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The Art of Destruction / Systematic Annihilation (火薬バカ一代)
Systematic Annihilation (火薬バカ一代)


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The Art of Destruction / Systematic Annihilation

憎々し気なシャウトVoを乗せて
鋭利なGリフが小気味よく刻まれ、
緊迫感を伴いつつ疾走するという
このバンドの魅力が端的に示された名曲。
特に、劇的且つテクニカルにハモるツイン・リードGが
流麗に狂い咲くインスト・パートは
ガッツポーズ級のカッコ良さですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-04-11 00:13:15)


Systematic Annihilation

ベネズエラ出身のHR/HMバンドとしては本邦初登場となるらしい5人組スラッシャー、’17年発表のデビュー作。余談ですが、帯に書かれた《世界トップクラスの治安の悪さを誇る都市カラカスから登場したスラッシュ・バンド!》なる惹句を読んで「治安は関係ねーだろ、治安は」とちょっと笑ってしまいましたよ。言わんとすることは伝わりますけども。
そんな凶悪な南米出身で、しかも発表当時「世界最速」と評されたSLAYERの名曲“CHEMICAL WAFARE”をカヴァーしているとあっては、さぞかし特攻上等のプリミティブなスラッシュ・メタルをブチかましてくれそうなものですが、ここでバンドが志向しているのは、ある種の思慮深さも漂わせたサウンド。決してお高く留まっているわけじゃなく、新人スラッシャーらしい前のめり感も当然の如く全編に横溢させつつも、それと同じくらい、押しと引き、緩と急、メリとハリといった整合性も重視。メロデス/ブラック・メタルからの影響を伺わせるメロディの散りばめ方等、本作を初めて聴いた時は「本当にこれがデビュー作?3枚目ぐらいのアルバムじゃないの?」とか思ったぐらいですよ。
とは言え、それが悪い意味でないことは収録曲の質の高さからも明らかでして。特にドラマティックな序盤①②の流れ、シュミーアを彷彿とさせるシャウト型Voと、SHRAPNELメタルばりにテクニカル&メロディックに狂い咲くツインGをフィーチュアしてタイトに突っ走る④や、どこか後期DEATHに通じる⑤、静と動の対比が劇的な⑥等の楽曲は、このバンドが志向するスラッシュ・サウンドが明確に提示された本編のハイライトではないかと。
先々有望なスラッシュ・メタル・バンドがまた一つ増えて喜ばしい限りです。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-04-09 23:45:02)


Systematic Annihilation

南米はベネズエラのヤングスラッシャーが2017年にリリースした待望の1st。国内盤はSPIRITUAL BEASTのリリースですから、安心して聴けますよね。南米特有のアングラ臭もたっぷりと含んでいるが、邪悪なる瘴気に満ちたアグレッションはスレイヤー+セパルトゥラといった仕様となっており、手綱を緩めない攻撃性と、押し引きを心得た場面展開には先人たちのアイデアを下地に、しっかりと自分たち流に作り上げてきたなぁと感心しますね。
勿論、単なる回顧録で終わらない、現代風の音作りもされており、新旧スラッシュサウンドの魅力を内包。切れ味鋭いカミソリリフに喉元もかっ切られそうです。スリリングな曲調を煽るテクニカルなドラムとベースによる強烈なリズムプレイな凄み、リフやリズムに、キメの形も組み込まれた楽曲も多く、滑らかに進んでいくのも特徴的で、そのあたりの魅力は④に表れていると思いますね。結成して10年を超えた、バンドだけに1stといっても、思いで作りのような青臭さは皆無。既に出来上がっている感も強めで、確かに国内盤がリリースされるのも頷けるクオリティを有していると思います。問答無用の暴走スピリットなグラインドコアスラッシュと冷徹なる感性が滲み出る几帳面さを併せ持つ音楽性には一日の長を感じずにはいられませんね。恐るべし南米デスラッシュサウンドよ。

失恋船長 ★★★ (2018-02-24 14:15:06)