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BED OF NAILS (1991年)
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BED OF NAILS
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解説 - BED OF NAILS
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1. 失恋船長 ★★★ (2018-03-13 12:42:09)

ZEBRAの中心人物だったランディ・ジャクソンが立ち上げたソロプロジェクトの1st。国内盤は手掛けたのは我らがZEROコーポレーションなのですが、むしろZERO盤しかないとも言われており、当時、米国でディールを失ったバンドがわが国限定でリリースした作品は多くありました、特に東芝EMI傘下のZEROは良質なサウンドを世に送り出しましたね。作品によっては実態のないバンドのデモ音源の製品化や遅れてきた国内盤などに加え、NIGHT RANGERやマイケル・シェンカーのアルバムをリリースするなど勢いのあるレーベルでしたね。そんなZEROの担当者に目に留まったのが忘れ去られた男、ランディ・ジャクソンなのですが、今作はZEBRAにも通ずる透明感のあるメロディとポップセンスを生かしたアメリカンロックを披露。主役たるランディの歌とギターを軸に置きつつも鍵盤楽器も大胆に取り込み、実に聴かせるロックサウンドで勝負を掛けました。
何といっても権威ある商業誌で低評価を喰らったZEBRAの中心人物のソロですから、大した話題にならなかったのですが、スタジオミュージシャンとしてキャリアを積んできたランディが仲間を集め作り上げた作品だけに、外れは掴ませませんよ。
中低音域に迫力がない声ですが、その繊細さを生かした歌い回しも、丁寧に作り上げた構成力の高いハードポップサウンドと綺麗に折り重なり、ランディ・ジャクソン節とも言える、世界観を作り上げています。
爽快なコーラスハーモニーをサブに用意したドラマ性の高いメロディックハードな⑨。繊細な歌声がバッチリとハマる感動的な④、甘酸っぱいメロディがロックのリズムに乗って躍動する⑩、勿論、①のような乾いたロックナンバーも用意。メロディを聴かせるソフト路線に終始しているわけではないので、ふり幅の大きい芸の細かいロックサウンドを楽しんで貰えるでしょう。
今作一枚で消えたし、実態があったのかも謎のプロジェクトでした、それ故にメロディ派のマニアの間では(特に海外のコレクター)、結構な価値のある商品となったのですから不思議なものです。




2. 火薬バカ一代 ★★ (2020-02-03 00:08:39)

ZEBRAの中心メンバーだったランディ・ジャクソン(Vo、G)が、同バンド解散後の’90年に立ち上げたニュー・プロジェクトCHINA RAIN。ジェフ・スコット・ソート、マーク・スローター&ディナ・ストラムのSLAUGHTER組、あるいはSKID ROWのレイチェル・ボランとデイヴ“スネイク”セイボ、そしてBON JOVIやKISS、アリス・クーパー等への楽曲提供で知られる腕利きソングライター、ジャック・ポンティら、豪華共作陣の強力を得て制作、’93年に発表したデビュー作に当たる1枚。多分唯一作。
リリース当時BURRN!!誌レビューで酒井前編集長にクソミソに貶された挙句30点だったかを献上されていて、そうなると逆にどんな内容なのか気になってしまうのが人情というもの。しかも我らがゼロ・コーポレーションからの発売とあっては、こっちに買わないという選択肢はねぇよと。
基本的にはZEBRA時代に通じるアメリカンHR路線を志向しつつ、サウンドはよりポップで売れ線な方向へと面舵一杯。その辺の戦略が前編集長の勘気に触れた模様ですが、元々ミュージシャンとしての実力に定評があったランディと、腕に覚えのあるミュージシャン&作曲家連中が力を合わせて作り上げた作品なので、内容的に質が低いわけはなく。やや優等生的というか、置きに行った感のある仕上がりで強いインパクトには欠けるものの、ライブで盛り上がりそうな⑥、キャッチーなサビメロが高揚感を高める王道ポップ・メタル⑦、歌だけでなくGでもランディが見せ場を作るバラード⑧、躍動感溢れるハードポップ⑨等々、特に本編後半に集中する秀曲の数々を聴いているだけでも十分に和めるのは確か。
もし中古屋で見かけたら、ジャケットの美女の色香に誘われてみるのも一興かと。



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