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ヘヴィメタル/ハードロック
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ROSE ROSE
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Skatehead '88
(失恋船長)
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Skatehead '88
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僅か3曲入で9分にも満たない音源なのだが、それでも十分に強烈な印象を抱かせるEP。強烈な爆音とスピードで聴き手の野生を呼び覚ますオープニングナンバー、そしてベースがイントロで刻むフレーズが印象的な②、後半に掛け勢いもスピードもアップ。その怒濤の転回に雪崩式バックブリーカーを喰らった気分だが、ラストの曲ではそこから卍固めをキメられた気分だ。もうフラフラなのにむりやり起こして技決めるなよである。
それほど、多様性を持ち合わせながらハードコアパンクスだけを満足させるだけではないメタリック感。オープニングナンバーの意外なほど聴きやすい曲調なども、彼らなりに裾野を広げているように感じるのだが、それも本来あった魅力の一つなんだろう。短い曲ながら着実に成長する姿を見せつけた今作。彼らのカタログとしては、やや異色な雰囲気が無きにしも非ずだが、そんな事はどうでも良い。
このクラシックなクロスオーバーサウンドに流行も廃りもない。売れる事とは別のベクトルを放つ高潔なる姿勢。パンクスもメタル野郎も満足させる攻撃性を有するスピード違反サウンドに抗う術はない。頭を空っぽに、このダーティ爆音サウンドに身を委ねるのみ。
失恋船長
★★★
(2024-10-03 04:34:21)
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Kill Your Brain
ハードコアパンクスとスラッシュメタルの融合。その峻烈なるサウンドは今にも銃口から火が噴き出しそうな熱風を感じる。一糸乱れぬトリオから繰り出させる爆音、その畳みかけるようなノイズの荒らしは絨毯爆撃の如く、周り一帯を焦土へと変えるかのようだ。
アクセル全開、メタリックな要素も益々強まりストレートに弾き出される轟音ビートに恐れ戦く。
単に走るだけではないブレイクパート、リズムチェンジという芸の細やかさもサウンドの深みを倍増、吐き出される内なる感情、その怒りにも似た叫びは聴き手の感情を激しく揺さぶるだろう。
何を歌っているのか分からないのだが、そんな事はお構いなし、叩きつけられる激情に圧倒されっぱなしです。
X-JAPANが大成功したおかげで、のちの売れたコンピ作にも参加していたROSE ROSE。その中では浮いた存在だった。こういうクロスオーバースタイルのサウンドは地下に潜りがちだ。コアなファンに支えられる彼らは海外でも認められる実力者。
その値打ちの高さを、この音を聴けば理解できるだろう。音楽に国境は無い。こういう音は単に粗暴なだけではダメ。演奏がしっかりしていないと成立しない。この腕の良さに惚れる。
グラインドコア系に面を喰らうマニアもいるだろうが、役34分の轟音を聞ききったあと、必ずリピート再生したくなる魅力を感じるはずだ。個人的にはハードコアテイストとメタル度が絶妙だと思っている。嫌な事など簡単に忘れ去れさせてくれるデトックスサウンドでもある。
失恋船長
★★★
(2023-12-19 12:20:17)
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Death Tormentor
/ Unseen Terror
タイトルが80年代前半の独産スラッシャー風(?)で、そのせいか
ブラスト・ビートを織り交ぜた破天荒な曲調もそれっぽく聴こえてきます。
とてもキャリア云十年のベテランとは思えぬ炸裂っぷりで
本編ラストを飾る最速ナンバー。
火薬バカ一代
★★★
(2023-01-18 01:10:46)
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Unseen Terror
伝説のコンピレーション・アルバム『SKULL THRASH ZONE Vol.1』に、X、DOOM、JURASSIC JADE、GROUND ZEROと共に参集したバンドの一つであり、日本におけるクロスオーバー・スラッシュ・メタルの先駆け的存在でもあるROSE ROSEが、'22年に発表した最新アルバム。
