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WILD LAND (2006年)
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WILD LAND
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解説 - WILD LAND
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1. 失恋船長 ★★ (2018-04-18 17:45:03)

日本を代表するギタリスト山本恭司さん。ミュージシャン人生の長さと今だ変わらないルックスに驚かされるのだが、紆余曲折を経て惜しまれつつ解散の道を辿るしかなかったVOWWOW。その後、山本恭司さんが動き出したバンドは、V時代ではなくB時代の音楽性を復活させたワイルドでストレートなロックサウンドがウリだった。
怪獣兄弟と呼び、プレイスタイルもインパクトのあったイケメンベーシスト満園庄太郎とド派手なアクションがパワフルさに拍車を掛けていた満園英二による、パワープレイの上を縦横無尽にギターが駆け巡るのだが、3ピースならではのタイト感と熱気、特にライブにおける凄みと言うのが経験した者にしか伝わらないものだっただろう。
もしあの熱気をスタジオ作にもパッケージ出来たら良かったのだが、妙にこじんまりとしたサウンドプロダクションが、あの魅力をそぎ落としているのが残念。
全編に渡り本能を揺さぶる豊かなフィーリング、メンバーシップが生み出す構築力とインタープレイともとれる技巧の応酬、ロックのもつ濁りと叙情的メロディの清らかさ、メリハリの効いた楽曲を用意しているだけに、その野性味と繊細さが伝わってこないのが今作最大のマイナスポイント。その辺りの不満と折り合いをつけれるかが評価の分かれ目になるのですが、ライブ経験者としては物足りないでしたね。

粘着力のあるベースと強靭なビートを叩きだすドラム、まだまだ甘さはあれど山本恭司が手に入れたものは、けして安いものではなかっただけに不完全燃焼と思える形で今作をリリース後にバンドは解散。その流れで新体制のBOWWOWへと動き出すとは思わなかった。

今だからこそ新譜が聴きたいなぁ。このバンドにとっての決定打を聴かせて欲しいッス。



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