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Ruff Boy / Freeride (火薬バカ一代)
Someday / Freeride (火薬バカ一代)
Freeride (火薬バカ一代)


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Ruff Boy / Freeride
気怠いグルーヴがたゆたう前半はグレン・ヒューズの
ソロ作を思わせる横ノリ進行ですが、中盤で曲調がテンポアップすると
メロディは冷ややかさを、トーマスのGプレイも切れ味を一気に増すという
一粒で二度美味しい仕上がりの7分越えの大作曲。
ヨラン・エドマンがかなりグレンに寄せた歌声を披露していて、こちらも流石の上手さ。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-12-18 00:42:45)


Someday / Freeride
全体としてはブルージーなテイストが色濃いアルバム『FREERIDE』において
最も北欧メタル風味を濃厚に発散しているHRナンバー。
軽快に疾走するリズムに乗せて、哀愁の滲むVoが歌うキャッチー且つ
哀愁を湛えたメロディと、トーマス・ラーソンのよく練られたテクニカルな
Gプレイが、心の琴線もジャカジャカ掻き鳴らしてくれます。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-12-17 01:03:38)


Freeride

トーマス・ラーソンと言えば、北欧メタルファンには「スウェーデンのDEEP PURPLE」ことSIX FEET UNDERのメンバーとして知られ、またドラッグ禍から立ち直ったグレン・ヒューズ復活を満天下に知らしめた名盤『FROM NOW ON…』(’94年)の誕生と、同作発表に伴う来日公演にも立ち会ったギタリスト。本作は彼が'96年に発表した初めてのソロ・アルバムで、日本盤は我らがゼロ・コーポレーションから発売されています。
キャリアがキャリアだけに、当然様式美系なサウンドを期待してしまうのが人情というものですが、意外にも本作に託されているのは、ブルージーな泣きのインスト曲からグルーヴィなロックンロールまで、黒っぽいフィーリング携えた渋めのHRサウンド。グレンがゼロに残したソロ諸作にも通じる方向性で、ヨラン・エドマン、エリック・ヤルマーソンらゲストVoの歌い回しもグレン・ヒューズ風。これ聴くとトーマス・ラーソンが『FROM NOW ON…』に関わるようになった理由がよく分かりますよ。
但し、黒っぽいと言っても「真っ黒ではない」のがミソ。トーマスのテクニカルなGプレイや彼が流麗に紡ぐメロディの端々からは、いかにも北欧出身らしい瑞々しい煌めきや抒情性が隠しようもなく零れ出していて、特に冷ややかな哀メロがキャッチーに駆け抜けるHRナンバー③は「これのためにアルバムを買え!」と思わず力説したくなる逸品。またヨラン・エドマンのソウルフルな歌声が7分越えの曲展開を劇的に盛り立てる⑦も本作の魅力を凝縮させた名曲に仕上がっています。
思ってた作風とは違いましたが、これはこれで全然有り!と、長年愛聴している1枚です。

火薬バカ一代 ★★★ (2019-12-17 00:31:27)