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UNDRESS YOUR MADNESS (2019年)
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UNDRESS YOUR MADNESS
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解説 - UNDRESS YOUR MADNESS
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1. 失恋船長 (2020-07-02 17:58:19)

欧州のメタルシーンの重鎮と言っても差し支えのないベテランバンド。メジャーシーンとの戦いの上で試行錯誤を繰り返してきた彼らだが、2019年のアルバムは大胆に売れる音楽性に舵を切っている。
若い人は知らないかもしれないが名盤『Jump the Gun』がリリースされた時など、軟弱になった、ロジャー・グローバーに殺されたとか、売れ線になびきやがってと、一部のマニアから強烈なダメ出しを受けたのですが、今作など、そんな賛否があったなんてことは木っ端微塵に吹き飛ばす、ハイパーメジャーハードポップウルトラヒットアルバムに仕上がっています。頭から数曲聴き、もうそろそろエンジンがかかるだろうと待っていたら、そのまま最後までラストラン完走。
これじゃ、BON JOVIのヨーロッパヴァージョンだよと、思えるほど、売れるたいアルバムである。
いつノーラ・ローヒモが歌いだすんだと、思えるほど今のシーンを打ち抜ている。ここまでやり切ったら文句は言えません。あとは個人の趣味嗜好の問題。とにかく今すぎる。

個人的には、貧乏くさいB級NWOBHMとか、シコシコ聴いて喜ぶたちなので、この売れたい音に、メタルバンドが持ち合わせる、聴き手を熱くさせるカタルシスはないが、プリティメイズの若さに驚かされました。本当に圧倒されましたね。
自分たちの伝統などお構いなしの姿勢に感服しました。何事も中途半端は良くない、ここまでやり切らないとね。

叩き上げバンドによる熱量の高いハードサウンドを期待するマニアにとっては眠くなるようなポップス志向ですが、歌モノが好きな人なら大いに楽しめるでしょう。

でもロニー・アトキンスもケン・ハマーも必要ないアルバムではある。そこが賛否を大きく分けるでしょうね。前作にあった牙がないんですよね。野心もないんですよね。売れたいだけしか感じないんですよ。そこが痛々しい。Frontiers Recordsの悪いところでたなぁ。



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