているグループを押すだけにセカンドラインに甘んじている。このグループを見出した時のように、日本人好みのバンドを見出すのも必要だろうよ。

ブリティッシュロックの伝統を受け継ぐ哀愁のマンティスサウンド。独特の感性は日本人の琴線に触れるものだった。


PRETTY BOY FLOYD - Public Enemies ★★★ (2018-11-24 17:37:24)

「Run For Your Life」はモトリー・クルーの未発表曲のカヴァーも収録と、楽曲の隅々から毒々しくも華やかなハリウッド産グラムが放たれる。それにしても懐かしい…まるでタイムスリップしたようだ。