全17曲収録、1曲の平均ランニング・タイムが2~3分台とハードコア/パンクの流儀は継承しつつも、日本語詞を交えたシャウト型Voを乗せて突っ走る、ザクザク刻まれるGリフにも、緩急自在のフットワークで聴き手を翻弄するリズムにも、ヘヴィ・メタリックなエッジがズッシリと効いています。さりとてそれがスピード感のスポイルには繋がっておらず、「まずは小手調べ」といった感じのOPナンバー①を皮切りに、キャッチーかつハイスピードな②、テンション高く切り込んでくるGソロが疾走感を増強する④⑭、ツインGを活かしたアンセミックな⑧、Gリフがオールドスクールなデスメタル調の⑬、アッパーに攻め立てる⑮⑯と来て、本編を爆発的突進で締め括る最速ナンバー⑰…と、タイト極まりない、それでいてキャラ立ちも明確な楽曲の連打で畳み掛けるスタイルは、MUNICIPAL WASTE辺りを好むスラッシャーなら必ずやグッとくるであろう仕上がり。つか、キャリアの長さはMUNICIPAL WASTEの数倍もある大ベテランなのに、未だに彼らに勝るとも劣らぬこの落ち着きのなさ(誉め言葉)、はっちゃけぶりを保ち続けていること自体、驚嘆に値しますよ。
近年のROSE ROSE作品はどれ聴いてもハズレなしですが、本作は特にクオリティとメタル度数が高めなので、入門編に最適な1枚と言えるんじゃないでしょうか。
火薬バカ一代
★★★
(2023-01-17 01:45:21)
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Brutalize
1stから4年ぶりにリリースされた2nd。体制もトリオからツインギター編成に4人組に変更、その成果は音楽性にも見事に表れており、へヴィな硬質感もアップ。リズムにも深みが増し、よりソリッドでバイオレントなサウンドへと舵を切る事となった。またギターアプローチにも広がりが増え、メタル的な要素もアップ。そんじょそこらのデスメタル系など、全て駆逐する程の過激さを纏ったダイハードなデス系ハードコアサウンドは、1stで聴けた爽快感や無邪気なお楽しみ感を排除。
厳つく暴れ倒しまくりで聴き手を刺激しまくりです。どこか血生臭い空気感も漂い実にバイオレントなサウンドへと仕上げてきた。
歌い手の粗暴な咆哮スタイルもキレが増しヒステリックな音楽性に拍車を掛けてくる、その熱き血潮が迸る唄は不快感と共に精神的な苦痛を与える刺激を携えており、過激さと暴虐性が増した音楽性との相性も抜群だ。
恐れるものなど何もない、大胆不敵極まりないダイハードメタルサウンドの凄み。邪悪なる激情が渦巻くデス系サウンドの気合いの入りようを、その筋のマニアにとっては確かめる価値があるでしょうね。
失恋船長
★★★
(2019-03-19 20:35:57)
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Mosh of Ass
ジャンルを問わず過激なモノを好む方なら知らない者はいないと言われる国産バンドのフルアルバム。当時はスケーターロックなる言葉で呼ばれる事も多く、そのパンキッシュなサウンドにスラッシュ風味を塗しダイハードなハードコアスタイルまで飲み込んだ、音楽性は唯一無二の存在として国内でも多くのフォロワーを生む存在へと上り詰めた。
ある意味、様式と言うかスタイルが確立されていたメタル系のハードサウンドとは微妙に異なるが故に、個人的にはハマらなかったが、あらゆるジャンルを複合的に取り込みハードコアスタイルへと研磨させた音楽性は、メタル系のような深みはないが、性急なビートがアグレッシブにバンドをサウンドを押し上げ、そこにソリッドなリフワークがギャンギャンと喚き立て過激さを牽引、その上でより分かりやすい構造を示し、激しく雄たけびを上げる唄が一体となり一気呵成に突っ走っていきます。
色んな音楽性を詰め込んでも破綻させなかったアイデアと構成力は見事、一曲が短い為に爽快感すらも漂い、スピード感や過激さに比重を置くマニアなら大きな刺激を受けるバンドでしょう。
このバンドの1stはシーンにとって大きな価値のあるものである事は疑いがない。元祖クロスオーバーとも言えるハードコア的な音楽性とメタルの融合、加速度を内包したラウドなサウンドは情緒を排した簡潔極まりないものだが、今なお色褪せる事のない暴力的なスタイルへと仕上がっている。海外のアーティストに走らなくとも日本には、このような優れたバンドがいる事を多くの人に知ってもらいたいですね。
失恋船長
★★★
(2019-03-19 20:15:36)
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