ついにクリーンボイス解禁
その内容は、バラエティに富んだ楽曲群がズラリ
アグレッシヴなスピード・チューンから壮大なスケールを感じさせる展開美を見せつける大曲までとても満足のいく出来栄えでした
過去最高・・・というと言い過ぎかもしれませんが、かなりの名作ではないでしょうか
バンドとしては初めてのバラード調の楽曲を始めとして、とてもバラエティに富んだ充実したアルバムだと思いました
決して散漫になることなく、アチエネらしさを失わずにここまでの作品を作り上げたことに拍手を送りたいです
ギタープレイのハデハデさは言うまでもなく、ボーカルの強烈なデスボイス、バキバキ唸りまくりのベースに手数の多いドラミングと各パートが成熟したサウンドを聴かせてくれます

キラー・チューンは3や6 、9 、11 など、挙げたらキリがありません！

The Burning Cold
個人的には彼らの最高傑作で、自分の好きなメロデスのアルバムの中でも最上級に位置するであろう改心の一枚です。
アートワークのこだわり抜いた美しさと言い、デジパックの紙質の良さと言い、視覚や触覚の面でも文句のつけようがありませんね。素晴らしい大傑作です。

過去作が霞む完成度です
本当にメロディの大洪水である。このバンド自体が今までもそうだったが、今回は更に凄い
2･3･5･7･8･9･10あたりはファンも納得のの良曲
4・6・9は超名曲
4のRest in your Heartはミドルテンポでドッシリとした重いリフを刻み、コーラスで一気に盛り上げる良曲なのだが後半アコースティックギターやピアノの音色で静かに優しいメロディを紡いで、羽が舞い落ちるかのように静かに軟着陸する。静と動だけではなく「穏」を表現できるメロディックデスメタルバンドはそういない
6のThe Fearless Entityは最早ポップと言っていいレベル。だがあくまでヘヴィメタル、メロディックデスメタルの範疇を出ない域でである
9のThe Frontlineも主に北欧圏のバンドが得意とするゆったりとしたワルツのリズムに力強いメロディを乗せて紡ぐ超良曲

元々楽曲のクオリティ、安定した供給ペースに定評のあるバンドだが今回はどの曲を聴いてもそれぞれフックがあり、ヘヴィメタルらしいエッジの鋭さもあり、バラエティにも富んでいて、それでいて作品全体にわたって芳醇なメロディを湛えている。
徹頭徹尾メロディに重きを置いたアルバムだった。ヘヴィメタルという激しい音楽といえどもまず楽曲ありき、いいメロディありきだという事を教えてくれるいい作品、そしてそれをずっと実践し続けているいいバンドである。
メロディックメタルリスナーならば（メロデスファンでなくとも）マストバイのアイテムである。

本当は星3つでは足りない。1000個ぐらい付けたいところだ。
これは彼らの最高傑作で間違いないだろう
ただ一つ難点を申さば事前にYouTubeに発表されていた「Blade Reflection」という楽曲が収録されなかった事。
Blood Stain Childみたいなテクノ色の強い滅茶苦茶カッコいい曲だったのに…。

神聖な音色のシンセから始まり、慟哭のリフでテンポ良く飛ばしていくアップテンポ・ナンバー
胸を掻き毟るような哀しげなメロディーは今作では珍しく今作の楽曲では最も過去作に近い作風ではないでしょうか
呟くようなボーカルも入り、哀愁ある雰囲気を盛り立ててますね
終盤のテクニカルかつメロディアスなギターソロがいいね

アルバムのラストを締めくくる楽曲
アコギに加えて、吹き荒ぶ風の音が聴こえてきたあとは、暗くドッシリとしたヘヴィリフでスローに突き進んでいく、ミドルテンポ・ナンバー
やはり最後の曲はアルバムの余韻に浸れるような、じっくり聴けるような楽曲になっている
序曲の1のメロディーを引用し味付けしたインストで幕を引く映画的な構成は更に磨きがかっています
1と合わせることでアルバムタイトル“The Burning Cold”が出来上がる仕掛けもいいね

ブラックメタルのようなブラスト染みた暴虐的なドラムと単音リフがザクザクと切り裂くメロデスラッシュ
インパクトのあるギターリフでストロングに突き進んでいくさまは圧巻
イーヴルなメロディのあるピロピロとしたギターソロもかっこいい

ヒロイックでキラキラしたキーボードプレイが光るメロディアスなイントロから、リズミカルなドラムとギターで突き進んでいくアップテンポ・ナンバー
四つ打ちのダンサブルなアプローチががっぷり噛み合った彼らの新たなアンセム
テクニカルで流麗ギターソロに悶絶しました！
アルバムのオープニング・ナンバーとしては非常にキャッチーな感じだね
この曲から感じる風通しの良さが今作の空気を如実に表している

夜の海を駆け抜ける疾走感が爽快なコーラスに雪崩れ込んでいくように
緊迫感の溢れるシャープなギターリフでズカズカと突っ走るアップテンポ・ナンバー
サビメロでやや加速し透明感たっぷりなメロディを聴かせに来るのがまたニクい
ザクザクと切れ味の高いギターがカッコいい

透き通るシンセが美しく響き、細かいドラミングにメロディックなギタープレイが加わるスロウパートとアップテンポパートと荒れ狂う疾走パートを巧みに挟み込む絢爛極まりないダイナミズムのある楽曲ですね

強烈なドラミングと爽やかなメロディで始まるスピーディな楽曲！
少し土着的なメロディーを都会的な音像に溶け込ませてます
ソロパートは雄大なスケールを感じさせるものから、テクニカルにフラッシーにピロピロと弾きまくる仕上がりになってます

一転してモダンでずっしりとしたテンポで展開していくミドルテンポの楽曲
デジタルチックなシンセで始まりますが、サビメロは非常にメロディアス
ギターリフはモダンなフィーリングが強い
優美なシンセを雄大なヴァイキングデスにまとわりつかせた超名曲

ウネウネしたキーボードの音色からスタート、わりとモダンなヘヴィリフでメロディを奏でるアルバムのイントロ

キラキラとシンセが舞い降るような解放感が巧くメロデスに合わさる彼らの代表曲になること間違いないだろう必殺のキラーチューン
いっそう爽やかなメロディで始まる、ポップで明るめな印象もあるナンバー
過去作のような暗く陰鬱な感じではなく、希望も感じさせるような今作を象徴するようなメロディ
これはもはやOMNIUM GATHERUM版Silverwingと形容したくなる程の文句なくめちゃくちゃ明るい旋律と言えるのではないか

重厚かつ壮大なメロディーを丁寧に聴かせる超名曲
メロウなアコギによるイントロから重厚なギターフレーズでヘヴィに進み
サビは非常にキャッチーでメロディアスな旋律がとても良いです
今作は本当にミドル&スローテンポの楽曲の出来が尋常じゃないね