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1. 失恋船長 ★★★ (2018-10-23 18:27:13)

今は亡きAVEXはBareknuckleから1997年にリリースされた1st。浮ついたレコード会社が立ち上げたレーベルだけにイマイチ認知度も低いのだろうが、個人的にはZERO亡きあとのメロディアスシーンを支えた一つだと思っている。なんたってTouchの完全版といえる2枚組も出しているし、SAXONに泣きながら疾走する叙情派メタルVOLCANOもここからだ、他にもStand Proud!シリーズもここから、他にもバーニー・マースデンやファーギー・フレデリクソンなどの有名どころのソロやSantersにY&Tなどの渋いところも押さえつつ、DAKOTAやVenus&Marsなどの希少価値の高いAOR系に、Subwayなどのメロディアス系を中心としたバンドを沢山輩出しているのだが、一部を除けばどの作品も話題にならなかった。厳密にいえば雑誌で取り上げてもらえなかったと思っている。

単に広告費をケチったのか、今まで培ってきたドメスティックな芸能界的ノリできたのかは分からないが、とにかく雑誌などでも相手にしてもらっていない感が強かった。特に日本一権威ある商業誌での評価は軒並み低く、好意的なレビュー見かけなかった印象も強く残っている。この辺りは確証のないワタクシの曖昧な心象でしかないが、どうせ好意的な記事でも書けと広告費も出すしイベントもやるから、提灯記事を掛けと持ちかけ相手にされなかったと勝手に思っています。やっぱウドーには逆らえないよ。AVEXがメタル系に金を捻出するとは思えない。海外アーティストを恒久的に招聘しながら育てる難しさ、その道に精通している担当者がいないとね、無理だわな。呉越同舟、やっぱり泥船には乗れないわね。

散々、憶測文を載せたところで、今作は歌モノロックファンなら間違いなくグッとくること間違いなしの名盤です。90年代にここまでエモーショナルでホットなサウンドなのに泣かせる素直なメロディ、その両方を楽しめるなんてね。当時、日本でも人気のあったHarem Scarem路線ですからね。大衆性を嫌みなく溶け込ませロックなパッショネイトでパッケージしたサウンド、カナダ産らしい木目の細かい作り込みと大らかなグルーブ、なんでこれが当時話題にならなかったのか?雑誌で何点だったんだ?そもそも紹介されたのか?そんな事が頭をよぎらせるほどの力作です。

今作のプレス枚数が絶望的に少ない為、海外ではマニアが高値をつけ欲しがったレア盤。それほどのクオリティの高い音楽なんです。Von Grooveのバックアップをウケのデビューですから、このあたりも安心材料でしょう。
ちなみに今作は、彼らが2002年にEscape Musicからリリースした2枚目のアルバム『Obsession』にボートラとして収録。そっちは未聴なんですが、同じマテリアルかと思いますので、そちらの方が手に入りやすいと思います。

Von Groove、Hardlineなどの熱量のあるメロディアスHM/HRファンならイケると思うなぁ。



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