今は亡きZEROコーポレーションからリリースされたポール・サブーのソロアルバム。彼のサミー・ヘイガー風の熱い歌い回しを生かしたハードロッキンなAOR風味も満点のお得意の歌モノロックを披露。その情感豊かな押しの強い歌声と爽快感のあるメロディも高次元で融合、曲によってはサックスまで飛び出す多彩な楽曲を用いて、自身の魅力をたっぷりと伝えてます。個人的にはもう少し、しっとりとしている方が、好みだったりしますが、所謂、北欧風のメロディは辛気臭いと感じる方には、コチラの豪快なロックサウンドの方がしっくりとくるでしょう。 今作も長らく廃盤でしたがZレコードからタイトルを変えて再発もされています。もっとお得なのは手軽なダウンロード版なのですが、そこで、彼がサウンドトラックとして楽曲提供した、笑いありホラーありのカルト映画『Hard Rock Zombies』の楽曲が聴けたりするのだから、ありがたい時代になりましたね。