90年代にコンスタントにアルバムをリリースしたImpellitteri。とはいっても契約は日本のみで本国のアメリカはおろか、インディペンデント系でもヨーロッパなのど諸外国では一切発売されておらず、まさに究極のBIG IN JAPAN状態だった。 その為に、日本のレコード会社主導による日本人好みの作品をリリースする事が出来た。グラハム時代のマテリアルも引っ張り出しコスリ倒した作風ではあったが、90年代と言う暗澹たる中でImpellitteriのスピード感に満ち溢れたストレートな作風は大いに支持される事になる。しかし似たような作風を乱発し徐々に求心力を失う、そして2002年にグラハム・ボネットを復帰させるが、これまたおもてたんと違うと言われ評価を下げた。 個人的には従来の魅力と新機軸を打ち出したストロングメタルはカッコ良かった。むしろグラハムが情緒の無いガナリヴォイスで押し切った事に不満があっただけで作風に問題はなかったが、頼みの日本でもウケなかったのは辛い。しかしドイツのSteamhammerと契約をもぎ取りドイツではウケタのはクリスにとって正解だったろう。 しかし『Pedal to the Metal』は世界中でやり過ぎたと言われ失墜。日本での人気も一気に失った。