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FEED ME VIOLENCE (2017年)
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FEED ME VIOLENCE
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解説 - FEED ME VIOLENCE
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Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2018-05-14 14:04:45)

ベルギーが誇るヤング、スピード/スラッシュHM/HRバンドの2nd。国内盤がまさかのワードレコーズとは、随分と期待のニューカマーへと上り詰めたんですねぇ。

ハイピッチに喚くシンガーのキレっぷりもクールだが、殺傷力のあるリフワークと、一見は破天荒で若さに任せたサウンドに聞こえるかもしれないが、実は物凄く綿密に作りこんでおり、完全に仕上げています。その外連味のない実直なスタンスは、この手の音楽性を極めようとするからこそ生まれてくるもので、①②③と立て続けにタイプの違う楽曲で聴き手の好奇心をくすぐり、次はどうなるのかとワクワクとさせます。アッパーな①、スリリングな展開がカッコいい(ギターソロもグッド)②、ドラマ性たっぷりの③と懐の深いバンドサウンドで魅了。バンド名から想起されるカナダのRAZOR風の、重いがキレる中華包丁リフもありと新旧メタルサウンドを両立させたアイデアには知性すら感じます。

肉弾戦の暴虐サウンドに陥らない、緩急をつけた楽曲とスリルを誘発する演奏力の高さ、その切れっぷりは、軽く前作を凌ぐもので、むしろスピードメタルのオンパレードを避けた事が、何倍もバンドサウンドの旨味を膨らませており、バカっぽさではないコクのあるスピード/スラッシュHM/HRサウンドにへ仕上げています。ベースからリードギターへ転向したMAXの存在もエグイな。

今年は春から縁起がイイね。こんな良作に出会えるとは、緩急の利いた⑥のあとにインストの⑦を放り込むのも丁度いい、耳休めになる、それからのギャロップビートな⑧、だから36分少々のランニングタイムでもお腹一杯の充実感を味わいリピートしたくなるんですよね。メイデン風味の隠し味が効いて美味いわ。
先人達の影響を咀嚼し巧みに作り上げたバンドサウンドは単なるNWOTHM(もしくはNWOSHMになるのかな?)群とは一歩抜きんでた存在になっているでしょうね。だからワードレコードも目をつけたのか!!




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-22 00:12:57)

なかなか国内盤が発売されず、「まさか今回はスルーされてしまうのか?」と危機感を募らせていたら、’17年発表の4曲入りEP『IN FOR THE KILL』とドッキングした豪勢な2枚組仕様でのリリースが実現しホッと一安心。ベルギーの切り込み部隊EVIL INVADERSが’18年に発表した2ndフル・アルバム。
鼓膜をつんざく高音スクリームVo、カミソリGリフ、性急なリズムが一丸となって畳み込む、カナダの元祖スラッシュ・メタル・バンド、EXCITERの名曲“VIOLENCE & FORCE”のカヴァー⑩が「オリジナル曲か」っつーぐらい違和感なくハマりまくるスピード・メタル路線を迷いなく突撃する一方で、従来の疾走疾走また疾走という力業スタイルに比べると、今回は重厚なインスト小曲③から繋がるヘヴィな④、ラストを締め括るドラマティックなエピック・ナンバー⑨といった楽曲を要所に配置することで、これまで以上に作品全体に緩急とダイナミクスを演出。聴き手の鼻面を掴んでブン回すが如きアップダウンの効いた本編構成や、厚みを増した音作り等からは、バンドが次の段階へ進むために課題を設け、それを一つ一つクリアしていったような着実な成長の跡が刻まれています。
かといって、エピカルであることを意識し過ぎて切れ味を失い、鈍重になったりしていない点もナイスで、いきなりトップギアから爆走を開始する①②、高速回転するGリフがクールな⑤、本編最速の⑧といった、タイトに締まった激走ナンバーの数々からは、バンドの変わらぬスピード/スラッシュ・メタル魂の迸りを感じることができましたよ。
全10曲で収録時間は40分弱。何度でもリピートしたくなる実にスカッと痛快な1枚です。



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