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BOW WOW
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1.
火薬バカ一代
★★★
(2018-06-21 23:42:47)
AEROSMITHやKISSの来日公演のオープニング・アクトを務め、またTV番組『ぎんざNOW!』に出演して知名度を全国区にまで広める等、人気と実力を着実に高めていたBOW WOWが、'78年4月に芝郵便貯金ホール(現メルパルクホール)で行ったライブの模様を収めた実況録音盤。
リアル・タイマーではないため、「当時BOW WOWはアイドル的な売出し方もされていた」という話を知識としては知っていても「でも本当に?」と今ひとつ腑に落ちていなかったりしたのですが、猛烈な勢いで黄色い歓声が飛び交う本作を聞いて速攻「ああ、こりゃアイドルだわ」と納得した次第。100万回の説明よりも説得力に溢れたライブ盤でしたよ。
尤も、名曲①で幕が上がり、エディ・コクランのカヴァー⑩で大団円を迎えるセットリストは、BOW WOWの初期3作…いわゆるHR三部作からバランス良く選曲/構成されており、スタジオ盤以上の勢いを駆って繰り出される楽曲や、20歳そこそことはとても思えぬ豪胆さと繊細さを併せ持ったGプレイでライブを牽引する山本恭司を始め、メンバーの熱気と荒々しさに溢れたパフォーマンスに手緩さは皆無。中でも観客とのコール&レスポンスをフィーチュアしてぐいぐいボルテージを高めていく⑨は、アイドル・コンサートばりの熱狂と、「元祖HMバンド」と評されるに相応しい疾走感が混然一体となった本編のハイライトではないかと。
初期BOW WOWのHR時代を総括するベスト盤代わりにもなる1枚です。
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