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XIII (2018年)
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XIII
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解説 - XIII
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1. 失恋船長 ★★★ (2018-08-13 13:38:25)

国内でも人気の高かった80年代を代表する北欧はノルウェーのベテランバンドによる最新作。個人的には90年代に出したアルバムをチラッと聴いた位で、TNTに対する情熱はすっかり冷めていたのだが、お知り合いからただ同然で頂いき聴く機会が訪れるとはね。
正直、リバイバルブーム&ベテラン組の無難な作風にげんなりしているので興味はなかったのですが、これが想像以上に昔の匂いがしていて驚いた。勿論、安易な着想によるIntuitionよ、もう一度のような作風ではない。今の時代をしっかりと見据えつつも、往年のテイストをふんだんに含ませた作風になっている。
まぁ、ちょっとでもアメリカンな要素やモダン臭に過敏に反応する方にとっては駄作になるので無理は禁物ですが、イメージや過去に囚われない現在進行形の現役バンドにこそ触れたいと思う方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
北欧らしい透明感と甘美なメロディ、躍動感のあるロックなダイナミズム、そしてロニー・ル・テクロのアイデア豊富なギター、TNTの魅力が存分に生かされていると思います。特に⑤のような泣きのバラードを聴けば、お帰りTNTと涙ぐむファンもいるでしょうね。

これだけバラエティに富んだ楽曲が収録されてもTNT感を肌で感じるのは、このアルバムで歌うバオル・バルドー・ブルサラのパフォーマンスのよるところが大きい。トニー・ハーネル程、高音域一辺倒じゃないのがイイ。そしてトニー・ハーネルを思わせる声質なのも方向性にフィットしている。エエ逸材を見つけてきたね。彼がいる事が今作の出来を大きく左右しただろう。



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