1997年10月17日、Ki/oon Sony Recordsよりリリースされた7th Single。
作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & CHOKKAKU
同年の2月に、ドラマーのsakuraが逮捕され活動休止状態となっていた、L'Arc〜en〜Cielの活動再開シングル。hyde、ken、tetsuyaの3人構成のラルクとして、唯一発表されたシングルであり、このことについてメンバーは「この曲は3人で出さなければならない」と語った。タイトルは、バンド名である「L'Arc〜en〜Ciel」を日本語に訳したものである「空にかかる弧=虹」と付けられ、奇しくもこのシングルがラルクにとって、7作目にリリースするシングルであり、虹の色数である7とリンクしたものとなった。
なお、本来7thシングルになるはずだったのは、フジテレビ系アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のエンディングテーマだった「the Fourth Avenue Cafe」だが、同年3月26日に発売される予定だったものが、前述の事件で発売予定が全て白紙となり(2006年8月30日発売)、アニメでも曲が差し替えされたが、その縁からか、本曲は劇場版のオープニングテーマに起用されることとなった。
楽曲は、全体的にロック色が強い。元曲は、活動休止中にリフレッシュのため、メンバー全員でイギリスに行った際、kenが買ったギブソンのアコースティックギター・「J-45」で作曲されたものである。ken曰く、その楽器屋の店員にせがまれたので、買って弾いてみたところ、この「虹」が出来たらしい。詞は、全体的にhydeが得意としている叙情的な詞であるが、一部の詞は「『新世紀エヴァンゲリオン』を意識したもの」ということらしく、その部分は、tetsuyaがリクエストしたと言われている。レコーディングの際には、サポートドラマーとして、元DIE IN CRIES、ZI:KILLで、後にラルクの正式メンバーとなるyukihiroが初参加。それまでのsakuraの重く響くドラムから、yukihiroの緻密なドラムへとサウンド面で大幅な変化を見せた。
ラルクとしては、前年の11月21日に発売された「Lies and Truth」以来のシングルで、オリコンのシングルウィークリーチャートで初登場3位を獲得するなど、当時のラルク史上最高の結果を記録した。
ライブで過去の曲をあまり演奏しないラルクだが、「虹」は頻繁に演奏する数少ない楽曲であり、2011年現在、「虹」の登場以降は演奏されなかったライブの方が珍しい程である。「21世紀に残したい曲は?」と質問されてこの曲を挙げるほど、メンバーにとって非常に思い入れの深い曲であるため、ライブでは本編のラスト曲や、アンコールのラスト曲として演奏される事が多い。