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Герой асфальта: 20 лет

英語に訳すならHero of Asphalt 20 Yearsと銘打ったライブ盤になります。彼らの歴史では3枚目にあたる『Hero of Asphalt』の完全再現を実施、前後にバンドの代表曲を挟むのだから、これが駄作になるわけがない。
癖の強いロシアン民謡調のメロディやロシアンバロック様式からの影響をふんだんに取り込み、アイアンメイデン風に纏め上げた楽曲は、どれもが一発でアーリアのものだと分かる個性に溢れている。
言語も今だにロシア語に拘っている為に、今一つワールドワイドな存在になれないが、80年代からずっとメタル一筋で活動を続けてきたレジェンドバンド。特筆すべきはグランジやオルタナからの影響を全く寄せ付けなかったという、気合いの入りようが魅力となっている。昨今ではユーロ圏の進出も果たしているロシアンメタルの皇帝。高い演奏力と会場を飲みこむ圧巻のパフォーマンス、ベスト的な意味も込めて、アーリアの魅力を知る上では重宝する一枚でしょうね。

失恋船長 ★★★ (2019-01-05 12:02:30)


Проклятье Морей

ロシアンメタルの皇帝。我らがアーリアが4年の時を経てリリースされたスタジオアルバム。その間にもベストやライブアルバムなどをリリース、世界市場にも打って出ると言う好機を迎え遂にはアメリカでのライブを行ったと言うのだから驚きです。トランプ政権になったんで今は厳しいでしょうけど、自ら開いた門戸を閉じる事無くユーロ圏のみならず西側諸国にも、その名を轟かして欲しいものです。
サウンドの方は変わりません。ロシアンな独特のメロディセンスと、アイアンメイデンに触発された古典的HM/HRサウンドを軸にドラマ性の高いアーリアワールドを披露しています。ここ数作は多少なりとも時代への接近を彼らなりに意識した部分は感じられたが、今作ではそういった要素を排除。自らの信念たるメタルスピリットを完璧に描き上げた構築美学は、過去最強の出来栄えを誇るでしょう。自らとして、そしてロシアンメタルとしても新たなる聖典とも呼ぶべき快作。
静と動のコントラスを生かした劇的な展開、練り込まれた深遠なるドラマ、古典的な様式を硬くなに守る伝統様式、現存する正統派と定義されるバンドの中でも最高峰に位置するバンドに相応しい内容となっています。

広大なロシアの地は勿論ですが、東欧圏のみならずユーロ圏では絶大な知名度を誇るロシアのメタルパイオニア。その存在をありがたがる事無く出している音が、いまだに現役感を損なうどころか、より深く進化しているのが最大のポイントだ。
ツインギターコンビが織りなすドラマティックなアンサンブルの数々、緊張感を高めつつボトムを支えるリズムプレイ、そしてバンドの顔となるシンガーの見事な歌いっぷり。メロディアスで叙情性も高いのに、刺激的な攻撃性が放つ高揚感と豊かなドラマ、東欧のみならず欧州産HM/HRが持つエッセンスを網羅した集大成とも言える一枚だろう。またミキシングにロイZが参加しているも安心材料の一つでしょう。

まだ見ぬ大物、こういうバンドを招聘出来て初めてメタルフェスなんだけどね。アメリカで人気のオシャレメタルに興味を持てない筋金入りのコアなファンに目を向けて欲しいねぇ。

失恋船長 ★★★ (2018-11-17 14:07:48)


Беспечный ангел

①は未発表曲でアコギヴァージョン。③⑨⑩はХимераから、あともリレコーディングで占められる企画モノ。恐らくバラードタイプの曲を抽出したベスト的な作風なんだろう。よほどコアなマニアでもない限り、ヴァージョン違いだけで占められる作品に手は出さないのだろうが、アルバムタイトルでもあるGolden Earringカヴァー『Going To The Run』のロシア語ヴァージョン⑭のライブヴァージョンが聴けるのが最大のポイントだろう。悲しいタッチのメロディは、このバンドに良く似合う。
しかし現在ダウンロード盤でカットされているのが悲しい。アルバムタイトルじゃん。そしてタイトルも英語に訳すと『Careless Angel』になり原題と違う。ややこしいわ。日本人みたいなことするなよと言いたくなりますよね。それでなくともロシア語なんて馴染みないんだからと、アジアの片隅から叫んでみます。

ちなみにこのカヴァーは1999年にリリースしたEP『Tribute to Harley-Davidson』に収録されているのだが、現物は見た事無いし聴いた事もない、そこにはManowarのカヴァーもあるんだからマニアはほっとけないでしょう。罪作りなバンドだよ。コンプが困難だから挑戦したくなる、まるで天竺のようなバンドだ。

失恋船長 ★★ (2018-06-17 13:33:11)


Live In Studio

ロシアは勿論だがヨーロッパを代表するレジャンダリーなバンド、皇帝アーリアの新ラインナップによるデビューから2003年までに収録されたアルバムの曲をセルフリメイクしたスタジオライブ盤(1stと2ndの曲がこぼれたのは残念)。
長く親しまれた楽曲だけに、不安な要素は皆無。むしろ音質の脆弱だった初期のナンバーがタフに蘇ったメリットの方が強く、また余計なアレンジを加えていないだけに期待を裏切らない内容となっている。
アイアンメイデンよろしくなギャロップビートと高いドラマ性、そこに流れるロシアンなメロディ、熱く滾る勇壮なメタルサウンドこそアーリアの魅力。今作は、その魅力を余すことなく伝えていますね。

ロシアの音源はかつては手に入らない状況でした。アーリアのような東側とはいえ、有名なバンドでも集めるのは至難の技で、入荷もいつになるのか状態でした。それがM2BAというロシアのレーベルに移籍した途端に、各有名サイトでもダウンロード可能に、勿論価格も手ごろなものになるのですから、ありがたい話です。
胸を熱くする勇猛なメタルサウンドと、荒涼とした東欧的なメロディ、この両輪で走るロシアンメタルの醍醐味を正統派のHM/HRを愛する方なら是非ともトライして欲しいです。
堅実な楽曲だし、過度のスピードやアグレッションは有していませんが、メタルの魅力たるドラマ性と攻撃力、そして質の高いパフォーマンスは一聴の価値ありでしょう。ロシアでは絶大な人気を誇る国民的メタルバンドと言われるアーリア。日本国内での流通及び、ライブなど絶望的な状況ですから、今後も知名度は上がらないでしょうが、アイアンメイデンにクラウス・マイネが参加して東欧風に纏めたサウンドは、ある意味、ロシアでしか味わえない、普遍的魅力を有する個性を存分に楽しんでもらいたいですね。

失恋船長 ★★★ (2018-06-17 13:14:19)