5曲目にもややメロウな曲(Lost Inside the Girl)があり、それもとても良いのだが(特に盛り上がるサビの部分やその後のスラッシュのワウワウいって最後はメロディが泣きまくるソロが)、8曲目に配置されたこういう王道のバラードもたまらなく良い。全く似ていないのだが、スラッシュが在籍するもう一つのバンドの「11月の雨」を想起してしまった。
ミドルテンポでグルーヴィーな2曲目(Serve You Right)と、アップテンポで始まるも一筋縄ではいかない変化球的な3曲目(My Antidote)を挟み、再び全開で突っ走る4曲目。 どこまでも気持ち良く伸びるマイルズのヴォーカルと、ハイウェイをガンガン飛ばしていくがごとくに気持ち良いスピード感が最高な一曲。もちろんソロも弾きまくり。
2018年発表。“SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS”名義となってからの3枚目。マイルズやTHE CONSPIRATORSの面々と組んでからのスラッシュの仕事ぶりには絶大な安定感を感じる。仕事好きなアーティスト(スラッシュ)が、腕っこきを揃えて伸び伸びと好きな音楽を作っているわけだが、その路線は1stの方向性を揺るぎなく追及している感だ。 前作に三つ星を付けたので、可能なら五つ星を付けたいくらいである。本作はそれぐらいのお気に入りだ。