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Mega Force / Mega Force (火薬バカ一代)
Mega Force (火薬バカ一代)
Live Without Her / The Second Album (火薬バカ一代)
Whole Lot Better / 707 (火薬バカ一代)
Waste of Time / 707 (火薬バカ一代)
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707 (火薬バカ一代)


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Mega Force / Mega Force
今だったら「嘘」「大げさ」「紛らわしい」とJAROに訴えられそうな東宝東和の過大広告に釣られて
劇場へ足を運んだチビッコ達をガッカリさせたというアクション映画『メガフォース』の主題歌。
近所のレンタルビデオ屋閉店セールで購入したVHSを繰り返し見ているうちにすっかり大好きになってしまいましたが。
バンドとジョナサン・ケインの共作曲で、しつこいぐらい繰り返される“LIKE A MEGAFORCE”の歌詞を
気が付けば一緒に合唱している愛すべき名曲。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-10-03 00:19:18)


Mega Force

待遇改善を図りレーベル移籍を果たした707が、'83年に発表した3rdアルバム。実際は2ndとの間に、レコーディングはされたがお蔵入りしてしまった幻のアルバム『THE BRIDGE』('04年に正式リリースが実現)もあるのですが、まぁそれは置いといて。
専任Key奏者の再加入や、東宝東和のハッタリ宣伝に乗せられて映画館へ見に行ったらタックコムの期待を裏切る小ささに子供心にガックリ来たアクション映画『メガフォース』の主題歌を収録していたりと、色々語るべきポイントの多い本作なれど、何はさておき先ず特筆すべきは名シンガー、ケヴィン・チャルファントの加入ですよ。従来のツインVo体制に不満はありませんでしたが、更に一段も二段もレベルが上の専任シンガーが歌うことで、楽曲の個性がクッキリと際立ち一層輝いて聴こえるのは間違いのないところ。
サウンドの方は前作の流れを順当に引き継いだ、煌びやかなKeyを身に纏ってポップ&キャッチーに弾むAOR/産業ロック。ピアノをフィーチュアして抒情的に始まりドラマティックに盛り上がるバラード③、本編中最もロックしている④、華やかな高揚感に満ちた⑤等、ケヴィンの激ウマVoを得た本編は秀曲に事欠きません。そしてやはりハイライトはアルバム表題曲①。ジョナサン・ケイン(JOURNEY)のペンによる由緒正しきメロハー・チューンとはいえ、しょっぱいB級映画の主題歌がビルボードのメインストリーム・ロック・チャートで最高第11位にランクインしてしまうのだから、80年代は無邪気な時代だったのだなぁ、と思わずホロリ。
今もって日本盤未発売ってのが信じらない高品質な1枚。「正義は勝つのさ!80年代でもな!」のキメ台詞を唱えながら、久々に『メガフォース』のVHSを引っ張り出して来てしまいましたよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-10-01 23:54:51)


Live Without Her / The Second Album
従来の持ち味である胸に沁みる哀愁のメロディ・センスと、
2ndアルバムで増強されたハード・ロッキンなエッジとが
理想的な融合を果たした、2ndアルバムのハイライトを飾る名曲。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-09-30 23:50:50)


Whole Lot Better / 707
哀愁を帯びたメロディを切々と歌い上げるVo、物悲しいピアノの美旋律、泣きのG、
そして美しくも切ないストリングスの音色が、こっちの涙腺を破壊せんと
情け容赦ない攻撃を加えてくる劇的なバラード。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-09-30 23:46:25)


Waste of Time / 707
きびきびと進む前半からテンポ・チェンジしてドラマティックに
展開していく曲展開と、アレンジ面において重要な役割を果たす
Key(ピアノ)の華麗な活躍ぶりに拍手喝采なアルバムのハイライト・ナンバー。
ハードに駆け巡るGソロもカッコイイ。
改めて聞き直すとSAVATAGEに通じる魅力を感じたりも。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-09-30 23:40:45)


The Second Album

特にタイトルは付けられておらず、単に『SECOND ALBUM』(そのまんまだ)と呼称される’81年発表の2ndアルバム。前作で素晴らしい鍵盤捌きを披露していたKey奏者のデューク・マクファデン('05年に心臓の合併症で死去)が脱退し、後任は迎えずKeyの座はセッション・ミュージシャンで賄ってトリオ編成でレコーディングされています。(元RUNAWAYSのシェリー・カーリーがゲストVoとして⑤に参加)
そのせいなのか、はたまたREO SPEEDWAGONのオープニング・アクトとして全米のアリーナやスタジアムをツアーして回った成果か、本作ではサウンドの主導権がGへと移り、より明るくシンプルなHR路線を志向。抒情味が薄れてしまったため、当初はあまりピンと来ず「全米チャートで150位台に沈んでしまったのもさもありなん」とか思ったりしましたが、メロディは相変わらずキャッチーですし、脇に回ったKeyが80年代らしい華やかさを演出するようになった楽曲は、ツインVoを活かしてエネルギッシュに疾走するOPナンバー①や、シングル・カットされたポップな③を始め、改めて聴き直すとこれがなかなかに乙な味わい。特に、ハード・ロッキンなエッジと哀愁のメロディが同居した⑧のような「このアルバムならでは」と言える名曲は、707の作曲センスの高さを証明してくれています。またここでの音楽的軌道調整が、後の『MEGAFORCE』(’83年)のヒットに繋がる伏線にもなったのではないかと。
レコード会社のバックアップが得られずセールス的には振るわなかったものの、バンドの成長ぶりがしかと刻まれたアメリカン・メロハーの力作に仕上がっています。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-09-29 23:07:04)


707

中心メンバーのケヴィン・ラッセル(G、Vo)により結成され、ボーイング社製ジェット旅客機の名前からバンド名を頂いて707を名乗ったミシガン州デトロイト出身の4人組が、’80年に発表したセルフ・タイトルのデビュー作。日本ではケヴィン・チャルファント(Vo)が在籍していたバンドとして知られていますが、この時点では彼はまだ未加入。アルバムでは弦楽器隊とKey奏者の3人が曲によって交代でVoを担当しています。
パチンコ・パーラーみたいなバンド名ゆえ音楽的イメージが沸き難いものの、本作に託されているのは、全米シングル・チャート50位台にランクインするヒットとなった軽快にロックするOPナンバー①を皮切りに、キャッチーなメロディを洗練された演奏とアレンジで聴かせるAOR/産業ロック。よりHR志向が強まりをみせる次作に対し、リード楽器としてサウンドの鍵を握るKeyの存在感の大きさといい、泣きのGを始めとするインスト・パートの充実っぷりといい、本作からは初期TOTO等に通じるアメリカン・プログレ・ハード風味も仄かに漂う。
こと抒情性に関しては707のカタログ中でも随一であり、時に流麗に、時にしっとりと楽曲を彩るピアノが全面的にフィーチュアされているのが個人的には評価ポイント。特に緩急を飲み込む曲展開がドラマティックな⑧から、ストリングスをフィーチュアした美しくも悲しいバラード⑨へと繋がっていく終盤の流れには辛抱堪らんものがありますよ。
707の代表作といえば'83年発表の『MEGAFORCE』であることに異論はありませんが、個人的に彼らのアルバムで最も贔屓にしているのは間違いなく本作です。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-09-27 08:59:19)