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BLOOD SPORTS (1984年)
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BLOOD SPORTS
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解説 - BLOOD SPORTS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2014-10-22 19:43:16)

初代シンガーにブライアン・ロスが籍を置いていた事でも知られる、悪名高きニートレーベルから1984年にリリースした1st。オレンジ色掛かった、写真の現像室みたいな配色に映るトゲトゲアメフト部がチェーンソーを持つジャケットに目が点になりますが、アルバムタイトル「BLOOD SPORTS」を見て、そういうことかいな?と考えさせられますが、時代背景的にもNWOBHMの流れを組む攻撃的なギターリフを軸にスピーディーで荒々しいパワーメタルサウンドは中々の迫力があり聴いていてゾクゾクと高揚感を煽られます、直線的なリズムパターンも懐かしい香りがしてたまりませんね。ちなみにシンガーのIan "Swifty" Swiftさんはブライアン・ロスの前にSATANでデモ音源をリリースしているので声質的にも似たタイプですからモコっとした湿り気が加味された声ですので英国産のサウンドにはピッタリなタイプです。⑧のDeath Race 2000 は、あのB級映画界のカリスマ、ロジャー・コーマン制作、若き日のシルベスタ・スタローンも出演している殺人レースを題材にしたカルト映画からインスパイアされたんでしょうか?興味がそそられるタイトルとストレートな曲調でしたね。全9曲30分少々のランニングタイムなんて、今ではミニアルバム的なボリューム感かも知れませんが、いかにも英国的なサウンドとメリハリの効いた構成は聴いていて心地よいし丁度よい尺かと思いますよ。マニアならずとも楽しんでもらえるでしょうね。ジャケットから想像していただける世界観で聴き手を裏切りませんので(笑)



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-02-18 00:34:18)

ブライアン・ロスを中心に複雑に絡み合うNWOBHM人脈の中で産み落とされたバンドの一つ、イギリスのAVENGER(RAGEの前身として知られるドイツのAVENGERとは別バンド)が’84年にNEAT RECORDSから発表した、RAVENのワッコが友情出演したみたいな殺気立ったジャケットがインパクトを放つ1stアルバム。
'84年といえば大西洋の向こう側では明るく華やかなLAメタル勢の本格的な躍進が開始された時期ですが、本作に託されているのはほぼその逆を行く、暗くてジメジメと湿気った著しく華に欠けるHMサウンド。英国シンガー然とした煮え切らない声質の持ち主イアン・スウィフトの青い炎が揺らめくようなVoといい、鋭利なリフを小気味良く打ち出しウェットなメロディを紡ぐGに力任せに押し込むリズムといい、そしてNEAT謹製の見通しの悪い音質(これでも次作よりはだいぶマシというのが恐ろしい)等々、どこを切っても濃厚なNWOBHM汁が滴り落ちてくるジューシィな仕上がり。だがそこが良い。
灰色のリフ&リズムがパワフルに駆動するOPナンバー①や、鼓膜に突き立つように鋭角的に刻まれる、SATANの流れを汲むGリフが印象的な⑧、あるいは重厚にしてドラマティックに佇む④といった、AVENGERの魅力の何たるかを端的に伝えてくれる楽曲もカッコイイのですが、何と言っても本作のハイライトは②。スピーディ&アグレッシブでありつつ、単調な力押しに終始することなく、イアンの歌う勇壮かつ憂いを帯びたメロディにはしっかりとフックが効かされている名曲ですよ。
2nd『KILLER ELITE』と共に、ザ・NWOBHM!な魅力に舌鼓を打つ1枚。



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