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1. 失恋船長 ★★★ (2018-08-27 18:15:08)

名古屋と言えば本格派のSNIPERや元祖スラッシュのOUTRAGE、サタニカルなCROWLEYなど真っ先に思い浮かびますが、忘れてはらないないのが、インディーズ時代から精力的なツアーを敢行していたことで有名な、まさにTravellin' Bandを地でいくTILTを無くしては語れないでしょうね。
今は亡きE.L.Lからリリースされた『From Electric Lady Land '84』で聴けるサウンドは、日本人的な英国寄りのスタンスだったが、のちにアメリカン志向に変貌を遂げるのは有名。その昔はキーボードがいてプログレ系が始めと言うのだから驚きますね。

1986年にリリースの今作は、その過渡期ともいえる内容の作品で、重さを残したメタリックなサウンドと、彼らが目指したラフでスリージーなロックサウンドが上手く共存しており、雰囲気モノの妖しさが独特の音を鳴らしている。
ギターアプローチの変則的な魅力、お気楽なロックバンドにはないキレがあり、ソロの組みたて方など面白かった。そんな魅力は小気味いノリのある楽曲に存分反映され、重さを伴い駆け抜ける様は痛快だし、この下手ウマな雰囲気モノの歌い手もギリギリのところで踏ん張り歌い切っている。派手さを押し上げるリズム隊の堅実さも日本人的な潔癖さが出ており、ラフなのにカッチリ聴かせているのが、やはり面白い。

雑誌の評価がすこぶる悪く、この作品と次のフルアルバムは50点を献上。大野さんの好みに合わなかったようで大苦戦を強いられる。そんな悪評を振り払うが如くライブの帝王と呼ばれる程に、全国津々浦々に駆け回っていたのだから胸に迫るものもありますね。
L.A風のノリもあるが、日本人的哀愁美とTILTならではのドライブ感溢れる演奏、酷評されるような作品だとは思わないが、その影響を大きかったと言わざるを得ないだろう。
個人的には音楽性云々よりも、ヴォーカルがAMERICAN CHERRYと名乗っていた事がハズかった。



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