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TEARS & SOUL (1988年)
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TEARS & SOUL
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解説 - TEARS & SOUL
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1. 失恋船長 ★★ (2018-03-12 12:51:27)

元MAKE-UPの山田信夫と河野陽吾が中心となり結成されたバンドの記念すべき1st。日本コロンビアのTriadよりリリースされたのですが(同時期に二井原実のソロも出ていて、この2バンドでメディアに露出したりと結構プッシュされていた)、MAKE-UPからロック色を抜き、河野のキーボードと山田の粘着力のある男臭い歌声を軸としたパワーポップサウンドを披露。エッジの立ったロックナンバーや叙情的な哀愁路線もないだけに、MAKE-UPから流れてきたファンにとっては少々喰い足りない面も強いでしょうが、所謂J-POP層に食い込むべく結成されたと思われる作風にまとまっており、カーレースのタイアップも取り付けたりと、より大衆性の強い音楽性で勝負を掛けました。でも弾けるようなポップさよりは、雄大な景観を思い浮かべる大陸的なリズムと乾いたメロディという、ある意味、オーソドックスなロックサウンドへと仕上げてあり、妙にオッサンくさいサウンドになっていてます。
個人的には、その辺りのやり過ぎ感になんだかぁとなるんですが、日本人による嫌みのない優等生なアメリカンロックと、山田の情感豊かなパワーヴォイスには、聴かせるだけの魅力があるのも事実なんですよね。
ギターのカッティっグとかもオシャレ過ぎるんだよ、もうチョイ、バランスをとって欲しかったです。エエ雰囲気があるだけに、ちょっと残念なんだよなぁ。でも聴かせる技をもっているのが憎い。特に山田の歌の上手さには、やっぱり惚れ惚れしますよ。



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