キャリアの長い国産ベテランスラッシャー。ベイエリアスラッシュからの影響も濃いが、根っこにあるのはブリティシュメタル。プリーストやメイデンの影響も絶大だ。アコギをつま弾く『Over the Ocean』のような叙情性も魅力、これを聞かずして国産メタルは語れない、それほどのインパクトがある。廃盤の期間が長く初期の魅力が浸透しなかったのは、バンドに影響を及ぼしていると思う。アウトレイジと同等の扱いを受けなければいけないバンドだ。
そして、9th「Tear of illusions」でVo.がクウェート人のKen-shinに代わり、よりネイティブで、更にパワフルなスタイルは、前作をより押し進めた感がある。音的にバランスが良くなり、聴きやすくもなった。佳曲が多く、ちょっと違うのはS.O.D.とかAnthraxのモッシュを意識したいつもの曲と10 分を越す大曲とイントロのインストゥルメンタル。United史上、最も好きなAlbumに仕上がった。